蝶人物見遊山記第321回 & 鎌倉ちょっと不思議な物語417回
清方と鏡花は相性がよく、明治34(1901)年に.以来長きにわたって鏡花作品の挿絵を描くだけでなく、深いちぎりを結んだようだ。
本展でも鏡花の「高野聖」、の挿絵をはじめ、数多くの関連作品を見物することができるが、そのほとんどが過去の出品のリピートなので、新たな驚きはない。
そえよりも最近再発見された清方の1975年以来行方不明だった代表作「築地明石町」が公開されているので、見にゆくべきか迷っているところ。今行かなくてもいずれは鎌倉で見物できるかもしれないし。
なお本展は来る12月1日まで当館にて開催中。
新しき王を載せたる自動車がいつかの道を今日から行くらし 蝶人