あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ハサン・ムーサヴィー作・愛甲恵子訳「ボクサー」を読んで

2022-04-23 11:44:10 | Weblog

照る日曇る日第1736回

 

テヘラン在住の若い作家による国際的に話題の絵本なり。

 

海山動植物と森羅万象を殴り続けるが、あるとき、自分は「何のために殴り続けてきたのかとはたと立ち止まり、父母をしのびながら殴る対象を明確にして第2の人世を切り開いていく、という倫理的なテーマを持つ絵本だ。

 

が、そんな屁理屈より、作者の絵に圧倒的な美と力と輝きがある。

 

  超音速の上にさらに極がつく いかなる武器か極超音速ミサイル 蝶人

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