ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Everybody's Talkin' / Tedeschi Trucks Band

2015年08月01日 | オルタナティヴ・ロック

Everybody's Talkin' / Tedeschi Trucks Band (2012)

テデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)のライヴ盤2枚組。目下のところ唯一のライヴ・アルバム。2011年に行われた3ヶ所でのライヴから11曲が選ばれて収録されている。どの曲が何処での演奏という詳しいクレジットは無し。実際のライヴと同様にカヴァー曲中心。彼らと言えば10人以上の大所帯。縁深いオールマンズ(Allman Brothers Band)と同じくツイン・ドラムだし、これにゲストを入れたりもするからステージ上はにぎやか。動きが派手なメンバーは1人も居ないが、よくまとまるもんだと思う。元々いわゆるジャム・セッション的な音楽スタイルだとはいえ、キメどころは決まっているので、グダグダになってしまうこともあるだろうと思うんだが。実際に見た昨年の来日公演での演奏でも、メンバーの技量や調子にはばらつきがあるように感じたし、このアルバムでも一部ではジャズっぽいインプロヴィゼーションを試みてはいるものの、(特にホーン・セクションの)冗漫なプレイは散見される。

そういう意図があったのか、寄せ集めライヴだからだろうか、あまり会場の熱狂は伝わってこないのが残念。客がかなり遠く感じる。2枚目最後の終わり方なんて「?」という感じ。いっそのことひとつの公演を実際のコンサートの流れに沿って収録した方がライヴ盤としては面白かっただろうと思う。ライヴが真骨頂とも言えるバンドだけに、オリジナル・アルバムには収録しきれない面(長尺の曲など)を強調したかったのかな。聴きどころは、やはりデレク(Derek Trucks)のギター・プレイ。これに関してはほぼ満足出来る。実際のライヴ会場でのビリビリとした空気感までは無理としても、天にも昇っていくような彼独特のSGのトーンはよく捉えられている。ハスキーなスーザン姉さん(Susan Tedeschi)のヴォーカルは、最初こそあまりインパクトは無いが、味があってだんだんと癖になる。ハイエンドの再生装置で聴いてみたいな。

オークションにて購入(¥1,361)

  • CD (2012/5/22)
  • Disc: 2
  • Format: CD, Import
  • Label: Masterworks

 


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