あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

マーク・トウェイン著・千葉茂樹訳「ハックルベリー・フィンの冒険」上を読んで

2019-05-05 09:19:08 | Weblog


照る日曇る日第1248回

ご存じハックルベリー・フィン童子が、海に島に大活躍する波乱万丈のものがたり。5月5日の子供の日向きの単なる少年冒険譚ではなく、南部アメリカの黒人奴隷の問題が随所で突起している。

蛇足ながら少年時代の大江健三郎は、図書館に日参してこの本の上下2巻の英文原書を、暗記するほど読みふけったそうだが、日米の隔たりはあれ、大自然に生きる野生児同士の胸中に通いあう何かがあったのかもしれない。

   恭しく従者たちが捧げ持つあれが噂の「三種の神器」か 蝶人

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