あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

関川夏央&谷口ジロー作「『坊っちゃん』の時代」を読んで

2020-04-07 12:55:18 | Weblog
照る日曇る日 第1381回

英国留学から帰国し、小説家を目指す39歳の夏目漱石を軸に、森田米松、平塚明子、荒畑勝三、太田仲三郎(「坊ちゃん」のモデルを自称)、堀紫郎(侠客、「山嵐」のモデル)、国木田独歩、田山花袋、安重根、東条英機、島崎藤村、森鴎外、大杉栄、堺利彦、石川啄木などの人物が輻輳闊歩する明治という時代を活写した見事な作品なり。

第11章「明治39年の桜」を総括する彼らが全員集合の写真を眺めていると、私も同時代の一人になったような気がしてくる。

昨日からデスマスクのような顔をして朝までぐっすり眠っていたんだ 蝶人
コメント
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