あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

家族の肖像~親子の対話その98

2023-08-16 11:05:24 | Weblog

家族の肖像~親子の対話その98

 

2023年5月

 

鎌倉には、ツツツが、あります。

「早く渡れ」の信号ね。

 

お父さん、笑うとサトミなんていう?

「コウさん、アホ笑いしないでね」っていうよ。

 

お父さん、早く起きてください!

うんうん。

お父さん、早く起きてください!

うんうん。

お父さん、早く起きてくださいね。

 

お父さん、生徒会長、英語でなんていうの?

生徒会長ねえ。うーん、ちょっと分かりません。

 

取材って、なに?

取材かあ。新聞記者やテレビ局が記事や情報を集めて仕上げること、かなあ。

お父さん、取材って、なに?

 

「首都圏ネットワーク」のウエハラミツキが、黄色いスカートはいてましたよ。

そうかあ。よく見てたね。

 

お父さん、首都圏の英語は?

えーとお、メ、メトロポリタン!

 

お父さん、大好きですお。

お父さんも、コウ君大好きだよ。

お父さん、大好きですお。

コウ君、どうかしたの?大丈夫?

大丈夫ですお。

 

お母さん、インターネット、なに?

いろいろと調べる道具よ。

 

お父さん。いまお母さんは?

当ててご覧?

セイユー。

ブ、ブー。

オバアちゃんち。

ピンポン!

 

お母さん、亡くなったのは、ヒロスエリョウコでしょう?

そうねえ、ドラマのお話の中でね。

 

お父さん、「やり直し!」って言われちゃったよ。

いつ?

むかしッ!

大丈夫だよ。

 

お母さん、むかし湯河原のコノエモンホテル行きましたお。

そういえば、昔みんなで行ったわね。面白い旅館だったわね。

 

盛りだくさんって、なに?

いっぱい、いっぱいのことよ。

 

  雨が降り槍が降っても脳天気大谷選手が出てればご機嫌 蝶人

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赤坂真理著「愛と性と存在のはなし」を読んで

2023-08-15 08:51:59 | Weblog

 

照る日曇る日 第1940回

 

人間の意識の中には、その割合は別にして、男性の中には女性が、女性の中には男性がいることは間違いがないが、そのことと、人間の身体の男性、女性の性徴とはまるで無関係だから、その2つの次元を調和させるのは一生の大仕事になる。

 

性同一性障害を持つと自任する著者がいうとおり、「みんなちがってみんないい」とか「多様性はいいことだよね」などと、うわべだけのスローガンを唱えて拍手喝采しているのは唐人の寝言に過ぎない。

 

それがいかに大変なことであるかを、本書の中で男性器を持ち、ホルモン治療をしている「トランス女性」のMという著者の友人が登場して具体的に語ってくれるのはとても参考になる。

 

「女性にとってセックスはコントロールの手放しだが、男性にとっては一貫して集中とコントロール下におかなかればならないものだ」(222p)

Мのお陰で、著者は初めて男性のセックスの大変さを学んでくれたようだ。

 

かの吉本隆明は「女性は性の専門家になれるが、男性は絶対になれない」と断言したが、私も、コントロールを手放した女性の性感の実態なぞ皆目分らない。分らないままにこんな本などを読んでいる始末だ。

 

    アメリカに紐付けられし日本に紐付けられて二重の奴隷 蝶人

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森茂暁著「足利尊氏」を読んで

2023-08-14 09:38:10 | Weblog

 

 

照る日曇る日 第1939回

 

公凶放送の大河ドラマが鎌倉幕府をやったので、次は南北朝から室町幕府をテーマにして後醍醐天皇や足利尊氏をやってくれないかなと期待していたら、なんと徳川家康の超変態物だったのでがっかり。仕方なくこんな本を読んでみました。

 

尊氏のお母さんは私の郷里の丹波の山奥の上杉という田舎の産なので、そこはかとない好意を懐いているからなのです。

 

この本のセールスポインとは、類書が怠っている尊氏、直義、直冬、義詮などの発給文書を全面に押し出して、彼らの政治や戦争や人となりを物語るというんで大いに期待したんだけれども、大した発見もなく、だいいちっ古文書を出してもきちんと現代日本語に全訳する親切を持ち合わせていないので、なんだこいつは、と反発を覚えてしまう。

 

古文書で歴史を語るなら、著者が敬慕している高柳光寿選手とか、網野善彦大先生の先例もあるわけだから、きちんと従ってもらいたかったずら。

 

んなわけで、古文書中心主義には殆ど見るべき成果はなく、おおむね旧来の定説に殉じただけの尊氏一代記にさしたる魅力を覚えることなく、年表付きの254pを読み終えたことでした。

 

   ミジンコほどの小さき孫もいて17匹のメダカの家族 蝶人

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みやまつともみ作「ちょうがちょん」を読んで

2023-08-13 13:16:54 | Weblog

 

照る日曇る日 第1939回

 

福音館の「ちいさなかがくのとも」シリーズの1冊なり。

 

モンシロチョウやヤマトシジミ、ナミアゲハが、食草であるキャベツやカタバミ、ミカンの葉に産卵し、それが幼虫に孵るまでをビジュアルで見せる絵本です。

 

本書を読んで、「食草がなければ、チョウはこの世に羽ばたけない」ということを、幼い時から知ってほしいものだ。

 

   昼顔がここを先途と咲き誇る轟音立てて迫るトラクタ 蝶人

 

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松本孝夫著「障害者支援員もやもや日記」を読んで

2023-08-12 11:33:26 | Weblog

松本孝夫著「障害者支援員もやもや日記」を読んで

 

照る日曇る日 第1938回

 

老人ホームと間違えて障害者施設に飛び込んだ老支援員が、グループホーム(知的障害者や精神障害者、自閉症や統合失調症、認知症高齢者などが専門スタッフの支援のもとで集団で暮らす家)で働き始めて出くわした、様々な人世模様、人間模様をありのままに記して無類の感動を呼ぶ素晴らしいドキュメントである。

 

どんな健常者も遅かれ早かれ障害者としてこの世の最後を迎えるに決まっているのだから、私たちは先輩の障害者から多くのことを学ぶことが出来るのであるが、本書こそその格好のテキストブックというても過言ではないだろう。

 

そこにはホームで生活する様々な障害者の人間性があざやかに描き出され、彼らと真正面から向き合う施設の支援員たちの各人各様の対応が具体的に記述されていくのだが、そのときに利用者対障害者という図式ではなく、人間対人間の1対1の関係の濃淡の内実が、白日のもとに晒され、それぞれの人間の人間性の、いわば真価が問われる瞬間が訪れる。

 

ホームで過ごした8年間を著者は「きついこともいっぱいあったが、それに勝るかけがえのない喜びがあった」と振り返っているが、まさにそれこそが福祉を仕事にする人の醍醐味あのだろう。

 

障害児を持つと、多くの父親は私のように現場から逃げ出してしまうが、本書はそういう卑怯者大夫にこそ読ませるべき本なのである。

 

  「レコード芸術よ、永遠なれ!」とソニー・クラシカルが最後の広告 蝶人

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西暦2023年葉月蝶人映画劇場その1

2023-08-11 11:14:16 | Weblog

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3359~63

 

1)ウィリアム・ウェルマン監督の「男の叫び」

ジョン・ウエイン主演、第2次世界大戦中の輸送機失踪事故機の救出を描く1953年の戦争映画。たった1機が遭難しただけで全員が必死になって助け出す米軍と命を粗末にして顧みなかった日本軍との違いを見よ。

 

2)レスリー・ハワード監督の「ピグマリオン」

バーナード・ショウの戯曲を原作とする1938年の映画であるが、原作と異なりヒギンス教授とィライザが結ばれる。いずれにしても、優越する男が下位に甘んずる女を引っ張り上げて顕彰する、というお目出度い話を喜ぶ女性は、いまや一人もいないだろう。

 

3)ハワード・ホークス監督の「赤ちゃん教育」

キャサリン・ヘプバーンとロック・ハドソン主演の1938年のスクリューボール・コメデイだが、あまり面白くはないずら。邦題は、ヒロインが飼っている豹の名前のbabyに因む。

 

4)ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督の「幽霊と未亡人」

マンキーウィッツの才能が全開するジーン・ティアニーとレックス・ハリソン主演の1947年のSF的恋愛映画。

 

5)レオ・マッケリー監督の「明日は来らず」

住処を失い5人の子供の世話にならざるをえなくなった老夫婦の悲劇を描く1937年のホームドラマ。小津の「東京物語」のモトネタと言われるが、本作では原節子にあたる親切な人物は誰一人登場せず、夫婦は最初から別々の場所に引き離されている。

 

親であるわいがおらんときどれほどの酷い目に遭わされてきたのか涙ちょちょぎれる 蝶人

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鎌倉国宝館で「2つの関東大震災と鎌倉」展をみて

2023-08-10 11:52:16 | Weblog

鎌倉国宝館で「2つの関東大震災と鎌倉」展をみて

 

蝶人物見遊山記第371回&鎌倉ちょっと不思議な物語第448回

 

間もなく9月1日がやって来るが、そうするとあの大正12年から1世紀を迎えることになる。「ここで会ったが100年目えー」ちゅうやつか。

 

鎌倉は鎌倉時代の昔から天変地異が名物で、「吾妻鏡」なんかを読んでいると、しょちゅう地震が発生して、そのたんびに御所や寺社仏閣が倒壊したり、将軍家や執権、御家人が逃げ回って、安全安心を願う安倍一族による加持&祈祷ミクスが暗躍したりしたが、災害はてんで収まらなかった。

 

自宅の近所に実朝が1212年に父頼朝と後鳥羽上皇を祈念して創建した大慈寺の旧跡があるが、その裏山の阿弥陀山が大地震で崩壊して、周辺で液状化現象が発生したのは、それから間もなくのことだった。

 

一夜にして崩壊した大慈寺の大佛の黒い仏頭は、一遍上人ゆかりの近所の光触寺に収蔵されたが、今回の展覧会に出品されており、往時を偲ぶ数少ない魁偉な遺品であるが、それを大震災の記念遺産として眺める人は少ない。

 

その後も鎌倉は幾度となく地震や津波の被害に遭い、今回の特別展には関東震災に加えて320年前の元禄地震の文化財被害やその修復結果なども報告されており、「天災は忘れもしないうちにやってくる」という名言を深くかみしめる展示会となっっている。

 

なお本展は、来る9月10日まで鳴り物入りで開催ちう。

 

  極小といえども施主には極上の戸建て住宅湿地に聳ゆ 蝶人

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ボブ・デイラン著・佐藤良明訳「ソングの哲学」を読んで

2023-08-09 10:28:14 | Weblog

照る日曇る日 第1937回

 

なんとノーベル賞を獲得しちまったボブ選手が、なんとまあ岩波書店から出した最新作がこれ。

 

さすがは音楽と文学両世界の稀有な天才らしく、単なるポピュラー音楽史の解説にとどまらず、曲や歌手、作詞作曲家への極私的、哲学的、詩的なアプローチが興味深い。

 

原題は「モダンソングの哲学」だが、ボビー・ベアの「デトロイト・シティ」から始まり、ディオン&ザ・ベルモンツの「ホエン オア ホエア」に到る全66曲のポピュラー曲を題材に独自な視点から接近して、殆ど奇想天外な解釈を施しているのはさすがだ。

 

できたら本書に該当曲の音源が帯同されていたら、もっと琴瑟相和コンコルドして良かったと思うが、無い物ねだりか。

 

さりながら当該のレコードやミュジシャンに加えて、往年のアメリカ映画や芸能界や関係したりしなかったりする関連写真を記事の前後にサンドウイッチしているのだが、これが本文と同じくらい無類に面白いのである。

 

なお、102pの「泣き喚いたレコードたち」や313pから317pまで続くボブ選手の歴代映画評は必読なり。

 

   時々は我に返って思い出す真珠湾あっての広島長崎 蝶人

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真夏の夜の夢~ミンミン蝉を聴きながら、京都芸術大学有志制作の「栞」を読んだり、吉本隆明の「アフリカ的段階について」を思ったり

2023-08-08 11:18:25 | Weblog

真夏の夜の夢~ミンミン蝉を聴きながら、京都芸術大学有志制作の「栞」を読んだり、吉本隆明の「アフリカ的段階について」を思ったり

 

照る日曇る日 第1935&36回

 

京都芸術大学教授の大辻都さんが編集人となって「綴」というタイトルの四つ折り小冊子を発行されました。

 

大辻さんの「アートライテイングを読む」をはじめ、上村博さんの「イカものに喰われる」、青木由美子さんの書評「その嘘、ほんと?」、君野隆久さんの「立原道造の手紙」、林田新さんの「カメラは揺れる、虚実は交じる」など、いずれも短文ながら力の籠った魅力的な読み物ですが、その中に居村匠さんが「芸術と書くことについて」という20世紀のブラジル・モダニズムを論じたエッセイがありました。

 

私は全く知らなかったのですが、ブラジルでは1920年代にモダニズム芸術運動が起こり、サンパウロ出身の作家オズヴァウヂ・ヂ・アンドラーデによる「食人宣言」がその代表的な成果になったと書かれていました。

 

彼は「食人だけが、わたしたちをひとつにする。社会的に。経済的に。哲学的に」と断言し、この「食人」という米大陸先住民への否定的なレッテルを反語的に逆転させ、西欧先進国に対する独自の政治的、経済的、文化的アイデンティティを確立しようと提言したそうです。

 

ブラジルはその宗主国であり、ブラジルの美味しい本来を暴力的に喰い荒した「食人国」のポルトガルから独立したあと、オズヴァウヂが実践した「法と美術」という2つの切り口で西欧近代の植民地主義と闘った、と鮮やかに総括されていましたが、そのとき私が思い出したのは、晩年の吉本隆明が書いた「アフリカ的段階について―史観の拡張」という研究論文でした。

 

この論文の主旨は、以下のようなものです。

 

「あたかも19世紀の西欧資本主義社会の興隆期に、ルソーやヘーゲルやマルクスによってかんがえられた西欧近代社会を第1社会とし、これに接するアジア地域の社会を第2社会とし、アフリカ大陸や南北アメリカやその他の未明の社会を旧世界として世界史の外におく史観が、アフリカ大陸の社会の興隆とともにさまざまな矛盾や対立を惹き起こし、それがヘーゲル、マルクスなどの19世紀的な史観の矛盾に起因するとみなされるとすれば、「アフリカ的段階」という概念を、人類史の母型(母胎)概念として基礎におき、史観を拡張して現代的に世界史の概念を組み替えざるをえないかもしれない」(吉本隆明同論文の序)

 

現世人類の起源はアフリカですから、人類史の母胎はアフリカに在るかもしれない。ではそこ着目しての「史観の拡張に拠る世界史の概念の書き換え」とは、なにか?

 

歴史とは、未開から進歩、古代から近代、近代から現代、未来へと単一の時間軸で同一方向に直進するのではなく、その逆行や反復、迂回やループをともなう複雑で微妙な人間活動の全体と考えることも出来るのではないでしょうか。

 

殊に最近の世界各国の「正史」に逆行するようなアナーキーかつアナクロな社会変動を目にすると、かつてヘーゲルやマルクス、エンゲルスが唱えた史的唯物論が懐かしく思えるほどです。我々の未来は、天国どころか煉獄に通じているのではないでしょうか。

 

それはともかく、西欧先進諸国の植民地弾圧にもめげず、しぶとく地下茎のように生き永らえてきた「アジア・アフリカ的段階」は突如現代史の異端児として復活を遂げ、まるで地球外小惑星のように既存の政治経済文化的価値観に衝撃を与え、危急存亡の瀬戸際にある現代史を秘かに転換する可能性を持っているかもしれません。

 

そしてそれは、最近柄谷行人氏が「力と交換様式」で現代史救済の最終兵器として位置づけている「交換様式D」の登場と、深い関連を持っていると考えるのは私の妄想でしょうか。

 

       音のみで空を揺るがす花火かな 蝶人

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音楽之友社刊「レコード芸術」7月最終号を読んで

2023-08-07 11:23:38 | Weblog

 

照る日曇る日 第1935回

 

71年間に亘ってクラシックレコード界を牽引してきた、と自負する「レコード芸術」が、突如休刊したので驚いた。

 

発行元は原材料費の高騰、業界を取り巻く状況の変化等を理由に挙げているが、それは他誌も同じこと。CD売上や広告の減少、権威者に頼らない主体的購買者の増加なども背景にあるだろうが、私はあえて「1500円を払ってでも読みたい筆者の不在」を第一の理由に挙げたい。

 

当たり前のことだが、わたしらは書籍は読むに値する著者を選んで決める。雑誌も同様で、誰が記事を書いているかを調べてから買う。

 

昔私は「レコード芸術」は吉田秀和、三浦淳史、宇野功芳の3選手の原稿が読みたかったので、お金は無かったが毎号購入し、読んでは捨てていた。

 

ところがこの3名が鬼籍に入ると、当たり前のことだが、代が変わってAI並に優秀ではあろうが、「心にしみとおるような日本語を書けない」専門莫迦たちが次々に登場し、彼らにとっては重大な価値があっても、読者の私にとっては唐人の寝言のような駄弁ばかりを弄するようになったので、ただちに購入をやめて図書館から借りるようになった。

 

以来半世紀。いま私の手元に在る終刊号のすべてのページを読み終えたところだが、多少とも心に残ったのは、山崎浩太郎氏がクレンペラーのワグナー「ローエングリーン第1幕前奏曲」についての小記事、寺島靖国氏のジャズ連載の最終回、この2本だけ。余人はいざ知らず、レコ芸と私のつながりはとっくの昔に切れていたのである。

 

どんなに時代が変わろうが、どんな雑誌も、読者が読みたい人の、読みたい記事を載せれば、必ず売れる。

 

具体的に実例を示せば、亡き坂本龍一の遺書を載せた最近の文芸誌「新潮」。これを「レコード芸術」が載せていれば、私はすぐに買っただろう。またレコ芸の編集長は、とっくの昔に、かのムラカミハルキのクラシック連載を企画実行するべきだったのだ。

 

ドラゴンも薬缶も沸騰するこのあしたガビチョウ台湾リス皆みな殺せ 蝶人

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「夢は第二の人世である」或いは「夢は五臓六腑の疲れである」第127回

2023-08-06 10:24:01 | Weblog

 

西暦2023年卯月蝶人酔生夢死幾百夜

 

私は全国労働者同盟の議長に祭り上げられていたのだが、春季大会冒頭の挨拶を頼まれたので、マイクの前に立ったが、なにもいうことが無かったので、そのまま控室にもどって鏡を見たら、カストロの顔になっていたので超驚いた。4/1

 

「便箋2枚に認めた」という原文を、「便箋2枚にしたためた」ではなく、「便箋2枚にみとめた」というたので、これは阿呆莫迦女子アか、アホ馬鹿AIのどちらかが発音したのだと分かった。4/2

 

我々が、安気に暮していた生活の基盤、社会の岩盤が、突如、ガラガラと音を立てて、崩れ去ってしまった。4/3

 

おらっち、ニセ家族の家長に祭り上げられていたんだが、ニセ家子たちを、善導するどころか、シメシすらつけられないので、全員の総スカンを食らって、とんずらする羽目になっちまったんよ。4/4

 

企画室には、多士済々の男女が出入りしていたが、その中で一人の楚々とした美人がいたので、おらっちは彼女の細い首の上にうっすらとはえた、柔らかな羊の毛を、せっせせっせと、摘み取っていたのよ。4/5

 

夜の青山球場で、「大谷選手がカっ飛ばした、超特大ホームランの球を草の根を分けても捜し出すんだ!」と鬼監督から厳命されたので、もう1週間近くも関東平野をさすらっている。4/6

 

普段は、左側が汚れているおっさんが、今日は珍しく、右側が汚れていたので、おっさんは大声でわめき散らしていたが、いばらくすると、その喚き声が、焼き場の煙突から文字になって、湧きでてきた。4/7

 

カエルが跳びこんだ穴の奥をよく見ると、巨大な蛇の卵が、4つ5つ転がっていたので、おらっちは、日本政府の敵基地攻撃の真似をして、突き殺してやったずら。4/8

 

おらっちが所属している素人劇団は、演出担当の座頭が不在で、主役も脇役も、毎回役者が変わるのだが、ある日突然、「アカデミー演劇賞」を受賞したので、超驚いたよ。4/9

 

ミラノのヴェルディに倣って、ザルツブルク音楽院に、「引退した音楽家のためのモザール養老院」が出来、蒙録した御大カラヤン翁をはじめとする大勢の音楽家が、涎を垂らしながら、徘徊するようになった。4/10

 

その展覧会は、世界一広い会場で開催されていたので、数多の作品の中で、息子のちっぽけな作品がどこに展示されているのかは、いつまで経巡っても、ついぞ分からなかった。4/11

 

目の前に「世界のサカモト」が、カラシニコフを両腕で抱えたまま通称「民主のたこつぼ」に向かって突撃していったので、おらっちも立ち上がって、後を追ったのよ。4/12

 

阿呆莫迦議員たちの、破廉恥な私生活を記録した動画を、当局に提出したので、全身逮捕されて、極刑に処せられた。4/13

 

ヨシダ組の大幹部のマスダ若頭が、物凄くおっかない血走った眼で、おらっちの胸をこづきながら迫ってくるので、おらっちはどんどん後退して、とうとうヨシダ組の玄関の外まで追い出されてしまったが、あにはからんや、それは組と切り離そうとする若頭の親心なのだった。4/14

 

夜中に帰宅したおらっちは、2人の子を寝かせて夜なべしながら妻が待っている我が家にこっそり忍びこもうというている泥棒を見つけたので、手に持った傘を思いっきり背中に突き刺してやったずら。4/15

 

いつのまにか、また夢の中ではお馴染みの、あの町をさ迷い歩いている。かなり離れたところに、駅があるのだが、そこから汽車に乗っても、目的地に近付くどころか、かえって遠ざかってしまうことを、私は知っている。4/16

 

電車に乗ろうとしても、今日はここまで、なぜか自転車でやって来てしまったので、乗ることはできない。自転車をそこらにもたせかけて、ぶらぶら歩いていると、ヤクザのようなチンピラが、「やい、こんなとこに自転車なんか勝手に置きやがって」と絡んで来た。見ると、彼の後ろには長い行列が出来ているようなので、焦る、焦る。4/16

 

町の中には、平安時代に造営されたと思しき三重塔のある御寺や、長い参道を有する神社があって、その参道を歩いているときに、いくつかの出会いと事件が生起したようだが、その内容は、杳として定かならず、霧の中で霞んでいる。4/16

 

会社に夜遅く戻ると、北海道の友人が送ってくれた1本の牛乳が、私の机の上に置かれていたので、大切に家に持ち帰ったずら。4/17

 

またセールスの電話がかかって来たので、すぐに切ろうと思ったのだが、さかんに「ほぼほぼ」と叫ぶので、『「保母」と「ほぼ」という日本語はあっても、「ほぼほぼ」という日本語はない。恐らくボボ・ブラジルあたりからやって来た外来語だろう』と、噛んで含めるように教えてやった。4/18

 

この美術館では、作家たちが、来展を呼び掛ける動画メッセージを上映しているのだが、いずれも、最初の呼びかけが、暫くすると、各人各様の芸術的、政治的スローガンの連呼に変わっていくのが、面白いといえば、まあ面白くないことも、なかった。4/19

 

久し振りに五味家を訪れたら、ウサギの大家族が繁殖していて、1階には母親と45人の子供、2階には父親と3人の子供が分かれて住んでいて、階段には、大勢の亀さんたちが、思い思いに寝そべっていた。4/20

 

北から、巨大ロケットにかんする、技術提携の話がきたのだが、いろいろ考えた末に、断ったずら。4/21

 

死んだ父が、相変わらずハトムギチャを守って、自己解体の危機に瀕したので、コロナ以後は、「2時間を超える映画は、みな1時間半までにカットせよ」というお達しが出たらしい。4/22

 

私が詩集の最後の校正をしていたら、どういう訳だか自作の詩ではなく、香港の民主派の新聞『りんご日報』の2021年6月24日の、「雨の中香港の人にお別れする。また会いましょう!」という、最後で最期の記事が載っかっている。じつに不思議だ。4/23

 

その男は、私の壊れたラジオや空気枕など、ありとあらゆる身の周りの品々を、まるで魔法使いのように、あっという間に直してくれた。4/24

 

清水通りから円神神社に向かう小道は、鬱蒼とした森の中にあって、相当不気味だが、神社で賽銭を投げこむと、地下を流れる河の底に蠢く、大勢の不思議な人たちが、我がちに拾い集めている姿が見えて、一層不気味だ。。4/24

 

イケダノブオが、26日に「サンフランに行く」というので、つい「じゃあ一緒に行こうか」というてしまったが、別に一緒に行って、一緒になにかをするあてがあるわけでもないので、後で後悔したのよ。4/25

 

亡くなったはずのベルナルト・ベルトリッチ監督から、新作映画の劇伴の作曲を頼まれたのだが、ペンを執って真っ白な楽譜に向かうたびに、坂本選手の「シェルタリング・スカイ」の主題歌が頭ん中で鳴り響くので、涙を呑んで辞退してしまった。4/26

 

怪しげな茶色いカクテルを、誰かれなく「飲め飲め」と強いている、不届きな野郎がいた。4/27

 

白いワイシャツ姿の男が、てらこ下駄屋の店先に横付けして、花柄のブラウスを着て、おそらく20代の若さに輝く母の愛子さんに、なにやらぺらぺら話しかけている。危ない!きゃつが犯人なのだ。僕は、その場に全速力で駆け付けようとする。4/28

 

春の長雨が続き、おらっちは引き算ばかりしているので、くだんの伯爵夫人は「どこにもお出かけできないから、あたし詰まんないわ」と、のたまわるのだった。4/28

 

私の右隣の女は、タイコを叩きまわっているし、左隣の女は、パチンコ台の前に座って、延々とパチンコを続けている。ところが、突然右隣の女が、左隣の女と喧嘩をおっぱじめたので、私は困ってしまった。4/29

 

いつのまにやら道路の上に、巨大なゴミが置かれているので、近所の人たちと一緒に調べてみたら、どうも同種同文の東アジアの民草の生活道具の一式らしいが、それがいったいどのようにして、こんなところにまでやって来たのか、については、諸説紛紛だった。4/29

 

4年ごとに開催される映画祭にやってきたわたし。港の突提の先端には、不慮の事故で亡くなったわたしの夫の記念碑が建っているが、映画祭が終われば、誰一人訪れる人もなく、忘れ去られていくのだろう。4/30

 

         わが糞を深々と嗅ぐ原爆忌 蝶人

 

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巻上公一詩集「濃厚な虹を跨ぐ」を読んで

2023-08-05 09:03:29 | Weblog

 

照る日曇る日 第1934回

 

ヒカシューの巻上選手による前作「至高の妄想」に続く最新詩集である。

 

前作同様、溢れんばかりの機知とエスプリと教養、パンキッシュな即興性と音楽精神に裏打ちされたナイスな作品がいっぱい。じつに共感できます。

 

「命にかかわる危険な暑さ」が続く今日この頃だから、「炎天下」なんてのはどうだろう。

 

  炎天下でパラプレロン

     中略

  炎天下で殺されたい

  炎天下で騙されたい

  炎天下で犯されたい

  ただそれだけの自然さ

     中略

 炎天下でパパパパパパパパパー

 

もっと短い「充電野郎」ちゅうのんもあるでよ。

 

  チャージする

  この期に及んで

 

な、なかなかええでしょうが。

 

  死に死んで死に死に死んでまだ死んで死に死に死に死ぬニッポンチャチャチャ 蝶人

 

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花岡蔚著「自衛隊も米軍も、日本にはいらない!」を読んで

2023-08-04 09:49:05 | Weblog

 

照る日曇る日 第1933回

 

「恒久平和を実現するための非武装中立論」という副題がついているように、改めて原点に戻って、日本国憲法の前文と第9条が定める通りにやってみませんか、という新規巻きなおしの提案の書である。

 

具体的には日米安保条約を廃棄して、すべての米軍基地を撤去し、米軍には撤退してもらい、自衛隊は廃止して隊員全員を防災と国境警備を一元管理する「防災平和省」に移籍し、防衛省は「防災平和省」に改称するというもの。

 

現在の、米国の奴婢と化し、夢も希望も無いニッポンよりは、精神的にも健康で、大変よろしいんではないでしょうか。

 

コスタリカを再三訪問して、その先進的な知見に学んだ憲法原理主義者の終章が非常に興味深い。

 

 「やれやれ」とあらゆる矛盾を呑みこめばすべてが無かったことになってしまう 蝶人

 

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すべての言葉は通り過ぎてゆく第119回

2023-08-03 14:44:20 | Weblog

 

西暦2023年文月蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第418回

 

『ミロより優しく、ゴッホより激しく、ピカソより純真~佐々木眞詩歌全集』の音符の表紙は、自閉症の長男が小学生のときに描いた原画を、次男が油彩で再現したもの。長男によればあれは嬰ト短調。自分でも「好きな曲」だそうです。7/1

 

『佐々木眞詩歌全集』の制作に大いなる霊感を与えてくれた横須賀を訪ね、「岸本歯科」の岸本先生に謹んで献本し、「閑雲」で天蕎麦のランチをしたあと、神奈川歯科大のキャンパスでジャカランタの花を見に行ったのだが、生憎今年は既に終わったあとだった。7/2

 

去年の夏にも感じたことだが、こんな暑さに堪えて生き延びることができるだろうか。まっこと心もとないことじゃ。7/3

 

マイナカードの本質は、専制国家が民草の生首に紐付けして、口座の出入り、健康状態はもちろんありとあらゆる個人情報をデジタル管理し、生殺与奪の奴隷状態に置くことにあり、その典型が習近平による中国新疆ウイグル自治区の住民支配である。7/4

 

立憲民主党の諸悪の根源は、与党に反抗しない、できない右翼国民党の廻し者を党首に祭り上げたことにある。極右の明治「維新」に体よく利用されて使い捨てられ、「ボクちゃんどうしていいかわからない」とエンエン泣いている。こんなことなら、枝野選手の方が百層倍もマシだったずら。7/5

 

昔から「人の噂も75日」というたものだが、いまや1カ月も経てば、すべて忘れ去られる。「広島サミット」なんか覚えてる人、いたら手をあげて。7/6

 

イラストレーターの方から拙書を面白く読了した、とのお便りを頂いた。はじめはパラパラ拾い読みをしていたが次第に引き込まれ、気がつくと最後の頁まで読んでしまった、一番感動したのは「家族の会話」だった、とあったが、こういうのを作者冥利に尽きるというのだろうなあ。7/7

 

古代ギリシアの古典期における覇権を争って民主的リベラル派のアテナイと専制的武断派のスパルタは、単独で、あるいは徒党を組んで何度も戦争したが、結局いずれも力を失い、マケドニア王国の前に屈服していく。7/8

いまロシアがウクライナを侵略し、米中が覇権を競い、令和邪馬台国が奴婢の鎖を舐め舐め自瀆しているが、恐らく1世紀も経たない間にこれらの有象無象は悉く権力を失い、どこかの新興国が地上の最強国として君臨しているのだろう。地球が潰れない限り、だが。7/9

 

それはさておき、昭和43年7月30日再版の角川文庫(6ポで640頁!)で、高見順の『昭和文学盛衰史』を読んでいたら、この重宝な「それはさておき」という言葉は、作家の宇野浩二の発明にかかる新造語だと書いてあったが、それはおそらく謬見で、明治後期迄遡るのではなかろうか。7/10

 

我が国の九州地方の集中豪雨だけではない。最近は世界中で気象異常が頻発しているが、その原因は地球温暖化である。ウクライナを侵略したり、そのウクライナにクラスター爆弾を供与する考量の前に、全人類が地球温暖化阻止の戦いにその身を投じるべきである。7/11

 

朝ゴミを出すために近くを歩いただけで、全身が疲労困憊して、もう何をする気も起らない。このどうしようもない国に愛想を尽かされる前に、できればこちらから愛想を尽かしたいものだ。7/12

 

碌でなし自公維国が、碌でなし共を地獄の果て迄連れていこうとしている。結構な噺じゃないですか。7/13

 

日米安保条約を破棄し、この国を非武装中立国家として再建すれば、軍事費は激減するからその分税金を減らし、年金、社会福祉に廻すこと。そうすればそれが子育て&少子化対策に繋がってくるのだ。7/14

 

「一人はみんなのために、みんなは一人のために」というスローガンを初めて知ったのはエイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」だったが、その後いろんな映画やスポーツでこの言葉に接するたびに、これこそファシズムだと思うようになった。7/15

 

中也でも子規、漱石でもその代表作選集ばかり読んでいては、彼らの「ほんたう」に巡り合うことはできない。すぐに飽きるし。全集を紐解いて初期の習作や所謂駄作、彼らが油断してつい本音を漏らした談話や断簡零墨を読んでいると、思わずはたと膝を打つことがよくある。7/16

 

昨日「大河ドラマ」を見たけれど、前見た時と同じで、漫画だったね。脚本家が誰だか知らないけど、ともかく今までの家康や信長とは違う描き方をしよう、と毎回毎回ぐあんばっているようだが、だからといって、それほど面白いドラマに仕上がっているわけではなく、歴史をオモチャにしようとするその了見が、ちと憎たらしく思われる。7//17

 

ウクライナ軍の反攻作戦は、うまく行っていないようだ。外国からの最新式戦車などの武器・弾薬、支援物資の損耗もさることながら、虎の子の兵士、戦闘員の死亡、負傷によるダメッジが致命的になり、それが長期防衛戦の持続を不可能にすると同時に停戦交渉の開始に繋がるかもしれない。7/18

 

異次元男が低支持率を回復しようと糞暑い中を中東行脚しているのは政治家として当然のことだと思うが、マイナカードの責任者であるデジタル社会入口男が、どこか海外に逃亡してトンズラしているのは許せないな。7/19

 

歌人の奥村晃作さんが毎朝ツイッターでアップされる「古今集」、「新古今集」の歌と解釈を拝読していると、平安の歌人は、みな鶯より不如帰の鳴き声を珍重し、朝から晩までその一声を待ち望んでいるが、その暮らしぶりと美意識が、現代の私とあまり変わらないので甚だ興味深い。7/20

 

いつのまにか国家を乗っ取った親光ドラ息子盗賊団が、私利私欲と権勢保身の夜郎自大を縦にしているので、ここはわしらも一発気合いを入れて、彼奴等を一掃せねばならん、て。7/21

 

『佐々木眞詩歌全集』には「ミロより優しく、ゴッホより激しく、ピカソより純真」という副題をつけたが、当初案では1972年のゴダール作品で、巻頭詩と同じタイトルの「万事快調」だった。イヴ・モンタンとジェーン・フォンダが主演するTout va bienとは裏腹の“万事不調”映画だが、私はそのパラドックスが気に入っていたのである。7/22

 

いうたらなんやけど、この「命にかかわる危険な暑さ」をいかにして乗り切るか、それが問題じゃ。7/23

 

きのう『佐々木眞詩歌全集』632ページを全部読みきったというお便りを頂戴して感謝感激いたしました。大学時代の先輩の方です。ところでおらっちが今読んでいる『街とその不確かな壁』を見たらなんと659ページもあるではないか。やっぱプロの小説家は凄いずら。7/24

 

不特定多数の誰かれに向かって書かれた作品と、特定の読者、つまり君自身のためだけに書かれた作品との違いについて考えてみよう。7/25

 

ツイッターのマークを、「鳩」からロシア軍の「×」に変えたイーロン・マスクって、とんでもない阿呆莫迦野郎だな。7/26

 

余りの暑さに、私の頭はどうかしている。イーロン・マスクが鳩から変えたツイッターの×マークはロシア軍のZではなかったずら。にしても、超碌でもないださいデザインだ。7/27

 

「健康保険証」ほど医療の現場や、我々の身元確認に役立っているシステムはないのに、問答無用にそれを潰して、不要不急のマイナカードに切り替えようとする支配者。そこに彼奴等の陰険な思惑があると、なんで民草が気づかないのか不思議だ。7/28

 

生命に危険のある猛暑となんとかモーターの不祥事と女装男の生首が、それほどおもろいのか? それほど御家の一大事なのか? それ以外には異次元男のマイナ保険証と、大谷の二刀流快挙以外なんもないのか? あほくさ。7/29

 

トニー・ベネットの武道館コンサートを、幼い次男を連れて見物にいったことがあったが、会場は空席が目立ち、期待した「アイレフトマイハートインサンフランシスコ」も別段どうということもなく、隣であくびばっかりしている次男に同感し同情したものだが、あれから随分長く生きたんだね。7/30

 

2023年の夏は、「地球温暖化」の時代が終わり「地球沸騰化」の時代が始まったエポックとして記憶されるるだろう。7/31

 

    泥棒は夜中に仕事をするはずが昼間の銀座で時計を盗む 蝶人

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なにゆえに第108回~西暦2023年文月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2023-08-02 10:04:08 | Weblog

 

ある晴れた日に 第714回

 

なにゆえに平家蛍は海の底夜来の雨で一族流され

 

なにゆえに保険証を廃止する解体すべきはマイナカードじゃ

 

なにゆえに大事な画像が消えているあれらはどこに隠れているのか

 

なにゆえに「万事快調」なる詩を書いた万事絶不調だからさ

 

なにゆえに京急バスは発車する妻がドアを叩いているのに

 

なにゆえに「持っています」と答えないマイナ持たない!?岸田と河野

 

なにゆえに眼科の採血は左腕にする泌尿器科では右腕にしたので

 

なにゆえに一強亡き後も専制続くそれを君らが望んでいるから

 

なにゆえに大谷打ってもズルズル負ける天使だからね戦さにゃ弱い

 

なにゆえにニイニイゼミが鳴かないのホトトギスも鳴かないけれど

 

なにゆえに自主独立だけはしたくない米国奴隷で大満足なのね

 

なにゆえに7月なのにこんなに暑い8月になればぜったい熱帯

 

なにゆえに夢の彼方でベルが鳴る援けを求めて誰かが鳴らす

 

なにゆえに無茶苦茶税金が高くなる物価も毎日上がっているぞ

 

なにゆえに「all for one」と絶叫している独裁者なら引きずり降ろせ

 

なにゆえに河野も岸田も外国へ逃げるもう2人とも帰ってくるな

 

なにゆえに公凶放送はやらなかった「ビートたけしのジャニーズ芸能史」

 

なにゆえにTSUTAYA所沢店で平積みに私の詩集が気に入られたか?

 

なにゆえに梅田紀伊国屋でも平積みになるみな返品になったら悲しい

 

なにゆえにアナウンサーが偉そうにいう「命にかかわる危険な暑さ」

 

なにゆえにゲルギエフを聴かなくなったおぬしはプーチンの忠実な僕

 

なにゆえにえらく疲れる昼寝をしても疲れはとれない

 

なにゆえに毎回常連が入選してる常連のいない歌壇が好きだ

 

なにゆえに門札を出さないマイナで紐付けされとるくせに

 

なにゆえに阿呆莫迦リリーフが逆転されるツインズの前田は可哀想だ

 

なにゆえに無着成恭は死んぢまったこの無茶苦茶な暑さのせいで

 

なにゆえに保険証を残さないケツの穴まで国が統べたい

 

なにゆえにH氏は断言す「佐々木眞詩歌全集」は「私小説ポエム」と

 

なにゆえに異次元男が取りしきるもそっとマトモなヤツはいないか

 

なにゆえに朝から晩まで燃えている世界中が燃えているのよ

 

なにゆえに泉下の人はラッキーだった死ぬほどつらい酷暑に遭わず

 

 ハジケルてふナウな言葉を使う奴ただちにハジキで消してやったぞ 蝶人

 

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