狂人綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第376回
○新入社員歓迎会/先輩社員のあいさつ
商品企画室MDの吉川です*1。
本日わが社に入社された新人の皆さん、この度は、本当におめでとうございます。史上もっとも狭き門を見事に突破された皆さんは、それに相応しい立派な器量と実力の持ち主ぞろいだと確信しております。
さて、生命情報科学、バイオインフォマティックスの世界は、21世紀に入って日進月歩どころか、毎分毎秒情報と技術を更新しながら猛烈なスピードで前人未到の新しい世界を切り拓いています。*2
確かにわが国のIT革命は、アメリカ、ヨーロッパ、そしてアジアの先進国に対して著しく遅れをとってしまいました。
しかしそのITに遺伝子工学を結合してオーダーメード医療と新薬の創製を可能にするバイオインフォマティックスの世界にこそ、わが国の科学技術の未来とわが社の命運がかかっているといっても過言ではありません。これほどスリリングで面白い仕事はいま世界中どこを探してもお目にかかれないでしょう*3。
どうか皆さん、今日からバイオベンチャーのわが社の最強のフレッシュマンとして、世界のライバルたちと全力で戦って頂きたいと思います。
○アドバイス
*1どこの所属なのか明瞭に発音してその後の内容に関心をもたせる。
*2実務担当者レベルでは、一般的な歓迎スピーチよりも専門用語を使って職場の生々しい実態をアピールしたほうがインパクトがあり、聞き手も好感を抱くことが多い。
*3プロの卵に、やる気を引き出すメッセージを贈ろう。
「延々と保守政権は続きそう」「そんなこたあどうでもええやん」 蝶人