あまでうす日記

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フリッツ・ブッシュ指揮「グライドボーン音楽祭のモーッアルト・オペラ集」を聴いて

2019-11-06 14:10:49 | Weblog


音楽千夜一夜第437回


ブッシュ弦楽四重奏団で有名なフリッツ・ブッシュが棒を執ったモザールの名作オペラの9枚組CDである。

「フィガロ」が1934年、「コシ」が1935年、「ドン・ジョヴァンニ」が1936年、「コシ」の別録音の抜粋が1950年、他に「イドメネオ」と「魔笛」の抜粋もおまけについて、最近これほど聴いて良かったと思えた演奏はない。

すべてモノラル録音であるが、音質にまったく不満を覚えず、モザールにふさわしいそのテンポに終始快感を覚えた。やれ古楽器がどうの、やれ新解釈がどうのとごたくを並べる新録音は多いけれど、これぞモザールの音楽だ!と頭と心を納得させてくれるのは、かのベーム翁とこの珠玉の名演奏くらいだろう。

ナマを聴いて興奮した若き日のドナルド・キーン選手の気持ちがよく分かります。



その昔鎌倉の小町通りに住んでいた大杉栄と伊藤野枝いまの小町通りをどう思う 蝶人

コメント
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