ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Sacred Songs / Daryl Hall

2022年11月12日 | クラシック・ロック

Sacred Songs / Daryl Hall (1980)

ホール&オーツ(Hall & Oates)でお馴染み、ダリル・ホール(Daryl Hall)のファースト・ソロ・アルバム。デビューは1972年とキャリアの長い彼らだったが、ソロ活動はこのアルバムが始めて。しかもこのアルバム実は1977年に録音されているが、ヒット性が無いとのレコード会社の判断で1980年までお蔵入りになっていたそう。このアルバムをプロデュースしたのは何とキング・クリムゾン(King Crimson)の御大ロバート・フリップ(Robert Fripp)。どうしてこのコラボが実現したのかはざっと調べてみてもよく分からなかったが、自分は最近クリムゾン浸りなのでそのディスコグラフィーを追っていて購入することに。ダリルはフリップの1979年のソロ・アルバム楽曲「Exposure」にも参加している。なんでもフリップは、このダリルのソロと、ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)の「Ⅱ」、それに自分のソロ・アルバムを3部作としてプロデュースを計画したのだとか(どれも1977年の録音)。

「商業的でない」という当時のレコード会社の判断をよそに、今聴いても彼の若々しいヴォーカルと、ポップさもある楽曲がなかなかイイ出来のアルバム。実際、アルバムとしてはまあまあの売上だったそう。レコード会社上層部の判断って昔から?なところが多いっていう逸話をよく聞くもんなァ。フリップのギターが前面に出た曲もあるし、しっかりと耳を傾けると彼が当時ご執心だった”Frippertronics”というギター・ディレイ・システムの音もしっかり演奏、収録されている。さぞかし実験的、あるいはプログレ的かと思いきや、あくまでもダリルのヴォーカルが前面に出ていてポップさは失っていないので邪魔にならない程度。ますますこの組み合わせがどうして実現したのか興味が沸く。

ネット・ショップにて購入(¥550)

  • Label ‏ : ‎ Buddha
  • ASIN ‏ : ‎ B00000IPVW
  • Disc ‏ : ‎ 1

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