西暦2022年弥生蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第403回
○親の金婚式のお祝いでの息子の謝辞
お父さん、お母さん、金婚式おめでとう。*1
人生の節目を飾る立派なお祝いの会を持てて長男として誇らしく思います。またお忙しい中、本日ここに集まって下さった皆さま、本当にありがとうございます。*2
父はあいかわらず早起きをして、読書をしたり書をかいたり時折義太夫をうなって私たちをびっくりさせたりしてくれます。最近少し足元がおぼつかなくなりましたがとても元気です。母も非常に元気です。一日一首を合言葉に女学校時代からの和歌を詠み続けております。
くわしくはのちほど本人たちにインタビューしてやってください。ともかく*3、父母はあの戦中戦後の大変な時代に食うや食わずで私たち5人の兄弟姉妹を立派に育ててくれました。
本当に感謝です。親の恩は海よりも深く山よりも高いと昔からいいますが、私も3児の父となってその言葉が次第に実感できるようになりました。
お父さんお母さん、どうかこれからもゆっくり養生なさってやりたいことはなんでも楽しんでください。また時折は、私たちや孫たちの人生相談にも耳を貸してやってください。お願い致します。
- アドバイス
- 1金婚式を開くことができた喜びを長男の立場から率直に口にしたのである。
- 2最近の老夫婦の動静を簡単に報告する。あまり細かくやりすぎると主賓の出番を奪ってしまうので要注意。本例のように孫によるインタビュータイムを設けたりすると盛り上がる。
- 3改まった席で改めて両親に対する礼を述べることに格別の意義がある。
いつもならアメリカが仕掛ける戦争をこの度はなぜかロシアが真似してる 蝶人