照る日曇る日第1258回
下巻になっても相変わらず奈良の田舎の農業生活の日常が縷々書き連ねられる主人公は、脳溢血になるが一命を取り留めてなおも生き続け、その間死んだ妻の妹とずるずる再婚したり、亭主と孫ともどもNYからやって来た娘一家と再会したりするが、次第に認知症の兆候が現われてきて、読む者を不安にするが、はてさてこの小説いったいどうなるんかいなと、他人事ながら心配になってくるのだが、最後の最後でそれなりの着地をさせたかに見ようによっては見えなくもないが、これは作者にとっても想定以外の、ある意味では不本意きわまる終わらせ方ではなかったのかと、作家としての行く末が懸念されるエンデイングではあった。
トランプの走狗となりてその尻をペロペロ舐める安倍蚤糞 蝶人