照る日曇る日第1730回
公凶放送の「大河ドラマ」の考証を担当して一躍時の人?に成り上がった著者による2021年1月に出た新書である。
ただしその内容が、そのあとに出た新書本「鎌倉殿と執権北条氏」と相当部分がダブッている。
実朝がイニシアチブをとって後鳥羽上皇とタッグを組んで安定した朝廷武家協同権門体制を構想し、それが実現一歩手前であったとする分析とか、図表入りで力説する「公暁単独犯説」などは興味深いが、同じ主張を2冊で繰り返されるとしつこい。
どうして1冊にまとめられなかったのかと文句の一つも言いたくなるぜよ。
ウクライナを我がものにせんために焼き尽くし殺し尽くさむ 蝶人