西暦2022年弥生蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第406回
- 両親の銀婚式を祝う末娘のスピーチ
お父さん、お母さん、銀婚式おめでとうございます。*1
真理絵は、最近1週間ほど今日のお祝いを何にしようかな、とすごく悩んで夜も眠れなかったのですが、たまたま二人のメールアドレスを見たら、お父さんはアマデウス、お母さんはタンポポという英語を使っていたので、よし、これだと思い、お父さんにはモーツァルトのCD、お母さんには近所の原っぱに咲いていた日本タンポポのお花で首飾りを作ったのをプレゼントします。*2
さて、うちのお父さんはとっても優しくて真理絵はいままでに一度も怒られたことはありません。でもわたしの顔を見ると、「おい真理絵、今晩いっしょにお風呂入ろう」と口癖みたいにいうのは止めて欲しいと思っています。
お母さんもとても優しくて可愛がってくれるのですが、わたしの顔を見ると、「真理恵ちゃん宿題やった」とたずねるのは止めて欲しいと思います。
その二つを除くととってもいいお父さんとお母さんです。真理絵はこれからもずっと3人で暮らしたいと思っています。どうかおふたりとも体には気をつけて長生きしてください。
- アドバイス
- 1銀婚式の祝いの品は、通常はペアで使えるものや花などである。ここでは幼い末娘の個人的なチョイスを優先したが、花の場合は花言葉に留意する必要がある。
- 2このような非公式の場面では、多少家族のプライバシーが垣間見えてもほほえましいものとして見逃されるだろう。
プーチンなんか死んでしまえと思いつつチェーホフなんかを夢中で読んる 蝶人