福岡の話

皆さんこんにちは。「稼げる！プロコン育成塾」24期生の佐藤真武です。

 

週末の合宿に参加して、先輩の先生方の講義に大変な刺激を受けました。本旨からは外れてしまいますが、東京のご自宅から離れた茨城・千葉北部を拠点に活躍されている先輩、家族のいらっしゃる大阪に戻ってからも東京での活動を続ける予定の先輩がいらっしゃって、実は２拠点ライフを目指している私にはそうしたお話も興味深かったりしました。

 

サラリーマン時代に２年ほど福岡に赴任しました。バブル崩壊直後でしたので仕事はなかなか苦しかったのですが、暮らしそのものは豊かで楽しかった思い出ばかりです。稼プロ！２４期にも福岡に転勤経験がある方が何人かいて、福岡ネタになると皆さんそれぞれ楽しそうに思い出を語ります。私は名古屋出身ですが、名古屋ネタはなかなか盛り上がりません。しかも私の出身地であることを知りながら、皆さんディスるのを楽しんでいらっしゃいます。

しかし私は否定しません。「何を食べても八丁味噌の味しかしない」と挑発されても穏やかに笑っていられます。「当たり前だ。あれは八丁味噌をトンカツにつけて食べている」ことを知っているからです。

 

さて、福岡ですが、勤務期間中に業績不振で支店を閉鎖することになりました（くれぐれも全社の業績です）。

「次の勤務地は名古屋だ。よかったな」

と言われても、魂を置いていく感がすさまじく、ちっともうれしくありません。色鮮やかなビストロやトラットリアがたくさんあった街から、あんかけスパゲティの故郷に戻り、私は決心しました。

「いつか福岡に戻る」

と。

以来、そのことを目標に生きてきたような気がしています。

注）あんかけスパゲティもおいしいです。

 

福岡をご存じない方のために、私の体験や実感をいくつかご紹介します。

• 街がコンパクト。移動が楽で都会と自然が隣り合わせな感じ。天神で飲んでもタクシーで１５００円で帰れる。なんなら歩いて帰れます。
• 空港が街の中にある！飛行機が市バス的な位置づけ感。新たな滑走路も整備中で、ますます便利になります。
• 食べ物がおいしい。さらに言うと、庶民がおいしいものを食べている。赴任１日目に食べたサバの塩焼き定食６００円に感動しました。
• 夏至の前後は夜８時まで明るい。仕事から帰宅して、小さな娘たちの手をひき、家の前の海で子イワシを釣って卸して、小鉢にもって冷蔵庫で冷やして、ふろ上がりに家族で食べました。
• 街が若くて活気がある。政令指定都市の中では、最も遅くまで（２０３５年まで）人口が増え続けるそうです（残念なことに不動産価格も上がり続けてます）。
• 人々がフレンドリー。私はよく中洲に飲みに行きましたが、銀座にはない敷居を下げてくれる感覚があります。
• 祭りがある。博多祇園山笠と博多どんたく。転勤者でも地元とつながりができれば、山笠の神輿を曳くチャンスがあります。

注）ただし、公衆の前でふんどしTバックです。

• サラリーマンがヨットに乗ってる。街中になんと公営のヨットハーバーがある！５人で所有すれば、月々の艇置料は＠５４００円から。私は大黒ふ頭でサビキ釣りをしていましたが、福岡の同僚は自分のヨットでルアー釣りを楽しんでました。
• JR列車の旅が楽しすぎる。水戸岡鋭治デザインによる路線ごとに異なるコンセプトの列車が走っている。そしてどの路線もオリジナルな風景を楽しめます。
• その他にも、職場が近い（渋滞のない都市高速）、日帰りや１泊で海外旅行に行ける（釜山で焼肉）、ゴルフ場が近い（ゴルフから帰って仕事する必要あり）、海が青くてきれい（太陽を背にするので）、１０月１日から始まった連ドラの舞台（糸島）、などなど。

 

家族、特に娘たちには、長女が小学校４回転校、二女は保育園２回転園、小学校２回転校と辛い思いをさせてしまった私の転勤生活でしたが、進学塾に通わせるにはまだ早いその頃は、どこへ行くにも家族４人一緒でした。短かったけど幸せだった記憶が、私を福岡に誘おうとしています。

そして、その頃には予定になかった診断士になりました。思いがけず２拠点で仕事ができるチャンスを得ることができました。遅くとも再来年までには、オフィス兼用の小さな家を構え、福岡協会にも参加したいと思います。いつか皆さんに、横浜と福岡の２拠点でしっかりやっている様子をお伝えできればいいなぁ、と思っております。