西暦2024年如月蝶人映画劇場
闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3519~23
1)山中貞雄監督の「丹下左膳余話」
1935年の傑作コメディ時代劇。大河内伝次郎の丹下左膳大活躍。この底ぬけの楽天こそ山中の天才の発露なり。
2)山中貞雄監督の「河内山宗春」
1936年の山中貞雄の名作。結局可愛い子ちゃんの原節子のために河原崎長十郎も中村鴈右衛門もみな死んでいくなり。
3)山中貞雄監督の「人情紙風船」
1937年の山中貞雄の名作。中村鴈翫右衛門、河原崎長十郎、霧立のぼるの長屋物だが、山中自身が漏らしたように「これが遺作とはチト、サビシイ」。
4)市川昆監督の「こころ」
漱石の原作を市川選手が森雅之、新珠三千代(素晴らしい!)主演で1955年に粛々と映像化しているが、三橋達也と安井昌二の2人の学生がミスキャストでもったいない。
5)西村昭五郎監督の「花を喰う蟲」
若き日の太地喜和子主演の1967年の不良少女物。二谷と太地の組みあわせもいまいち、いまに、いまさんずら。
昼飯に焼き芋メザシを喰う我はいわゆるひとりのルンペンプロレタリアート 蝶人