ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Straight No Chaser (DVD) / Thelonious Monk

2024年01月22日 | DVD

Straight No Chaser (DVD) / Thelonious Monk (2001)

1988年に公開されたジャズ・ピアノの巨人、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)のドキュメンタリー映画。ビ・バップの創始の1人としてドキュメンタリー自体はかなり早い段階で企画されたそうだがなかなか製作にこぎつけず、結局製作総指揮をあのクリント・イーストウッド(Clint Eastwood)が担当することになって映画化が実現したのだとか(クリント・イーストウッドはジャズに造詣が深いことで有名)。元になったのは80年代に発見された映像だそうで、1967年に西ドイツ(当時)の公共テレビがモンクに密着取材した時のものだそう。

モンクの映像を観ることはほとんど初めてだったが、スーツ姿にあの独特の帽子を被ったモンクがピーンと指を伸ばして弾く姿が印象的。ミス・タッチなど物ともせず鍵盤を叩くのだが、それがまた不思議な雰囲気となって曲を作っていくのが興味深い。指が流麗に鍵盤の上を転がるというよりはまさに叩くという感じ。他のパートの演奏中に立ち上がってステップ(?)を踏んだりと、レコードを聴くだけで分からない奔放なところが垣間見れるのも面白い。音楽と違って彼自身は雄弁ではないので余計にミステリアス。映像にご陽気なテオ・マセロ(Teo Macero)が出て来て初めて気付いたのだが、モンクの有名な作品はテオ・マセロがプロデュースしていたことを初めて知った。晩年は不遇で病気の為1982年に亡くなるまで約10年間はほとんど演奏は出来なかったそう。それでもこうして彼の強烈な個性を映像として観ることが出来るのはありがたい。

ネット・オークションにて購入(¥600)

  • 販売元 ‏ : ‎ ワーナー・ホーム・ビデオ
  • ASIN ‏ : ‎ B00005HXP5
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
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新角屋 @三重県いなべ市

2024年01月22日 | 三重県(老舗)

天気の良いある休日、三重県のいなべ市へ。以前にも古い建物を求めてこの辺りを少し散策したことがある。途中で立ち寄ったのは和菓子の「新角屋」。創業は明治末期で現在は5代目なのだとか。5代目は名古屋の「美濃忠」で修業したとのこと。店は北勢町阿下喜の坂の商店街の途中にある。店に入るとご高齢の女将さんが出ていらした。ガラス・ショーケースを眺める。杵つきの餅が旨そうだ。こちら「いちご大福」で有名だそうだが見当たらなかったので「栗大福」を2つお願いした。少量で申し訳ない。

家に持ち帰って妻といただく。大福の皮は羽二重餅。手で持つと崩れそうに軟らかい餅皮。中には栗が丸ごと入っている。周りを包んでいるのは黄身餡かな。甘さもしっかり。熱いお茶と合わせてあっという間に平らげた。もうあと何種類か買ってこれば良かったが、遠出した先での和菓子の購入は持ち帰りの温度や時間の心配があってなかなか難しい。次に機会があったら是非「いちご大福」と、北勢銘菓と謳われる「椎茸の里」というのを買ってみよう。(勘定は¥450)

 


 

↓ 坂の途中にある「旧・阿下喜郵便局」(昭和14年・1939・建造)。以前は気付かなかったが、南側には局舎と同じ意匠の小さな建物があるし、立派な門がある(写真下1枚目、5枚目)。北側の隣地には洋館を擁した立派な宅(写真下7枚目)があるし、一帯の敷地は同じ所有者なのかな。

 

 

 

 


 

 

新角屋

三重県いなべ市北勢町阿下喜1044

 

( 三重 みえ いなべ 員弁 和菓子 しんかどや くり大福 苺大福 餅 のし餅 みのちゅう 近代建築 洋間 郵便局舎 )

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