西暦2022年弥生蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第400回
プーチンとゴルバチョフ、バイデンとトランプ、そして岸田と安倍蚤糞。権力の頂点に立つ人物の違いが、その国のみならず他国の、世界の運命を左右する。3/1
先週末に施設でコロナ感染者が出たので、PCR検査で陰性だった息子は時ならぬ臨時休暇を享受。今日は2人でいつものコバヤシ散髪屋さんへ行ってきました。プーチンに迫害されるウクライナの人たちには悪いけど。3/2
国連総会のロシア非難決議に反対票を投じたのは、ロシアの他にベラルーシ、シリア、エリトリア、北朝鮮の5カ国。いずれも独裁者が支配する専制国家であるが、インドが棄権したのはロシアが武器を提供しているせいだろうか?3/3
「道元の言葉に「朕兆未萌」というのがあります。この世が萌え出る以前、その兆しに立つ。つまり出来上がったこの「世界」、あるいは「自分」というものの、その出来上がる以前の状態に戻れということです。」by吉増剛造「詩とは何か」3/4
皆様の公凶放送のアントニオ猪木の闘病ドキュメンタリー番組を見ていたら、アブラゼミが鳴いている映像が出てきて、それにミンミンゼミの鳴き声を被せていた。こういうのを典型的なフェイク番組というのである。3/5
倍賞美津子がアントニオ猪木にあこがれたのは分かるけど、杉浦日向子が荒俣宏に入れ上げたのは、今でも分からない。3/7
プーチン錯乱説があるけれど、米前大統領のトランプや本邦の安倍蚤糞もある種の狂人であることは間違いない。こういう人隣の為に良からぬ人物が高位の指導者に成り上がらぬ世界標準の共通一次試験を受けさせなければならない。3/6
むかし長男がピアノを習っていた頃、「おべんとうの歌」というのを作ってピアノで弾いていたそうだ。それは、「おべんとうをたべよう。みんなでたべよう。ぼくとケンちゃんとおかあさんとおべんとうをたべよう」というものらしいが、楽譜が失われているのがとても残念だ。3/7
去る2日、学友孝壽聡君が7年間の闘病の末、逝去された。数々の映像作品を世に贈った彼だったが、とりわけインパール作戦の帰還老兵を主題にした『水筒と飯盒』は、戦争体験をいまに賦活させた短編映画の名作で、長く後世に語り継がれていくに違いない。黙祷。https://www.skylarktimes.com/?p=6584 3/8
双方の会談がなんたらかんたら、人道回廊がなんたらかんたら、対露制裁がなんたらかんたら言うとるけど、結局プーチンのやりたい放題で終わる戦争なんだね。21世紀の世の中で、こんな非道が罷り通ってええんかいな。3/9
それにしても、与野党が、真正面から五分と五分でぶつかれる韓国が、うらやましいな。3/10
コロナの時と同じように、ウクライナ戦争についてもいろんなテレビ局で有名無名のキャスターや解説屋やコメンターが飽きもせずにギャラ目当てのああだこうだを喋りまくっているが、みなどこかで誰かが言うておる噺で、長屋の八さん、クマさんの与太話レベルを出ない。3/11
暗黒宰相プーチンの尾骶骨には怪僧ラスプーチンの誇大妄想はもとより、ピヨートル大帝以降の領土拡張主義、世界制覇を目指す大スラブ主義の伝統が内燃し続けており、長年に亘って密封されていたその暗黒面が、今回図らずも露呈されたのである。3/12
学友カド君は毎日8時間もウクライナ戦争の報道に接していて、体調不良に陥ったというので、そんなことをやっていても気違いプーチンの悪業を止めるわけはないから、ユーチューブでアンドラーシュ・シフのベーゼンドルファーでも聴き給えと忠告したずら。3/12
スタインウエイは名器だが、やはりピアニストの優れた道具という印象が抜けきれない。シフやバックハウスがベーゼンドルファーをポンと一音鳴らした時に、その音色がピアノという楽器を超えて、森のこだまのように響く瞬間があるようだ。3/14
先年アンドラーシュ・シフが、倫敦のロイヤルアルバートホールでバッハの平均律の全曲を2年がかりで暗譜で演奏した時には驚いたが、今年は同じ倫敦のウイグモアホールでハイドンのピアノソナタを弾いていたが、途中で古楽器の蓋を閉め直して最初から弾き直したのだった。3/15
GPSBoTを見ていたら、我が家の息子は、なぜか大和駅から小田急線に乗らないで、そのままあちこち寄り道しながら歩き続けて、引地台公園を経て桜が丘のふきのとう舎に入っていった。3/16
寝入りばなを起こされて、これはかなり大きい奴だなと、過ぎたばかりの11年前を思い出す。ほとんど同じ場所、同じマグニチュードの地震だったが、ほんのちょっとした偶然で大津波にならなかったのだろう。それにしても来たるべき関東大震災への恐怖がつのる。3/17
人道上の大罪を犯しながら、恬として恥じない殺人鬼プーチン。唯一の希望はロシア軍の燃料、武器弾薬、水、食糧が尽きて進撃が停滞しているというウクライナ情報だが、それが真実なら停戦の日は近いだろう。3/18
誰が考えても天人倶許されざる侵略戦争を敢行している一国家の暴挙を止められない国連や国際社会に、存在意義なんてあるのだろうか?3/19
この国には「ジャ-ナリスト」という名に値する人物は、たった一人しかいないということがよく分かった。本邦のテレビ局が激しく右傾化している中で、TBSの「報道特集」は貴重な番組だ。と思ったが、あれはベルラーシの大統領のプロパガンダのようなものだった。3/20
3月は別れの月であり、また何かを新しく始める月でもある。プーチンもまた何かに別れ、何かを激烈に始めようとしている。3/21
皆様の公凶放送が狂ったように電力不足と節電を訴えているが、冗談じゃない。そもそも普段通りの電力使用で粛々と運用するのが政府と東電の仕事のはず。東北、関東で足らなければ関西、四国、九州から融通すればいいだけの話ずら。3/22
誰だって戦争は大嫌いだし反対するわけだが、ヒトラーのような悪魔的な侵略者が襲いかかってきたら、チェンバレンのように平和的に外交で解決しようとしても話にならない。負け戦は承知の上で、殺到する地車に命懸けで振り上げる蟷螂の斧は、人間の究極の尊厳の問題だと思う。3/23
ウクライナのゼレンスキー大統領のスピーチを見聞きしながら思うこと。母国とその民草、はこれ以上ないほどの惨禍を蒙っているが、今彼は生涯の絶頂に立ち、人間として、政治家として無量の幸福に酔いしれているのではないだろうか。3/24
古今集や新古今を読んでいると、動植物の中でもとりわけ時鳥への愛着を表明した作品が多いのに驚く。鶯よりも渋い趣味で好ましいとは思うが、誰もかもがそのひと鳴きを待望しているというパターンなので、またですかと退屈なことこの上もない。3/25
社会詠は、新鮮だがあっと言う間に腐る刺身のようなものだとすると、一般詠は丈夫で長持ちする乾物のようなもの。さりながら、時間の経過とともに無味乾燥な代物と化していく点では、両者とも同様である。3/26
こないだテレビ番組でドビュッシーの弦楽四重奏曲と床司紗矢香バルトークのヴァイオリンソナタ1番を聴いたが、その斬新さに今更ながら打たれたずら。3/27
バイデンは「プーチンは権力の座にとどまり続けてはいけない」どころか、本当は「この男を地球上から取り除かなければならない」と言いたかったのだろう。3/28
もしどこかの外国が日本の自国民を保護すると称して武装侵略してきたら、自公政府は非常事態を宣言し、自衛隊は米軍と共同して反撃し、戦争状態に突入するだろう。この時、戦争放棄、武力不保持、交戦権否認を定める憲法第9条と、それに殉じる民草はどうなるだろうか?3/29
我が国の「成年後見制度」には大きな欠陥がある。障がい者の意思を尊重していないし、ひとたび後見人と交わした契約は、障がい者側からは破棄できないのをいいことに後見人による財産搾取事件が頻発している。今のままでは絶対利用してはならない。3/30
辻井伸行の演奏をテレビでみながら驚くのは、演奏の中身以前に、この人はどうやって楽譜を覚えるのだろう、ということと、どうやって指を間違いなく楽譜通りの鍵板に接触できるのか、という点だった。3/31
迫りくる「第7波」など忘れ去りみなウクライナに熱中している 蝶人