あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ジェームズ・サーバー著・村上春樹訳「世界で最後の花」を読んで

2023-08-26 17:57:41 | Weblog

 

照る日曇る日 第1946回

 

世界のどこかで戦争が起こるたびに傷ついていく町や村や野原や山川、そして人々の暮らし。

 

そしてまた大きな戦争が起こり、町や村や野原や山川、そして人々の暮らしが破壊されていく。

 

それからまたしても全世界を巻きこむ大々的な戦争が起こると、ひと組の男女と一輪の花しか残らない。

 

が、2人は助け合って少しずつ世界を再建していくのだが、その道半ばにして、またしても大戦争が起こり、今度はひと組の男女と一輪の花すら残らない。

 

のではないだろうか?

 

      卯月には掌抑え左目を癒し呉れし人葉月に逝きぬ 蝶人

コメント
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