あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

トルーマン・カポーティ著・村上春樹訳「遠い声 遠い部屋」を読んで

2023-08-30 11:34:59 | Weblog

トルーマン・カポーティ著・村上春樹訳「遠い声 遠い部屋」を読んで

 

照る日曇る日 第1950回

 

カポーティ選手が23歳にしてモノした初の長編小説を、村上春樹の翻訳で読む。

 

アメリカの田舎に住む17歳の文学趣味の少年が、おのが大脳前頭葉に浮かんだ、さまざまな夢想幻想妄想空想を、幸か不幸か、その想起の途中で放棄せず、最後まで同伴しながら書きつづった膨大な夢物語であり。それ以上でもなければ、以下でもないと、私は思う。

 

途中でおおいに退屈したが、それでも仕方なく読了したのは、なんせ翻訳者が有名な小説家であるから、だった。

 

  図書館の書架に収まるわが詩集さとう三千魚「浜辺にて」の隣に 蝶人

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