The Scene Changes / The Amazing Bud Powell (1959)
1959年にブルー・ノートから発売されたバド・パウエル(Bud Powell)のアルバム「The Scene Changes」。冒頭の「Cleopatra's Dream(クレオパトラの夢)」は数多のテレビ番組等のジングルに使われたので知っている方も多いだろう。なんて知っている振りをしているが、自分は彼のアルバムは他に1枚しか持っておらず、件の曲も名曲として確立されているのでコンピレーション盤で聴くことが圧倒的に多かった。このアルバムでのベースはポール・チェンバース(Paul Chambers)、ドラムスはアート・テイラー(Art Taylor)が担当している。
気持ち良く鍵盤を転がるわりにははっきりとしたタッチのピアノが心地良い。でもこのアルバムが録音された時期は麻薬やアルコールのせいで精神疾患を患っており、指の動きを含めて彼のキャリアからいくと”不調期”に当たるのだそうだ。才能っていうのは恐ろしい…。そうやって知ってから聴くと一部は指がもたついているようにも聴こえなくもないが、さすがにそれは自分の先入観のなせるわざだろう。ピアノの向こうに終始うめき声ともつかない声が聞こえるのは彼の特徴で、演奏中に出てしまう声をマイクが拾っているのだとか。
中古店にて購入(¥290)
- Label : Blue Note Records
- ASIN : B000005H5B
- Disc : 1
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