照る日曇る日 第2019回
図書館から借りてきた劈頭谷川俊太郎翁の「さて」から始まる「現代日本詩集2024」というコンピレーションをざっと読んでみました。
んが、去年の12号と同様、大家から中堅、若手に至るまで、心に残る1行もなく、はてさて、現代詩の現況とはこんなものか? まるでぬるま湯につかったまま悠長な浪曲子守唄を唄っているようなもんではないか、と慨嘆することひとしきりでした。
安倍蚤糞の「こんな人たちのこんな作品」なんかより、末尾の「カレンダー」にある備仲臣道の「叙事詩ガザを殺すな」や、宮尾節子&佐藤幹夫の対話編「明日戦争がはじまる」、「浜風文庫」で今井義行でも読んで頂いて、いまという時代のリアルまで、遠くその身を運んでいってほしいものです。
年取りて平地に乱を起す者源三位頼政ドナルド・トランプ 蝶人