あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2023年葉月蝶人映画劇場その1

2023-08-11 11:14:16 | Weblog

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3359~63

 

1)ウィリアム・ウェルマン監督の「男の叫び」

ジョン・ウエイン主演、第2次世界大戦中の輸送機失踪事故機の救出を描く1953年の戦争映画。たった1機が遭難しただけで全員が必死になって助け出す米軍と命を粗末にして顧みなかった日本軍との違いを見よ。

 

2)レスリー・ハワード監督の「ピグマリオン」

バーナード・ショウの戯曲を原作とする1938年の映画であるが、原作と異なりヒギンス教授とィライザが結ばれる。いずれにしても、優越する男が下位に甘んずる女を引っ張り上げて顕彰する、というお目出度い話を喜ぶ女性は、いまや一人もいないだろう。

 

3)ハワード・ホークス監督の「赤ちゃん教育」

キャサリン・ヘプバーンとロック・ハドソン主演の1938年のスクリューボール・コメデイだが、あまり面白くはないずら。邦題は、ヒロインが飼っている豹の名前のbabyに因む。

 

4)ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督の「幽霊と未亡人」

マンキーウィッツの才能が全開するジーン・ティアニーとレックス・ハリソン主演の1947年のSF的恋愛映画。

 

5)レオ・マッケリー監督の「明日は来らず」

住処を失い5人の子供の世話にならざるをえなくなった老夫婦の悲劇を描く1937年のホームドラマ。小津の「東京物語」のモトネタと言われるが、本作では原節子にあたる親切な人物は誰一人登場せず、夫婦は最初から別々の場所に引き離されている。

 

親であるわいがおらんときどれほどの酷い目に遭わされてきたのか涙ちょちょぎれる 蝶人

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする