Greatest Hits / The Selecter (1996)
2トーン・スカの代表的なバンドのひとつ、コヴェントリー出身のザ・セレクター(The Selecter)のベスト盤CD。元々バンドはスペシャルズ(The Specials)のメンバーとも重なって組まれていたそう。デビューもスペシャルズのシングル「Gangsters」のB面のインストゥルメンタル曲「The Selecter」が最初。それから女性ヴォーカルのポーリン・ブラック(Pauline Black)が加わって名作ファースト「Too Much Pressure」が発表される。自分は彼らのアルバムをレコード盤で所有しているが、1枚目はこれぞ2トーンといった快活なスカだが、2枚目はガラッと雰囲気が変わって落ち着いているのが印象的だった。ただしバンドはこの2枚だけで解散。主要メンバーだったNeol Daviesとポーリンは90年代にバンドを再結成したが、その後袂を分かってそれぞれがバンド名を名乗って活動しているそう。
ベストだとやはりファーストの曲が中心だろうなと思ったのだが、ここではファースト、セカンドから意外とバランス良く選曲されている。自分は好きだったけれどセカンドってそんなに評価が高かったっけ。その分、ファーストで馴染みのある曲がオミットされているので若干消化不良にもなるが、バンドを俯瞰するという意味ではなかなかの内容だと思う。労働者階級の若者の日常を題材にしたオリジナル曲はもちろん、古いスカの曲のカヴァーも上手く消化しているし、テイストの似た2トーン・スカの曲群の中にあってやはりポーリンのヴォーカルが光ったバンドだった。あれ、でも改めて自分ちのCD棚を見てみたら、全く同じCDが既に…。安かったからいいけど、またやってしまった…。
中古店にて購入(¥330)
- Label : Emd Int'l
- ASIN : B0000073OU
- Disc : 1
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