Stoned : A Phych Tribute To The Rolling Stones / Various Artists (2015)
好きなアーティストをカヴァーしている曲はどうしても聴きたくなってしまうが、無名なアーティストのコンピレーション盤は、買って聴いてみるとがっかりすることが多い。やはりカヴァーする側のアーティストの個性も知った上でのカヴァー・ヴァージョンの面白さ。だから最近はそういう無名アーティストのカヴァー・アルバムは無視していたのだけれど、こちらは久々に心に”引っ掛かった”ので、素直に購入してみた。ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の曲を自分の全然知らないアンダーグラウンド系(たぶん)のアーティストがカヴァーした「Stoned」(ちなみにストーンズに同名曲あり)。「ストーンした」、つまり麻薬でイッちゃった状態を示すが如く、サイケデリックでトンだ音を出すバンドばかり。ジャケットもそんな(古い)イメージを出している。何かでこの中の数曲を耳にして、ここまでサイケに振り切っていると面白いかも、と思った通りなかなか興味深い仕上がり(ま、数度で飽きるが・笑)。
ストーンズの曲をカラオケで歌おうとした事がある人は分かるかもしれないが、何が面白くないってミック以外の人が歌うストーンズの曲ほどつまらないものは無い。しかも曲やコード進行は単純なものが多いのにも関わらず、かなりの有名アーティストが歌っても”キマらない”難しいロックなのだ、ストーンズは。なのでここに収録されているアーティストのように同じ土俵でカヴァーしようとせず換骨奪胎する方法論は逆にイイのかも。こういうクスリのイメージが残っていたストーンズはせいぜい70年代までで、80年代以降はヘルシーにスタジアムやアリーナを走り回る異常に元気な奇跡のお爺ちゃん達と化しているのはご存じの通り。しかもまたツアーやってるゾ、おい…。
オークションにて購入(¥880)
- CD (2017/11/24)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Cleopatra