ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Rubáiyát: Elektra's 40th Anniversary / Various Artists

2024年01月13日 | クラシック・ロック

Rubáiyát : Elektra's 40th Anniversary / Various Artists (1990)

エレクトラ・レーベルの創立40周年を記念してコンパイルされたアルバム。タイトルの「ルバイヤート(Rubáiyát)」とは11世紀ペルシャの詩人ウマル・ハイヤーム(Omar Khayyam)の四行詩集の題名なのだそう(何の事やら…)。1950年に創立された同レーベルは元々フォーク系のレーベルだったらしい。それが60年代から70年代にかけて、ドアーズ(The Doors)、ラヴ(Love)、ストゥージズ(The Stooges)などのサイケデリックなロックバンドを擁し、後のパンクなどにも繋がる数々のバンドが在籍した。テレヴィジョン(Television)のトム・ヴァーレイン(Tom Verlaine)はレコード会社と契約する際に「ドアーズのレーベルだったから」という理由で選んだとの発言も残していたはず。このコンピは1990年に発表されたとのことだが、偶然見つけるまでこのアルバムの存在はよく知らなかった。プロデューサーはパティ・スミス(Patti Smith)の盟友でもあるレニー・ケイ(Lenny Kaye)。もうこれでこのコンピのクオリティは保証されたも同然(→彼はかの名コンピ「Nuggets」の編者でもあるのだ)。

収録されているのは以下のバンド。面白いのは(全てとは限らないようだが)基本的にエレクトラに所属したアーティストが過去にエレクトラに所属したアーティストのカヴァーを演奏していること(カッコ内はオリジナルのアーティストと発表年)。

<Disc 1>

1-01 Hello, I Love You - The Cure (The Doors 1968)
1-02 The House of the Rising Sun - Tracy Chapman (Glenn Yarbrough 1957)
1-03 7 and 7 Is - Billy Bragg (Love 1966)
1-04 I'd Like to Teach the World to Sing - Jevetta Steele (New Seekers 1971)
1-05 Hotel California - Gipsy Kings (Eagles 1976)
1-06 Werewolves of London - The Black Velvet Band (Warren Zevon 1978)
1-07 Motorcycle Mama - The Sugarcubes (Sailcat 1972)
1-08 One Meatball - Shinehead (Josh White 1956)
1-09 Bottle of Wine - The Havalinas (Tom Paxton (1965)
1-10 Born in Chicago - Pixies (Paul Butterfield Blues Band 1965)
1-11 You're So Vain - Faster Pussycat (Carly Simon 1972)
1-12 Marquee Moon - Kronos Quartet (Television 1977)
1-13 Get Ourselves Together - Phoebe Snow (Delaney & Bonnie 1968)
1-14 Tokoloshe Man - Happy Mondays (John Kongos 1972)
1-15 Let's Go - Ernie Isley (The Cars 1979)
1-16 Going Down - Lynch Mob (Don Nix and the Alabama State Troupers 1972)
1-17 A Little Bit of Rain - Arto Lindsay & The Ambitious Lovers (Fred Neil 1965)
1-18 You Belong to Me - Anita Baker (Carly Simon 1978)
1-19 Road to Cairo - Howard Jones (David Ackles 1968)

<Disc2>

2-01 Kick Out the Jams - The Big F  (MC5 1969)
2-02 Almost Saturday Night/Rockin' All Over the World - The Georgia Satellites (John Fogerty 1975)
2-03 Hello, I Am Your Heart - Sara Hickman (Dennis Linde 1973)
2-04 Make It with You - Teddy Pendergrass (Bread 1970)
2-05 The Blacksmith - Linda Ronstadt (Kathy & Carol 1965)
2-06 Going Going Gone - Bill Frisell, Robin Holcomb, Wayne Horvitz (Bob Dylan 1974)
2-07 First Girl I Loved - Jackson Browne (The Incredible String Band 1967)
2-08 These Days - 10,000 Maniacs (Jackson Browne 1973)
2-09 Stone Cold Crazy - Metallica (Queen 1974)
2-10 Apricot Brandy - Danny Gatton (Rhinoceros 1968)
2-11 Union Man - Shaking Family (Cate Brothers 1975)
2-12 One More Parade - They Might Be Giants (Phil Ochs 1964)
2-13 I Can't Tell You Why - Howard Hewett (Eagles 1979)
2-14 Mt. Airy Groove - Leaders of the New School (Pieces of a Dream 1982)
2-15 You Brought The Sunshine - Shirley Murdock (The Clark Sisters 1983)
2-16 In Between Days - John Eddie (The Cure 1985)
2-17 Love Wars - The Beautiful South (Womack & Womack 1983)
2-18 Both Sides Now - Michael Feinstein (Joni Mitchell 1967)
2-19 T.V. Eye - John Zorn (The Stooges 1970)
2-20 Hello, I Love You (slight return) - The Cure (The Doors 1968)

あまり有名でないバンドも含まれているが、それぞれ凄い面子のアーティストをカヴァーしていてレーベルに対しての思い入れの強さが伺える。こういうカヴァーは自分の好きな曲がどう料理されているかが聴きどころ。ドアーズの1-01、2-20はロバート・スミス(Robert Smith)があの独特のヴォーカルで歌い上げている。珍しいところでは80年代のハードロック・バンド、ファスター・プッシーキャット(Faster Pussycat)があのカーリー・サイモン(Carly Simon)の名曲1-11をカヴァー。どうしてこの選曲になった?(笑)。テレヴィジョンの名曲1-12は弦楽器でのカヴァー。原曲の雰囲気を留めていてなかなか良かった。メタリカ(Metallica)のクイーン(Queen)のカヴァー2-09は1992年のフレディ(Freddie Mercury)の追悼コンサートでも披露されたのが思いだされる。なかなか面白いコンピ。

中古店にて購入 (¥500)

 

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あおきや @名古屋市中村区・稲葉地

2024年01月13日 | 名古屋(中村区・西区)

中村区の黄金通沿いにある「大黒湯」で汗を流した後、太閤通をバスで移動し、以前から入ってみたかった”とん焼き”の「あをきや(あおきや)」へ。もちろん日曜祝日は休みだし、夕方にこの辺りに居ることが無いのでなかなか訪問が叶わなかった店だ。まだ外は明るいし、中の様子は分からなかったが戸を引いてみた。こんな風体の店だから高齢の方がやっていらっしゃると思っていたら、思いのほか若い方がやっていらした。鍋やコンロが組み込まれた調理台に沿ったカウンターのベンチ席のみ(一応他に小さな小上がりもある)。口開けの客だったようだ。まずは何は無くとも「ビール」。キリンラガーの大瓶。

コップに注いでグイッグイッと。風呂上がりで喉がカラカラだったので何も無しで瓶の半分以上呑んだ(笑)。「舌代」と掲げられた木札の中から「とんやき」「串かつ」をお願いする。「とんやき」はたれが独特で、粘度があってしっかりとニンニクと唐辛子が効いている。もの凄い歯応え。「噛み切れない」なんて言う人もいそうだが、酒呑みにはその歯応えが良かったりする(笑)。「串かつ」は作り方が独特。バッター液にどぼ漬けでなく、菜箸で丁寧に付けていくのが面白い。それ故かふわっとした口当たりの衣。これはソースでいただいた。

酒を追加。1升瓶からいくと「國盛」の本醸造。ガラスコップになみなみと注いでくれる。口から迎えにいってズズッと。追加は「きも」「しんぞう」をタレで。このタレはクセになるなァ。酒のお代わりをしたところで「子袋」と「なんこつ」を追加。「子袋」はでかい玉が3つ。独特の食感にニンニクの風味がばっちり。「なんこつ」だけは塩でもらった。ミルフィーユ状に沢山重ねて焼いてある。ガリガリとした食感がいい感じ。もう1杯酒をお代わりして最後は「どて」を2本。鍋に沈んでいたどては漆黒。ちょっと硬い口当たりだったが、結局「舌代」に書いてあった品を全部いただいたことに。途中で常連客に挟まれたが、みな長っ尻せずさっさと帰っていく。自分にしては珍しく40分程も滞在したが、次回の訪問が待ち切れない。(勘定は¥2,800程)

この後の記事はこちら (2

 

 


 

↓ 大正元年(1912)創業という銭湯「大黒湯」。一番乗りかと思いきや、中に入るとすでに体にモンモンが入った方々が4人も(苦笑)。洗い場の真ん中に浴槽がある名古屋でよくみる配置。電気風呂やサウナもある。が、さすがに狭いサウナを占拠するモンモンの方達と同席するのは憚られ…。湯加減は最高に良かった。

 

 


 

 

とん焼・串かつ あをきや(あおきや)

愛知県名古屋市中村区鳥居西通2-18-18

 

( 名古屋 なごや 稲葉地 いなばじ 太閤通 たいこうどおり とん焼き 串カツ 居酒屋 酒場 焼きとん 串焼き 銭湯 刺青 入墨 )

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