Live In Vienna / King Crimson (2018)
2018年に発表されたキング・クリムゾン(King Crimson)のライヴ・アルバム3枚組。このアルバムは先行して2017年に日本限定盤が発売されている。そちらは3枚目に2015年の来日公演から抜粋された曲が収録されていた。こちらは1曲を除き全て2016年ウィーンでの演奏記録。最後の3曲はヨーロッパでの演奏の部分を再構築したおまけ。メンバーはビル・リーフリン(Bill Rieflin)が病気の為離脱し、ジェレミー・ステイシー(Jeremy Stacey)がその役を担っている(ビル・リーフリンはその後復帰するものの2020年に逝去)。フリップ翁(Robert Fripp)曰く「クリムゾン再結成は不可能」とのことなので、結局このメンバーがクリムゾン最終形態となった(2023年現在)。
恒例のサウンドスケープから始まり、まずはトリプル・ドラムスの競演。3人がパートを連ねてプリミティヴな音色が響く。これ毎回フレーズが決まっているのかどうかは知らないが、いわば”お手並み拝見”みたいな感じだから演奏者は緊張するだろうなァ。特にパット(Pat Mastelotto)なんかはいつもちょっと挑戦的だし(笑)。ここまでバカテクの連中だともうそんな次元じゃないのかもしれないが。ジャッコ(Jakko Jakszyk )のヴォーカルはある意味抑制的で、大人の上品な雰囲気を壊さないので、この年老いたバンドにしっくりとハマっている。以前はエイドリアン(Adrian Belew)が歌ったこともあるボウイ(David Bowie)の「Heroes」のカヴァーもこちらの方がいい出来かも。3-2「Fracture」だけは何故かコペンハーゲンでの演奏だけれど何かあったのかな?。
ネット・ショップにて購入(¥1,680)
- Label : DGM
- ASIN : B079V92FDQ
- Disc : 3