ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Emergency! / The Tony Williams Lifetime

2022年11月06日 | ジャズ

Emergency! / The Tony Williams Lifetime (1969)

若干17歳の時にマイルス(Miles Davis)に起用され、その才能を世間に知らしめたトニー・ウイリアムス(Tony Williams)。彼がマイルスのバンドから抜け、1969年に発表したのがこのトニー・ウイリアムス・ライフタイム(The Tony Williams Lifetime)のファースト「Emergency!」。当時は2枚組だったそう。ギターにジョン・マクラフリン(John Mclaughlin)、オルガンにラリー・ヤング(Larry Young)という気鋭の実力者を起用し、フリー・スタイルの音楽を展開している。自分はもちろんマイルスで彼のドラムスを聴いていたので、マイルスと離れてどんな音楽を演ったのか気になっていたが、やっと購入した次第。当時からこれがジャズなのかロックなのかと議論が交わされたのだとか。

ドラムスの技術的なことは全然分からないが、革新的と言われた彼のドラム・プレイは現在でも様々なアーティストに影響を与え続けているらしい。現在ではジャズ・ロックとかフュージョンとか様々な呼び方がある訳だが、69年時点ではまだ説明が難しかったのだろう。意外だったのはヴォーカルというか語りというか、トニーの声(だと思う)が入っていること。上手いとは言い難いが、スタイルとしては斬新。図らずも(図って?)この後は御大マイルスもエレクトリックな方向に進む訳だが(時系列で調べていないから正しいか分からないが)トニーからの影響というのもあったに違いない。ラリー・ヤングといえばこの時期、ジミ(Jimi Hendrix)ともプレイしていたんじゃなかったっけ。バンド名やジャムっぽい即興的な演奏など、ジミからの影響もかなり伺えるのが興味深い。それだけ当時のジミの存在って特別だったんだろうなァ。ジミがもう少し長生きしてこれらのアーティストと一戦交えていたら…。

ネット・ショップにて購入(¥570)

  • Label ‏ : ‎ Polygram Records
  • ASIN ‏ : ‎ B0000047GA
  • Disc ‏ : ‎ 1

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