ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

A Perfect Stranger : The Island Anthology / Marianne Faithfull

2025年02月01日 | ポップス・オールディーズ

A Perfect Stranger : The Island Anthology / Marianne Faithfull (1998)

マリアンヌ・フェイスフル(Marianne Faithfull)が亡くなった。高貴な家系に生まれ、若くして結婚して子供も生まれたが、出会ってしまったのが初期ストーンズ(The Rolling Stones)のマネージャー、アンドリュー・オールダム(Andrew Loog Oldham)。そのキュートでコケティッシュな容姿もあって歌手として売り出すために起用されたのがミック(Mick Jagger)とキース(Keith Richards)。その後ミックと恋に落ちたが、同時にデカダンな世界にも足を踏み入れてしまい、世俗にまみれ、麻薬に溺れる。ミックは断ち切らせようと努力したそうだが、のちに破局。一時はホームレスにもなったのだそう。そこまで堕ちたとは知らなかった。

その彼女が復帰したのがアイランドから出た1979年の「Broken English」。このコンピはずっと前に買ったそのアイランド期のアンソロジー。収録されているのは以下のアルバムからの楽曲。

「Broken English」(1979)
「Dangerous Acquaintances」(1981)
「A Child's Adbventure」(1983)
「Strange Weather」(1987)
「A Secret Life」(1995)

可憐だった容姿はやさぐれ、元々低かった声はドラッグと酒と煙草で潰れてしまったが、若い頃と違って歌わされている感は無く、上手くはないがその独特の歌い方と当時のポップな音楽性が融合し、ちょっと暗くて悪女的な雰囲気を持っていた。自分はもちろんストーンズ絡みで後追いだったが、復帰作は音楽的評価も高かったはず。その後彼女は年を重ねてもコンスタントに作品を発表し、女優としても活躍。自分も出演映画をいくつか観たが、高齢になったマリアンヌは優しい雰囲気になっていてそれはそれで素敵だったし、アルバムでの歌声はさらに堂に入ったものに。しばし、このコンピで追悼。R.I.P.

  • Label ‏ : ‎ Island
  • ASIN ‏ : ‎ B00000DC4K
  • Disc ‏ : ‎ 2

 

 Marianne Faithfull  (1946-2025)

 


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1 コメント

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涙あふれて (ムンドリ)
2025-02-01 18:31:38
やっぱり”As Tears Go By”と映画『あの胸にもう一度』かな。

ますます知ってるアーティストの訃報が加速して多くなってきますね。仕方ないけど...。
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