あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

夢枕獏原作・岡野玲子作「陰陽師6 貴人」を読んで

2019-11-19 11:43:08 | Weblog


照る日曇る日第1313回



本巻では安倍清明のよる陰陽五行説が図解され、火、土、金、水、木の相関関係を描いた五芒星に基ずいて十二支がひきだされ、壮大な宇宙観が展開される。

しゃあけんど、ゆうたらなんやけど、まことに退屈。それ以降に登場する源高明の故事もなんだか竜頭蛇尾の中途半端で終わってしまう。

相変わらず流麗な筆致で、巻末には五芒星の作図法や五行大義の解説まで添付されているが、いったい誰が読むんかいな。


 「カワカワノコウチャンケンチャンミエコサン」と言いながら去りゆく男 蝶人
コメント
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