あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

主婦の友社版「誰もが泣いて喜ぶ愛と感動の冠婚葬祭その他諸々挨拶&スピーチ実例集No.113」

2022-04-15 15:06:07 | Weblog

西暦2022年弥生蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第403回

 

○親の金婚式のお祝いでの息子の謝辞

お父さん、お母さん、金婚式おめでとう。*1

 

人生の節目を飾る立派なお祝いの会を持てて長男として誇らしく思います。またお忙しい中、本日ここに集まって下さった皆さま、本当にありがとうございます。*2

 

父はあいかわらず早起きをして、読書をしたり書をかいたり時折義太夫をうなって私たちをびっくりさせたりしてくれます。最近少し足元がおぼつかなくなりましたがとても元気です。母も非常に元気です。一日一首を合言葉に女学校時代からの和歌を詠み続けております。

 

くわしくはのちほど本人たちにインタビューしてやってください。ともかく*3、父母はあの戦中戦後の大変な時代に食うや食わずで私たち5人の兄弟姉妹を立派に育ててくれました。

 

本当に感謝です。親の恩は海よりも深く山よりも高いと昔からいいますが、私も3児の父となってその言葉が次第に実感できるようになりました。

 

お父さんお母さん、どうかこれからもゆっくり養生なさってやりたいことはなんでも楽しんでください。また時折は、私たちや孫たちの人生相談にも耳を貸してやってください。お願い致します。

 

  • アドバイス
    • 1金婚式を開くことができた喜びを長男の立場から率直に口にしたのである。
    • 2最近の老夫婦の動静を簡単に報告する。あまり細かくやりすぎると主賓の出番を奪ってしまうので要注意。本例のように孫によるインタビュータイムを設けたりすると盛り上がる。
    • 3改まった席で改めて両親に対する礼を述べることに格別の意義がある。

 

  いつもならアメリカが仕掛ける戦争をこの度はなぜかロシアが真似してる 蝶人

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西暦2022年卯月蝶人映画劇場その3

2022-04-14 09:08:24 | Weblog

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2825~29

 

1)ジョージ・シドニー監督の「ショウ・ボート」

1951年製作のミュージカル映画で、美しいエヴァ・ガードナーが魅力的。されどこの映画では、黒人よりも白黒混血の方が差別が酷い、ような気が。

 

2)アーサー・ペン監督の「逃亡地帯」

1966年製作のサスペンス・アクション映画。マーロン・ブランド、R.レッドフォード、ジェーン・フォンダ、アンジー・ディッキンソンが出演して、リリアン・ヘルマンの脚本をペンが撮るんだから、面白くないわけがないずら。

 

3)ニコラス・レイ監督の「孤独な場所で」

1950年製作の悲劇的な恋愛映画。どうだ、名匠レイがハンフリ・ボガードを撮るとこうなるのだ。

 

4)ルドルフ・マテ監督の「欲望の谷」

1954年のハリウッド西部劇だが、グレン・フォードが主演するといつもひと味ちがうウエスタンに仕上がります。

 

5)マービン・ルロイ監督の「キューリー夫人」

本物よりも美しいグリア・ガーソンが主演する一代物だが、夫ピエールと打ち込んだ放射性元素の研究が、いかに辛苦の末になったかをまざまざと物語る1943年の秀作。

それにしても最新研究所落成式の日に、最愛の夫が馬車に轢かれて急死するとはなんという悲劇だろう。

 

  コロナに倦みウクライナに倦みそれらに倦んでるこの国にも倦んでいる 蝶人

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最後から2番目の思想*

2022-04-13 10:14:46 | Weblog

これでもかよ 第296回

 

プーチンの不条理な命令で、ウクライナに侵攻し、民草まで根こぎにするロシア軍の映像を見せつけられながら、考える。

 

もしおらっちが、第3国の日本人ではなく、ウクライナ人のまだ若い成人男子なら、どうするだろうか?

 

もとより、ロシアがすべて悪で、ウクライナがすべて善、という訳ではないが、今回のこのケースでは、非がプーチン率いるロシア軍にあることは、自明の理だ。

 

おらっちは、戦争に大反対だし、こよなく平和を愛する者だが、今回の侵略戦争に限って言うなら、それを是として、黙って見ているわけにはいかないだろう。

これはあえていうなら“正義の自衛戦争”だ。

 

では、軍隊に入り、武器を取って戦うか?

 

もし戦えば、おらっちは、敵の兵士を殺めたり、傷つけたりするかも知れないし、自分が殺されたり、傷ついたりするかも知れない。

 

どっちも嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だ。

 

しかし、もしも武器を取って戦わなければ、おらっちは、まわりから卑怯者と罵られ、徴兵を拒否した罪で、牢屋に入れられるだろう。

 

どっちも嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だ。

 

それでは、敵の兵士を殺めたり、傷つけたり、自分が殺されたり、傷ついたりするのと、まわりから卑怯者と罵られ、徴兵を拒否した罪で、牢屋に入れられるのとでは、どっちの方がより嫌か?

 

嫌だ、嫌だ、どっちも嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だ。

 

すると、どこかで、誰かの声がした。

 

「お前さんは、愛する家族を、敵から守ろうとは、これっぽっちも思わないのかね? 攻め込んできた敵が、お前さんの愛する家族を、傷つけたり、殺しても平気なのかい?」

 

するとそのとき、おらっちは、自分の奥底に、またしても「嫌だ、嫌だ。嫌だ」、とは、どうしても言えない、もう一人の自分がいることを、初めて知ったのだった。

 

もしおらっちが、武器を取って敵と戦ったとしても、敵が愛する家族を傷つけたり、殺したりするかも知れないけれど、それでもなお、ここはやっぱりあえて戦場へ赴いて、なんとまあ!おらっちとしたことが、「一人でも多くの敵を倒さなければなるまい」と、思ったのだった。

 

―Q.E.D証明終り。

 

かねてから、あらゆる戦争を悪と断じ、たとえ武装した無法者の敵が侵略してきたとしても、抵抗せずにいさぎよく降伏し、最悪は、捨身飼虎の薩埵太子や聖徳太子の子の山背大兄王のように、家族もろとも皆殺しにされても構わない、と密かに考えていた筋金入りの“非武装絶対平和主義者”が、いともたやすく“積極果敢な殺戮主義者”に転向した瞬間なのだった。**

 

しゃあけんど、頭の中ではすでに解決済みの問題だったはずなのに、身体の方では、まだそれをいさぎよく受け入れることが出来ず、相も変わらず胸の奥の方で、ぶつぶつぶつぶつ言うておる、そんなおらっちなのだった。

 

どっちも嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だ。

どっちも嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だ。

どっちも嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だ。

 

 

  山茱萸泡立ちゐたりきわれも死を懸けて徴兵忌避すればできたらう 塚本邦雄

 

 

  *フランスの作曲家エリック・サティ(1866-1925)の作品名。サティは音楽と同様、政治的にも革新的な考え方の持ち主だった。

  **魔訶羅陀王の第3王子、薩埵太子は、飢えた虎の親子のために自らの肉体を「布施」したという伝説があり、聖徳太子の子、山背大兄王とその一族は、643年11月1日に蘇我入鹿に襲われ、「わが身一つを入鹿に賜う」の言葉を遺し、滅亡したと伝わる。

 

  コロナなどもう終ったことにしてウクライナに入れ上げる俺たち 蝶人

 

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主婦の友社版「誰もが泣いて喜ぶ愛と感動の冠婚葬祭その他諸々挨拶&スピーチ実例集No.112」

2022-04-12 13:40:34 | Weblog

西暦2022年弥生蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第402回

 

○銀婚式のお祝いでの本人のスピーチ

今日は私ども夫婦のためにこんな素敵な会を開いて頂きまして、まことにありがとうございます。

 

家内はどうか分かりませんが、夫婦生活25年の銀婚式といわれましても、あまり実感がなくて遠い記憶の底から「光陰矢の如し」とか、「歳月人を待たず」とか古い諺が浮かんでくるくらいです。*1

 

しかし、忘れようとしても忘れられない事件も確かにありました。それは長男の耕のことです。彼は私たちが結婚した翌年に誕生しました。自己の内面を深く耕す人になって欲しいとの願いを込めて「晴耕雨読」の耕から名前をとりました。

 

ところが2歳頃になると他の子供さんとの違いが歴然としてきました。言葉の発達が遅れ、会話ができない。溝の穴や特別な植物や乗物、鉄道ダイヤの数字などへの異常な没頭や強いこだわり。遊びのパターンがいつも同じで変化がない。何時に起きて何時に寝るなどの日常生活のパターンが固定されてそれを変化させようとすると抵抗する、などの異常が強まってきたのです。

 

私たち夫婦はいろいろな病院を訪ねて医師の診断を仰いだところ長男は自閉症という障害でありました。*2

 

皆さんは自閉症と言う言葉を聞くと、ネクラで自宅に引きこもったり、難しい顔をして深刻な悩みにふけったり、自己の内面に閉じこもって心を閉ざす人々のことを連想されるのではないでしょうか。

 

これは人間に誰でもある「自閉的な状態」であって、「自閉症」とは何の関係もありません。

 

自閉症は1943年に米国のカナーという児童精神科医が発見しました。WHO世界保健機構の統計によると2000人に1人の割合で患者が存在します。医学が進んだ現在でも自閉症の原因は解明されていませんが、*3

 

最新の学説では、脳の中枢神経系の器質や機能不全による多様な発達障害とされています。

 

ところが25年前のわが国の自閉症に関する研究は非常に前近代的であり、国立大学病院の教授や自閉症の専門機関の権威さえも自閉症を現在のような器質障害として認めず、母親が子を甘やかした結果の母源病と決め付けるような情緒障害説が大手を振ってまかり通っていました。

 

私たち夫婦はそんな学者先生の無知や社会的偏見と戦いながら、自閉症の子供をもつ親の会や支援者、ボランティアの人々の暖かい励ましを受けつつこの四半世紀を生きてまいりました。

 

長男耕の存在が私たちを共通の絆で結び付け今日の銀婚式を迎えることができました。

耕君ありがとう。これからも一緒に頑張ろうね。

 

  • アドバイス
    • 1人には長い歴史と思い出がある。個人的な体験といえども語らずにはいられない物語もあるだろう。銀婚式はそのための格好の舞台である。
    • 2自閉症というネーミングが一人歩きしているためであろう。いまでも多くの人が自閉症を自閉的と混同している。

  *3自閉症は、知恵遅れを含め、いろいろな発達障害を複合することが多いが、基本 

   的に共通するのは視覚、聴覚、触覚などの認知障害である。入力される外界からの 

   情報を正確に認識できないために他人や世間とのコミュニケーションがうまくいか

   ない。手、足などの各部品自体は正常なのだが、それらを統合する脳の中枢系の機

   能が弱いためにいろいろな不都合が起こると考えられている。

 

自閉症児が絵を描いているミロより優しくゴッホより激しくピカソより純真 蝶人

 

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2021年5月号「現代詩手帖」を読んで

2022-04-11 12:52:16 | Weblog

照る日曇る日第1733回

 

目玉は高橋睦郎と藤井貞和両氏の、気合いの入った対談である。

 

高橋選手はいう。「<もの>自体が<もの>を語っているのが、物語の原型ではないのか。その意味では、<うた>もどこかで<うた>自体をうたっている。それを人間がもどいていくのが、<うた>の歴史ではないか」と。

 

歌の本源に「呪」ではない「物」があるとするのは、魅力的な考え方である。

思うに「古事記」や「万葉集」から発出したその源素は、時を経て近現代に流れ下り、いささか呪咀的・宗教な方向としては、釈超空や前川佐美雄の「主語のないうた」、即物的な方向としては奥村晃作の「ただごと歌」などに憑着したのではないだろうか。

 

おらっっちが、なんとなく前川佐美雄の「鬼百首」を思い出していたら、高橋選手は、彼の「植物祭」についても触れていて、最近大流行の口語短歌なんかよりも、佐美雄がおよそ1世紀も前に試みていたライトヴァースの実験と、その後のヘヴィーヴァースへの堂々の回帰に着目せよ、とのたまうので、いつかこの目で確かめてみたいと思った。

 

その他、ここで特記されている「時枝文法」の再評価、「てにおは」の特に「は」の用法についての指摘など、おらっちなどには、まだまだ及びもつかぬ年季の入った深甚な学的世界があるのだなあ、と思い知らされた次第である。

 

 1987年2月27日シンディ・ローパーのダンスを見れば心躍るよ 蝶人

 

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西暦2022年卯月蝶人映画劇場その2 

2022-04-10 12:57:48 | Weblog

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2820~24

 

1)フランク・キャプラ監督の「風雲のチャイナ」

日本が国連を脱退し、泥沼の日中戦争に突入した1933年の異色作。宣教師の婚約者のヒロインが上海で知り合った中国人将軍と愛しあううちに人世と現実社会の実相に目覚めていく道行きを描く迫真のメロドラマずら。

 

2)アナトール・リトヴァク監督の「将軍たちの夜」 

性癖異常の殺人魔将軍ピーター・オトゥールを情報部のオマー・シャリフが戦中戦後を通じて執拗に追及する1966年のサスペンス映画だが見応えがある。

 

3)トム・グライス監督の「ブレイクアウト」

ズチャールス・ブロンソンが主演、恋女房のジル・アイランドが共演する1975年の出鱈目アクション映画だが、ジルという人はパッと見ると一応美人だがアップになると「どうにも奇妙な造作の女優さんであるなあ。

 

4)エドワード・ドミトリク監督の「アンツィオ大作戦」

1986年の戦争映画で第2次大戦末期のイタリアでにおける連合軍と独軍の戦いを描く。米軍は独軍ががら空きの時に進軍せず、いたずらに時間を空費し、その間に大兵で包囲した独軍から壊滅的な打撃を被った。羹に懲りて膾を吹いた。初めて武器を取って敵を殺したロバート・ミッチャムが「戦争が無くならないのは殺人が楽しいからだ。それが分かる人間でないと戦争はなくせない」は至言。

 

5)ロバート・ロッセン監督の「オール・ザ・キングスメン」

ブロデリク・クロフォードの田舎理想主義政治家が徐々に現実に目覚めて清濁併せ呑む独裁的な知事となり、家族や親友を次々に犠牲にしていく1949年製作の空恐ろしく真実漲る極北の人世映画。そう、「悪が善を作る」のである。

 

   青と黄の二色の国旗を踏み躙りマリウポリに迫る地車の群れ 蝶人

 

 

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主婦の友社版「誰もが泣いて喜ぶ愛と感動の冠婚葬祭その他諸々挨拶&スピーチ実例集No.111」

2022-04-09 13:11:35 | Weblog

西暦2022年弥生蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第401回

 

  • 金婚式のお祝いでの本人の謝辞

本日はご多用中にも係わりませず、かくも多数の皆々様のご出席を賜りましてありがたく厚く感謝致しております。*1

 

私ども夫婦が結婚しまして、横浜の一隅に居を構えてから既に半世紀以上の年月が経過したとは、まるで夢のようです。

 

私は、勉強と学校が大嫌いでしたので、山手の中学校をでるとすぐに当時宮内庁の御用達で日本一のテーラーであった西川洋服店に弟子入りしまして、紳士服の仕立ての修行に精を出しました。*2

 

師匠も兄弟子もぐっすり寝こんでいる丑三つ時にこっそり起き出して、お客様からお預かりしていた最高級の英国製背広をすっかり解体してその製法技術を研究し、明け方までにきれいに元に戻したりして、一心不乱にやったものです。

手先が器用でしたから、この仕事が性に合って親方からも可愛がっていただき、20歳頃には独立して元町に黒田洋服店の看板を掲げることができました。

 

当時、日本の輸入生地は安物で品質が良くなかったので、主として英国製の輸入生地を用いて入念に仕立てたものです。*3

 

私はどうも普通の仕立て屋がやっていることじゃつまらないものだから、お客様の許しを得て、生地の選択、裁断、縫製、細部の仕立てまで、全部私の好きなようにやらせてもらいました。

 

それが厭だというお客の仕事は最初から引き受けなかったものです。そのかわり、仕立てには凝りに凝ったので、お代も、普通の仕立て屋の5倍の料金を頂戴しました。

 

完成した製品は丈夫で型崩れせず、何十年も着られたので、横浜の外国人、船乗りや外交官、政治家、富豪、高級官吏、宮中の貴賓の方々といったハイソサエティ階級の人々にだんだん上得意が増えまして、お陰さまにて食うに困るようなことにならなかったのはありがたいことと天に感謝しております。

 

このたびの戦争で横浜も焼け野原になりましたが、私の家は幸い戦争の災禍にかからなかったので、戦後も家内がマネージャー兼大蔵大臣、私が製造部長兼総理大臣という二人三脚で今日までつつがなく生き延びて参ったような次第であります。*4

 

家内にはいままでどこへも連れて行ってやれなかったので内心気に病んでおりましたら、本日の会を設けてくれました一人息子が私たち老夫婦を引率してロンドンパリ10日間の海外旅行に行こうと言ってくれまして、このとしになってはじめてのロンパリと洒落込むことになりました。*5 

 

歳は取ってみるものです。せがれ、そして皆さんにこころからお礼を申し上げる次第です。

 

 

  • アドバイス
    • 1妻とともに苦楽をともにした半世紀の歳月を回顧するわけであるが、即興的な話になれている人は別だが、あいさつの前に日記や記憶を頼りにいくつかのエピソードを書き出し、そのなかから自分がどうしても話したいことを2,3に絞り込むとよい。
    • 2エピソードの細部が充実しているほど聞く側の感銘が深まる。
    • 3誰にもかけがえのない自分史がある。その旬のハイライトの部分を切り取ってスピーチする。短いフレーズのなかにも主人公のいきざまの片鱗が覗える。
    • 4配偶者のスピーチが予定されていない場合には、なおさら内助の功についてしっかりと触れておくのが紳士のたしなみであり愛情というものである。

  *5 身内への細やかな配慮が聞くものを幸せにする。

   世界中で悪党どもが跋扈する まともな国はいずくに在りや 蝶人

 

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桐野夏生著「インドラネット」を読んで

2022-04-08 09:26:22 | Weblog

照る日曇る日第1732回

抜群のストーリーテラー、桐野選手が放つ、所謂ひとつの超娯楽推理小説?ずら。

 

日本でくすぶっていた若者が、行方不明になった幼馴染の超イケメンと美人姉妹をカンボジアくんだりまで謎の人物に頼まれて探しに行くという国際的な物語で、序奏部は良く出来ていると思う。

 

しかし、中間部で彼らの正体がカンボジア人と知れてくるあたりから、ほんまかいな、としらけてきて、最後は在カンの日本人顔役なぞが暗躍してようやっと巡り合えた幼馴染がイケメンどころか生けるしかばねと化しているコーダ部では、いったいこの小説ってなんじゃら日、というドッチラケ気分になってくるから、読者って我儘だねえ。

 

というのも、そもそも本作を起動しているはずの「少年時代の幼な同士の憧憬」が嘘臭いからだね。

 

この人は、時折時節の社会的な問題なんかを物語の背後で伴奏させたりするのが得意で、今回もなんやらカンボジアの暗黒政治問題を絡ませているが、とってつけたようで、あんまり成功しているとは思えない。いずれにせよ芸術とは異なる文藝界を遊泳する作家ずら。

 

    道理無き戦を続ける独裁者よお前の後生はさぞや悪かろ 蝶人

 

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「カーネギー・ホールにおける偉大なる瞬間」全43枚組CDを聴いて

2022-04-07 16:04:01 | Weblog

音楽千夜一夜第494回

 

昔ソニーから出ていた廉価版のCDを、ここ1か月ほどでチビチビ聴きました。

 

1931年3月6日金曜日のトスカニーニ指揮NYフィルの「運命」から始まって2007年11月17日日曜日のデニス・マツーエフのピアノリサイタルまで、いずれもカーネギーでのライブ演奏ならではの、超スリリングな演奏が楽しめます。

 

前半は勿論モノラルで途中からステレオになるが録音もソニーなのに極めて優秀です。

 

因みにNYは、パリ、ロンドンと同様よい音響のハコがない。NYフィルの本拠の旧エイブリー・フイッシャーホールなどは、何回改修工事をしても有楽町の東京国際ホーラム大ホール並みの酷さだったが、ともかくこのカーネギーは、狭いけどほかのホールに比べても音響がいいので知られています。

 

でもこのホールは、近くを地下鉄が走っていて、おらっちがショルティ指揮のシカゴ響でショスタコを聴いた時にはゴオオという響きが座席に伝わって来たが、この43枚にそういうノイズがないのは不思議だ。

 

43枚はそれぞれに2度と帰らぬ懐かしい思い出が詰まっていて素敵だけど、やっぱり心に残るのはリヒテルが「熱情」などベートヴェンのソナタを弾いた60年12月23日の物凄い録音、62年4月6日にグレン・グールドがバーンスタインの注釈つきで弾いた「遅い」ブラームスの1番、ホロヴッツがバッハの冒頭で音を外した1965年5月9日のヒストリック・リターンの大演奏会などかな。

 

後年になってバーンスタインがツィマーマン&イーンフィルでいれた同じ曲はもっともっとテンポが遅くなっていたが、あれはあの時グールドから、ブラームスの神髄を教わったからだろう。

 

 ヒトラーには殺されなかったがプーチンに殺されちまったウクライナの老人 蝶人

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西暦2022年卯月蝶人映画劇場その1 

2022-04-06 11:03:20 | Weblog

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2815~19

 

1)ロバート・ロッセン監督の「リリス」

1964年の製作。ウォーレン・ベイテイとジーン・セバーグが主演、ピーター・フォンダ、ジーン・ハックマンが共演する、恐らくこれまでに誕生した映画の中で最高に素晴らしい映画!

これを観なずに死んだ人は気の毒というほかはない。

セバーグがこれほど美しい女優だったとは!畏るべしロバート・ロッセン!

 

2)デヴィッド・ロウリー監督の「さらば愛しきアウトロー」

老いたるレッドフォードが実在した伝説的銀行強盗を、楽しみながら演じる2018年の作品なり。

 

3)降旗康男監督の「居酒屋兆次」

山口瞳の連作短編小説を高倉健主演で1983年に映画化。大原麗子は綺麗だが可哀そうな末路を辿る。

伊丹十三の悪役は気の毒。ちあきなおみも元気だった。

 

4)エドモンド・グールディング監督の「剃刀の刃」

モームの原作を1984年にジョン・バイラムが映画化。

俳優はあまりよくないが、ドラマチックな愛の物語を堪能できる。

 

5)川島雄三監督の「洲崎パラダイス 赤信号」

芝木好子の原作を井手俊郎が脚色して真鍋理一郎が音楽をつけた川島選手の1956年の代表作なり。新珠三千代が汚れ役をやるのは珍しいが、轟夕起子、芦川いづみ、三橋達也共々熱演です。

 

 キエフがキーウ、チェルノブイリがチョルノービリになる四月  蝶人

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正岡子規著「俳諧大要」を読んで

2022-04-05 17:00:15 | Weblog

照る日曇る日第1731回

 

俳諧について様々な論考を遺した子規だが、この文庫本さえ読めば、あとは朧でも良かったかもしれない、と思わせる好エッセイが並んでいる。

 

まず冒頭に収録された表題作では、冒頭の原理論はちと煩わしいが、其のあとから展開される俳句修養段階別の各論は、ふんだんに実例を挙げて分かりやすく、これほど惜しみなく蘊蓄を傾けて面白く、いたく為になる俳句ガイダンスは、今もって皆無だろう。

 

続く「俳人蕪村」は子規が古今最高とレッテルを張った俳人の実作と鑑賞の神髄で、この論文を読まずに蕪村を論ずる人は、モグリと言わざるを得ないでせうね。

 

 知りもせず知らされもせずウクライナへの「特別軍事作戦」を支持する人々 蝶人

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坂井孝一著「源氏将軍断絶」を読んで

2022-04-04 11:25:05 | Weblog

照る日曇る日第1730回

 

公凶放送の「大河ドラマ」の考証を担当して一躍時の人?に成り上がった著者による2021年1月に出た新書である。

 

ただしその内容が、そのあとに出た新書本「鎌倉殿と執権北条氏」と相当部分がダブッている。

 

実朝がイニシアチブをとって後鳥羽上皇とタッグを組んで安定した朝廷武家協同権門体制を構想し、それが実現一歩手前であったとする分析とか、図表入りで力説する「公暁単独犯説」などは興味深いが、同じ主張を2冊で繰り返されるとしつこい。

 

どうして1冊にまとめられなかったのかと文句の一つも言いたくなるぜよ。

 

  ウクライナを我がものにせんために焼き尽くし殺し尽くさむ 蝶人

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すべての言葉は通り過ぎてゆく第102回

2022-04-03 09:25:13 | Weblog

 

西暦2022年弥生蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第400回

 

 

プーチンとゴルバチョフ、バイデンとトランプ、そして岸田と安倍蚤糞。権力の頂点に立つ人物の違いが、その国のみならず他国の、世界の運命を左右する。3/1

 

先週末に施設でコロナ感染者が出たので、PCR検査で陰性だった息子は時ならぬ臨時休暇を享受。今日は2人でいつものコバヤシ散髪屋さんへ行ってきました。プーチンに迫害されるウクライナの人たちには悪いけど。3/2

 

国連総会のロシア非難決議に反対票を投じたのは、ロシアの他にベラルーシ、シリア、エリトリア、北朝鮮の5カ国。いずれも独裁者が支配する専制国家であるが、インドが棄権したのはロシアが武器を提供しているせいだろうか?3/3

 

「道元の言葉に「朕兆未萌」というのがあります。この世が萌え出る以前、その兆しに立つ。つまり出来上がったこの「世界」、あるいは「自分」というものの、その出来上がる以前の状態に戻れということです。」by吉増剛造「詩とは何か」3/4

 

皆様の公凶放送のアントニオ猪木の闘病ドキュメンタリー番組を見ていたら、アブラゼミが鳴いている映像が出てきて、それにミンミンゼミの鳴き声を被せていた。こういうのを典型的なフェイク番組というのである。3/5

 

倍賞美津子がアントニオ猪木にあこがれたのは分かるけど、杉浦日向子が荒俣宏に入れ上げたのは、今でも分からない。3/7

 

プーチン錯乱説があるけれど、米前大統領のトランプや本邦の安倍蚤糞もある種の狂人であることは間違いない。こういう人隣の為に良からぬ人物が高位の指導者に成り上がらぬ世界標準の共通一次試験を受けさせなければならない。3/6

 

むかし長男がピアノを習っていた頃、「おべんとうの歌」というのを作ってピアノで弾いていたそうだ。それは、「おべんとうをたべよう。みんなでたべよう。ぼくとケンちゃんとおかあさんとおべんとうをたべよう」というものらしいが、楽譜が失われているのがとても残念だ。3/7

 

去る2日、学友孝壽聡君が7年間の闘病の末、逝去された。数々の映像作品を世に贈った彼だったが、とりわけインパール作戦の帰還老兵を主題にした『水筒と飯盒』は、戦争体験をいまに賦活させた短編映画の名作で、長く後世に語り継がれていくに違いない。黙祷。https://www.skylarktimes.com/?p=6584 3/8

 

双方の会談がなんたらかんたら、人道回廊がなんたらかんたら、対露制裁がなんたらかんたら言うとるけど、結局プーチンのやりたい放題で終わる戦争なんだね。21世紀の世の中で、こんな非道が罷り通ってええんかいな。3/9

 

それにしても、与野党が、真正面から五分と五分でぶつかれる韓国が、うらやましいな。3/10

 

コロナの時と同じように、ウクライナ戦争についてもいろんなテレビ局で有名無名のキャスターや解説屋やコメンターが飽きもせずにギャラ目当てのああだこうだを喋りまくっているが、みなどこかで誰かが言うておる噺で、長屋の八さん、クマさんの与太話レベルを出ない。3/11

 

暗黒宰相プーチンの尾骶骨には怪僧ラスプーチンの誇大妄想はもとより、ピヨートル大帝以降の領土拡張主義、世界制覇を目指す大スラブ主義の伝統が内燃し続けており、長年に亘って密封されていたその暗黒面が、今回図らずも露呈されたのである。3/12

 

学友カド君は毎日8時間もウクライナ戦争の報道に接していて、体調不良に陥ったというので、そんなことをやっていても気違いプーチンの悪業を止めるわけはないから、ユーチューブでアンドラーシュ・シフのベーゼンドルファーでも聴き給えと忠告したずら。3/12

 

スタインウエイは名器だが、やはりピアニストの優れた道具という印象が抜けきれない。シフやバックハウスがベーゼンドルファーをポンと一音鳴らした時に、その音色がピアノという楽器を超えて、森のこだまのように響く瞬間があるようだ。3/14

 

先年アンドラーシュ・シフが、倫敦のロイヤルアルバートホールでバッハの平均律の全曲を2年がかりで暗譜で演奏した時には驚いたが、今年は同じ倫敦のウイグモアホールでハイドンのピアノソナタを弾いていたが、途中で古楽器の蓋を閉め直して最初から弾き直したのだった。3/15

 

GPSBoTを見ていたら、我が家の息子は、なぜか大和駅から小田急線に乗らないで、そのままあちこち寄り道しながら歩き続けて、引地台公園を経て桜が丘のふきのとう舎に入っていった。3/16

 

寝入りばなを起こされて、これはかなり大きい奴だなと、過ぎたばかりの11年前を思い出す。ほとんど同じ場所、同じマグニチュードの地震だったが、ほんのちょっとした偶然で大津波にならなかったのだろう。それにしても来たるべき関東大震災への恐怖がつのる。3/17

 

人道上の大罪を犯しながら、恬として恥じない殺人鬼プーチン。唯一の希望はロシア軍の燃料、武器弾薬、水、食糧が尽きて進撃が停滞しているというウクライナ情報だが、それが真実なら停戦の日は近いだろう。3/18

 

誰が考えても天人倶許されざる侵略戦争を敢行している一国家の暴挙を止められない国連や国際社会に、存在意義なんてあるのだろうか?3/19

 

この国には「ジャ-ナリスト」という名に値する人物は、たった一人しかいないということがよく分かった。本邦のテレビ局が激しく右傾化している中で、TBSの「報道特集」は貴重な番組だ。と思ったが、あれはベルラーシの大統領のプロパガンダのようなものだった。3/20

 

3月は別れの月であり、また何かを新しく始める月でもある。プーチンもまた何かに別れ、何かを激烈に始めようとしている。3/21

 

皆様の公凶放送が狂ったように電力不足と節電を訴えているが、冗談じゃない。そもそも普段通りの電力使用で粛々と運用するのが政府と東電の仕事のはず。東北、関東で足らなければ関西、四国、九州から融通すればいいだけの話ずら。3/22

 

誰だって戦争は大嫌いだし反対するわけだが、ヒトラーのような悪魔的な侵略者が襲いかかってきたら、チェンバレンのように平和的に外交で解決しようとしても話にならない。負け戦は承知の上で、殺到する地車に命懸けで振り上げる蟷螂の斧は、人間の究極の尊厳の問題だと思う。3/23

 

ウクライナのゼレンスキー大統領のスピーチを見聞きしながら思うこと。母国とその民草、はこれ以上ないほどの惨禍を蒙っているが、今彼は生涯の絶頂に立ち、人間として、政治家として無量の幸福に酔いしれているのではないだろうか。3/24

 

古今集や新古今を読んでいると、動植物の中でもとりわけ時鳥への愛着を表明した作品が多いのに驚く。鶯よりも渋い趣味で好ましいとは思うが、誰もかもがそのひと鳴きを待望しているというパターンなので、またですかと退屈なことこの上もない。3/25

 

社会詠は、新鮮だがあっと言う間に腐る刺身のようなものだとすると、一般詠は丈夫で長持ちする乾物のようなもの。さりながら、時間の経過とともに無味乾燥な代物と化していく点では、両者とも同様である。3/26

 

こないだテレビ番組でドビュッシーの弦楽四重奏曲と床司紗矢香バルトークのヴァイオリンソナタ1番を聴いたが、その斬新さに今更ながら打たれたずら。3/27

 

バイデンは「プーチンは権力の座にとどまり続けてはいけない」どころか、本当は「この男を地球上から取り除かなければならない」と言いたかったのだろう。3/28

 

もしどこかの外国が日本の自国民を保護すると称して武装侵略してきたら、自公政府は非常事態を宣言し、自衛隊は米軍と共同して反撃し、戦争状態に突入するだろう。この時、戦争放棄、武力不保持、交戦権否認を定める憲法第9条と、それに殉じる民草はどうなるだろうか?3/29

 

我が国の「成年後見制度」には大きな欠陥がある。障がい者の意思を尊重していないし、ひとたび後見人と交わした契約は、障がい者側からは破棄できないのをいいことに後見人による財産搾取事件が頻発している。今のままでは絶対利用してはならない。3/30

 

辻井伸行の演奏をテレビでみながら驚くのは、演奏の中身以前に、この人はどうやって楽譜を覚えるのだろう、ということと、どうやって指を間違いなく楽譜通りの鍵板に接触できるのか、という点だった。3/31

 

  迫りくる「第7波」など忘れ去りみなウクライナに熱中している 蝶人

 

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なにゆえに第97回~西暦2022年弥生蝶人花鳥風月狂歌三昧

2022-04-02 11:31:16 | Weblog

ある晴れた日に 第676回

 

なにゆえにプーチンは会談なぞを差し挟むウクライナ侵略のほんの座興に

 

なにゆえに和平会談に期待するプーチンの目くらましに幻惑されて

 

なにゆえに歌詠みはウクライナ戦争の歌を詠まない奥村選手はがんがん詠んでる

 

なにゆえにユーチューブは広告を入れ捲る広告なし契約に加盟させるべく

 

なにゆえに「教えてください」と君はいう政治家たちは先生ではない

 

なにゆえに朝日歌壇だけハガキ投稿他の新聞社はみなネットだぞ

 

なにゆえに生乾きの洗濯物を取り入れる自閉症の息子は前のめりなので

 

なにゆえに形振り構わず自民から出る前回次点の浅尾慶一郎

 

なにゆえにまた長島一由は出馬する一度はおん出た逗子市長選に

 

なにゆえに自閉症を難病指定しないもし自閉症が病気ならば

 

なにゆえに大震災の露出が少ない11年目なのでもう終わりにしたい?

 

なにゆえに100円ショップのシャーペンは書けない超粗悪な中国製だった

 

なにゆえに書こうとすると吐き気がするもう詩は書くなと神のお告げか

 

なにゆえに見まいとしても見てしまう露軍がいたぶるキエフの民草

 

なにゆえに選挙公約を公募する立憲泉の恥さらしめが

 

なにゆえに橋上婆さんは亡くなったお風呂の中で93で

 

なにゆえにマンボウをやめてしまう感染拡大を放置するのか

 

なにゆえに民間施設を爆撃するクレムリンだって安全ではないぞ

 

なにゆえにチャイコもドストも怒っているロシア文化を穢したプーチン

 

なにゆえにせっかく晴れたのにまた曇る今日は十二所をビデオで撮るのに

 

なにゆえに神も仏も黙って見ている驚天動地のプーチンの蛮行

 

なにゆえにプーチンごときに敬称をつける仁義なき最下等の政治家なるを

 

なにゆえにカーネギーホールは名ホール時々地下鉄の音が聞こえる

 

なにゆえにプーチンの爆弾で殺されるヒトラーのホロコーストは生き延びたのに

 

なにゆえにウクライナの闇をあげつらうだからロシアを応援するのか

 

なにゆえに両国の闇をあげつらう だから君はどうしたいのか?

 

なにゆえに面倒くさい予約制になったのか歌舞音曲に二の足を踏む

 

なにゆえに大量の薬が転がっている貰いはすれど全然飲まない

 

なにゆえに長島一由は逗子市議になったおかげで立憲、共産が落選

 

なにゆえに長島一由は市長選に出る逗子の市民を莫迦にするな

 

なにゆえに和平交渉なんかやっているプーチン得意のたぶらかし戦術

 

   60年12月23日のカーネギーホールのリヒテル凄い 蝶人

 

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西暦2022年弥生蝶人花鳥風月狂歌三昧

2022-04-01 11:18:40 | Weblog

ある晴れた日に第675回

 

3月は別れの月だが何事かひそかに始まる月でもあるよね

 

「ロシア莫迦」「くたばれプーチン」とかとかとか 殺されずに言える自由は素敵だ 

 

「プーチンなんか死んでしまえ」と言っても殺されないで済む自由は素敵だ

 

世界中を敵に回して戦するお前は偉大な現代のツアーリ

季節野菜を入れ替えるので100円野菜は4月までお休み

 

「いざとなれば核を使うぞ!」と脅かせば勝手気儘に戦争が出来る

 

占拠する北方領土も返さずにウクライナ奪う悪党プーチン

 

ウウライナの民草殺しに泣いた後さんまのギャクに爆笑してるオレ

 

我が庵に紅梅1輪顔だせばたちまちにして今日より春なり

 

 「大切になさってください」と書くところ「されてください」と平気で書くバカ

 

「日本人よ忘れるな!」と戒める11年と似た大きな地震

 

一介のスパイ兵士が一国の専制君主に昇りつめたり

 

世界中が反対すれど侵略を止めぬ男をいかにすべきや

 

死んだように横たわっているけれどこの蛹まさしく春を待つアカタテハ

 

今日もまたauからメールあり防御出来ない糞メールめが

 

政権の批判すら出来ない政党のどこが野党かとムクドリがいう

 

人殺しまた人殺し人殺し全世界を敵に狂人が行く

 

「何度でもチャレンジできる社会を」と落選続きの政治家が言う

 

プーチンを亡き者にせぬ限り終りはしないウクライナ侵略

 

べらべらと場つなぎ科白を連発しショウタイムを消化している阿呆莫迦男

 

クマさんや八つあんがいつものコメントを連発しているテレビを投げる

 

命懸けで侵略と戦う民草にイチャモンつけるインテリを憎む

 

若き日の叶わぬ恋の思い出かピュリスの右腕の小さな刺青

 

懐かしき丹波の鄙の里山に雌雄のギフチョウ静心なく舞う

 

むやみやたらお辞儀をするのはみっともない気を付けなさい日本の民よ

 

一片の正当性無き出兵は日帝の中国侵略に似る

 

青と黄の2色の国旗を踏み躙りキエフに急ぐ地車の群れ

 

瞬きもしないで正々堂々とウクライナ問題を論じる長島一茂

 

バリケード取り払われしあの日より我が人生に青空の日なし

 

障害の息子のために買ったけどいずれ私が持つことになるGPSBoT

 

土手下に真昼の星は輝きぬ母の愛した瑠璃唐草よ

 

人殺し春も殺すや戦車隊

 

 

  誰も皆オシッコを取れと命じらる泌尿器科にやって来た日は 蝶人

 

 

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