ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

辻屋 @岐阜県関市 (4)

2024年09月28日 | 岐阜県(中濃・老舗)

鰻料理で有名な岐阜県関市。今回立ち寄ったのは市内でも随一の歴史を誇る「辻屋」(創業慶応年間・1860頃)。実は一昨年、歴史ある店の建物を取り壊して建て替えをしている。古い建物の横に新しい棟を造り、その後営業を続けながら古い方を壊して建て直したそう。新しい棟を見た時はあの古い建物が無くなっちゃったかと残念に思っていたが、元の場所に出来た建物を見ると以前の建物の意匠を引き継いで建て直しされていた。やるなァ。後で建て直しに関わったという知人に聞いたら古い建物から看板などを外すのは大変な仕事だったのだそう。

平日の昼間だったが、店の前には人だかりが出来る程の盛況ぶり。実はこの日は接待を受ける側(笑)。わざわざ遠いこちらになったのは、こちらが初めてという方が居て関の鰻を楽しみにしていたからだとか。しばらく待ってから入店し、以前入れ込みの座敷があった所に案内された。店内は以前のレイアウトを踏襲しているが掘り炬燵風になっている。確かに最近は脚や膝の悪い高齢者が座敷を避ける傾向にあるからそうしたのだろう。客席の柱のいくつかは以前の建物の物を移設したようで古さが残っている。

みな車があったので酒はいただかなかったが、鯉の刺身が付いた「上丼定食」を注文してくれたようだ。盆にはその他に肝吸い、漬物(守口漬)、そしてデザートのメロンが付いている。ガラスの器に盛られた鯉の刺身を酢味噌でいただき、金色の模様が入った蓋付きの丼に手を付ける。「上丼」は5切れ。色濃いたれに浸かった鰻の身は厚めで、この辺りで共通するしっかりと焼きを入れる焼き方。外はカリッと中はフワッと。自分は庭の山椒の実を乾燥させてストックして食卓にミルを置いているほど山椒粉が好きなので、しっかりと使っていただいた。遠方から来て初めてここの鰻を食べたという同行者も美味しいと喜んでいたので良かった(支払いはその方だが・笑)。ご馳走様でした。(勘定知らず)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

名代 辻屋

岐阜県関市本町5-14

 

( 関 せき つじや 辻屋本店 つじやほんてん うなぎの辻屋 鰻丼 うな丼 うなぎ丼 )

コメント
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