照る日曇る日 第1944回
父と母の介護に加えて自身のたくさんの病気、それに野良猫の世話も加わって漫画を描くゆとりも無くなった作者が、たまたま連載した「病気と病院と医者と吉本家と鍵の無いその家に勝手に住みついた猫を巡る」あれやこれや、なんでもありのエッセイで、大変に面白い。
両親の遺伝だろうが、この人はどんな困難や災難にもめげることなく、降りかかる大浪小波をどおんとぶつかり、なんとかkなんとか乗り越えてしまう、その破天荒んな逞しさに圧倒されてしまう。
「猫」に関連していうと、この人は周囲の猫を自費でどんどん避妊させているというので驚いたが、162Pのヒメ子との別れ、「医師」に関連していうと、187PのO竹医師との別れ、「家族」に関しては、257Pのお母さんとの別れがしっかり泣かせてくれます。
あの親にして、この子あり。か。
これからもなんとかこの調子で、どんどん人世やっていって欲しいものである。
安全で安心な水と思うなら内閣全員揃って飲み干せ 蝶人