ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Bobby Keys / Bobby Keys

2012年09月19日 | クラシック・ロック

Bobby

Bobby Keys / Bobby Keys (1972)

これは渋い復刻。ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のサックスプレーヤーとして知られるボビー・キーズ(Bobby Keys)が1972年に発表した唯一のソロアルバム。1972年といえばストーンズの名作「Exile On Main St.」発表の年で、もちろんボビーも参加していた。周辺アーティストの協力を得て制作となるといやが上にも気になる。アナログで発売されてから長い間入手困難で、やっとCD化されたのがこの盤。ボビー当人でさえ中古レコード屋で探していたらしいというからアナログ入手はほぼ諦めていたのでうれしい。

あのストーンズの飲んだくれダラダラレコーディング時期と同時期とあって音の方もどれだけルーズかと思いきや、意外にもかっちりとしたインストアルバムだった。過去の参加作品からもっとスワンプロックっぽい展開を期待していたので少し拍子抜け。個人的に演奏の方は取り立てて特筆すべき点もないのだが、70年代らしい音といえばそれらしい。ヴォーカルの入った曲があればもうすこしメリハリが出たかも。

参加アーティストはもう豪華そのもの。クラプトン(Eric Clapton)、ジョージ(George Harrison)、リンゴ(Ringo Starr)、デイヴ・メイソン(Dave Mason)、ジャック・ブルース(Jack Bruce)、ニッキー・ホプキンス(Nicky Hopkins)、などなどきりがないくらい凄い面子。でもストーンズの連中が誰も参加していない(多分)のは意外。

何はともあれ一度は聴いてみたいと思っていた音源が聴けて満足。素敵な時代だ。

amazonにて購入(¥1408)

  • CD (2012/8/14)
  • Disc: 1
  • Format: Original recording remastered, Import, from US
  • Label: Aurora
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    Where There's Smoke There's Cheech & Chong / Cheech & Chong

    2012年09月18日 | クラシック・ロック

    Cheech

    Where There's Smoke There's Cheech & Chong / Cheech & Chong (2002)

    このコンビを知ったのは80年代のアメリカ。今もそうだと思うけれど知らない人はいない大人気コメディアンで、ネタはドラッグ関係ばかり。これ最高だよと「Up In Smoke」のVHSビデオを友達に見せてもらった。すぐに全ての内容を理解した訳ではないが、全編にそっちのネタが散りばめられているので、アメリカでの生活に慣れてスラング(俗語)が分かるようになってくると俄然面白くなってくる。そして後に彼らがスネークマンショーのネタ元だと知るようになった。

    日本に帰って来てから中古レコード店でアナログを探しまくりほとんどを手に入れた。アナログ盤はどれもジャケが凝っていて、マリファナ煙草を巻くペーパーが付いていたり、特殊ジャケになっていたりと今のCDでは絶対味わえない楽しい造りになっていた。

    このアンソロジー2枚組は通常アルバムと同様ほぼ寸劇ばかり。途中で映画の挿入曲や、チーチ(Cheech Marine)がソロで出して小ヒットになった曲を挟んでいる。ヒアリングが出来る方ならおすすめだが、ある程度米語のスラングを知らないとチンプンカンプンかもしれない。

    こんなコメディアルバムでも音楽のバックメンバーは物凄い面子が入っていたりする。ライナーノーツを見たらビックリするかも。1974年の「Basketball Jones」という曲にはリードギターにジョージ・ハリソン(George Harrison)、ベースはクラウス・ヴーアマン( Klaus Voorman)、ドラムはジム・ケルトナー(Jim Keltner)、キーボードにはキャロル・キング(Carole King)、ニッキー・ホプキンス(Nicky Hopkins)、ビリー・プレストン(Billy Preston)、コーラスはロニー・スペクター(Ronnie Spector)とミシェル・フィリップス(Michelle Phillips)と信じられないメンバー!

    amazonにて購入(¥1315)

  • Audio CD (March 19, 2002)
  • Disc: 2
  • Label: Rhino
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    Tempest / Bob Dylan

    2012年09月16日 | クラシック・ロック

    Dylan

    Tempest / Bob Dylan (2012)

    ボブ・ディラン(Bob Dylan)の新作!そしてこれが快作!オールドタイムな音作りでありながら、しっかり今の彼とそのバンドにしか出せない音になっている。その路線は彼がJack Frost名義でセルフプロデュースし始めた頃から基本的に変わっていない。前回来日時(2010年)にも体験したが、彼の声は潰れてしまっているのに耳に心地良く、ずっと聴いていたいと思わせる不思議な魅力がある。バンドはほぼ固定になってきているが、地に足が付いていて充実した演奏を聴かせる。このバンドならきっと何をやってもうまくいきそうだ。

    ジャケットは相変わらずイマイチ(笑)。アートディレクター出てこいっ、と言いたくなるが(本人か?)、もうジャケなんてどうでもよくなってるのかな(そんな事ない…ハズ)。

    70歳を越えて相変わらずツアーに明け暮れ、しかもスタジオに入ってアルバムを作る。なんてすごい人だろう。前回アルバム発売から3年経っているとはいえ、最近の他のアーティストならグダグダ遊んでるだけで終わっていく期間。ディランは世界を股にかけてツアーに出まくっている。しかも彼はあの「ボブ・ディラン」なのだ。別にツアーしなくったって、ニューアルバム作らなくたってすでに伝説になっている人物なのだ。同世代の人間がどんどん隠遁していくなかで、颯爽とメインストリームを歩き続けるディランは本当にかっこいい。

    amazonにて購入(¥1009)

  • CD (2012/9/11)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import, from UK
  • Label: Sony
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    Last Tour On Earth (Bonus Disc) / Marilyn Manson

    2012年09月15日 | オルタナティヴ・ロック

    Manson

    Last Tour On Earth (Bonus Disc) / Marilyn Manson  (1999)

    当時マリリン・マンソン(Marilyn Manson)の絶頂期にあたり集大成ライヴとして発表されたアルバムのボーナスディスク付限定盤。「地球で最期のツアー」というマリリン・マンソンらしさいっぱいのタイトル。ヒット曲満載とあって乗りに乗っていて演奏内容も充実している。でも詳しい収録データなどはなし。

    キワモノ中のキワモノの彼らだけれど、自分はナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のトレント・レズナー(Trent Raznor)プロデュースという流れで聴くようになった。スタイル的にはゴシック、ヘヴィーなどいろいろな呼ばれ方をしたけれど、音楽的には新しいグラムロックとも言えるもので、そういう目で見るとアイコン的なキャラの作り方や、ポップな部分、ゴシップ的話題の作り方、意外とキャッチーなメロディー、と共通する部分が見えてくる。

    名曲(というか自分のお気に入り)11も収録。もうあと1、2曲絞っていればもっと締まりのあるライヴアルバムになったんじゃないだろうか。ライヴの終わり方がもっとドラマチックで余韻のあるものだったらこのアルバムの評価ももっと上がっただろう。ただあのナイン・インチ・ネイルズでさえもライヴアルバムで成功しているとは言い難いので、こういったジャンルの音楽でライヴ1枚聴き通せる流れを作るのは難しいな。

    故に最後のスタジオトラックは完全に蛇足。このボーナス仕様盤発売の際にボーナスディスクに入れてしまえばよかったのに…。

    中古店にて購入(¥315)

  • CD (2004/1/6)
  • Disc: 2
  • Format: Limited Edition, Import, from US, Live
  • Label: Universal Int'l
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    Wall of Sound : The Best of Phil Spector 1961-1966 / Various Artists

    2012年09月14日 | クラシック・ロック

    Spector

    Wall of Sound : The Best of Phil Spector 1961-1966 / Various Artists (2011)

    「ウォール・オブ・サウンド(音の壁)」という言葉がフィル・スペクター(Phil Spector)の作る音楽の代名詞になっている事は有名だが、実際それがどういうものかっていうのは未だにうまく説明出来ない。多分自分でしっかり理解も出来ていない。漠然とした自分のイメージだと、「AMラジオの特性に合ったバランスで、各楽器が一体となって聴こえる厚みのあるモノラル録音」てところだが、筆記試験なら多分30点位かな(笑)。

    ま、それはともかくとしまして、安値で見つけたこのコンピは、

    01. He's A Rebel / The Crystals   
    02. Da Doo Ron Ron / The Crystals
    03. Be My Baby / The Ronettes 
    04. Then He Kissed Me / The Crystals
    05. (Today I Met) The Boy I'm Gonna Marry / Darlene Love
    06. Baby, I Love You / The Ronettes
    07. He's Sure The Boy I Love / The Crystals
    08. Zip-A-Dee-Doo-Dah / Bob B. Soxx & The Blue Jeans 
    09. Wait Til' My Bobby Gets Home / Darlene Love
    10. Walking In The Rain / The Ronettes 
    11. Uptown / The Crystals 
    12. Why Do Lovers Break Each Others Hearts? / Bob B. Soxx & The Blue Jeans   
    13. Do I Love You? / The Ronettes   
    14. A Fine, Fine Boy / Darlene Love
    15. There's No Other Like My Baby / The Crystals   
    16. You've Lost That Lovin' Feeling / The Righteous Brothers 
    17. (The Best Part Of) Breakin' Up / The Ronettes   
    18. Not Too Young To Get Married / Bob B. Soxx & The Blue Jeans
    19. River Deep, Mountain High / Ike & Tina Turner

    と怒涛の選曲。どこかで聴いた事のあるメロディーばかりなので各アーティストの詳細を知らなくても問題なし。素晴しくポップで、ちょっと哀愁も感じられて楽しい。

    これらの彼特有のサウンド以外にも、初期ストーンズ(The Rolling Stones)、ソロを含むビートルズ(The Beatles)、ラモーンズ(Ramones)とプロデュースなどで関わったアーティストは多いが、災禍なく終わったのはストーンズくらいか(笑)。どうしてフィル・スペクターがあんなになっちゃったのかは知らないけど、やはり天才と●●●●は紙一重なんでしょうか…。

    ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2011/10/18)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import, from UK
  • Label: Sony Legacy
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    乙女寿司 @石川県金沢市

    2012年09月13日 | 石川県

    金沢市内の人気店。福井県への出張があり、2日目に同業者に観光に誘われたのを蹴って金沢で降り、ひとりで訪問。以前から行きたいと思っていたので昼間に予約を入れておいた。繁華街から路地に入る。看板は駐車場の端にあり店が少しわかりづらいが、一歩敷地に入ると植込みと敷石があり雰囲気はとても良い。カウンターが8席位と座敷の小さなお店。

    まず燗酒(黒帯・福光屋)を注文し、つまみをいくつか頼む。槍烏賊、蛍烏賊、のどぐろが出てきた(訪問は春)。どれも燗酒にぴったり。焼物担当はねじり鉢巻をしたいなせな若い女性。主人は物腰柔らかく、落ちついているのでゆっくり飲める。それから10貫ほどを握ってもらう。握りに鰻が入るのは珍しい。「お腹の具合はどうですか?」と尋ねられたので何貫か追加してもらった。食べた中でも小鯛や小肌などの仕事をしたタネの具合が自分に合っていて良かった。とても贅沢なランチタイム。

    場所柄やはり自分のような観光客は多いようだ。それでもこの日ふらっと入ってきた地元の常連の老人に気さくに話しかけてもらい、土地にしっかり根付いているお店なんだなと感じた。残念だったのは一人の若い客が一眼レフカメラを持ちながら(!)1貫づつ握りを食べていた事。シャッター音もさせてるし、やはりカウンターにカメラはそぐわない。

    チャンスがあればもう一度、ぜひ今度は夜に行ってみたいな。(支払いは酒2合で¥12000程)

    乙女寿司(おとめずし)

    石川県金沢市木倉町4-10

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    MTV Unplugged / Alanis Morissette

    2012年09月12日 | オルタナティヴ・ロック

    Alanis_2 

    MTV Unplugged / Alanis Morissette (1999)

    意外にもアラニス・モリセット(Alanis Morissette)初のライヴ・アルバムがMTVアンプラグド。シングルなどにライヴ・ヴァージョンを多数収録していたので、この時までライヴ・アルバムが出ていないのが不思議。もちろんアコースティック主体なのでゆっくりとした雰囲気で進行していく。でもいつも思うが「アンプラグド」っていうけどアコースティック楽器主体っていうだけで「プラグド・イン」ばかりだよね。

    伸びやかな彼女のヴォーカルはアコースティックでももちろん「映える」。そもそもそれ向きの曲が多い彼女なので、ばりばりのエレクトリックの曲をこのスタイルで演って、そのアレンジの妙を楽しむっていうような聴き方はあまり出来ないが、ポリス(The Police)の名曲「King of Pain」を選ぶセンスはなかなかいいなぁ。

    でもいつも気になるところが彼女のハーモニカ演奏。他の音源でも聴けるが…これがとにかくヘタクソ。耳障りで曲が台無し。止めた方がいい。無理に入れる必要ないのに。

    中古店にて購入(¥105)

  • CD (1999/11/19)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import, from US, Live
  • Label: Maverick
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    5 Classic Albums Plus Bonus Singles / Little Richard

    2012年09月11日 | ポップス・オールディーズ

    Richard

    5 Classic Albums Plus Bonus Singles / Little Richard (2011)

    最近よく出回るようになった廉価盤CDシリーズ。古いジャズ、ブルース、R&Bの様々なアーティストの作品が複数枚にまとめてCD化され発売されていて、権利関係とかどうなっているのかは分からないが、一応正規発売だし音質は良い。値段も激安。ものによっては「Degitally Remastered」と銘打ってあるものもある。残念なのはジャケットの再現がないことと、詳しい楽曲データが載っていないこと。これがあったらもっと凄いのに。

    これはリトル・リチャード(Little Richard)のデビューから5作品+αが4枚のCDに収められている。最初の2枚は特有の強烈なヴォーカルとご機嫌なピアノを楽しむ事が出来て最高。そういえば彼の場合フリーキー過ぎるのかブギウギピアニストとしての評価はあまり聞かないな。

    それが3枚目になるとガラっと雰囲気が変わり、大人しくなってしまう。というのも彼は人気絶頂だった50年代後半に突如引退して牧師になり、ロックは「悪魔の音楽だ」(笑)とゴスペルを歌うようになったから。その後60年代に入ってすぐ復帰するんだから訳が分からない。たった数年か、おい(笑)。

    ま、それは別としてエネルギッシュな1、2、4枚目は聴き応えあり。現代の数々の名アーティストが子供の頃にラジオにかじりついて聴いていたであろう名曲の数々は、時代は感じさせるけれども素晴しいのひと言。それにしても新古品の4枚組で250円って…。

    ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2011/7/5)
  • Disc: 4
  • Format: Box set, CD, Original recording remastered, Import, from US
  • Label: Mischief
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    Apocalypse Now Redux (Music From The Motion Picture Soundtrack)

    2012年09月10日 | サウンドトラック

    Apocalypse

    Apocalypse Now Redux (Music From The Motion Picture Soundtrack)  (2001)

    自分が今まで一番何度も見た映画のひとつ「地獄の黙示録(Apocalypse Now)」。戦争映画とだけ捉えることも出来るだろうが、その内容は様々な哲学や事象を内包していて、見る度に違った発見をすることが出来る稀有な映画だ。またこの映画は撮影の段階から様々な話題(巨額の撮影費用、台風の襲来によるセットの消失、主役の心臓発作etc…)を提供していたので子供ながらにそういったニュースの断片を覚えていた。

    大人になってから見た時には冒頭と最後で使われているドアーズ(The Doors)の名曲「The End」に驚いた。その当時ではまだ知られることのなかった歌詞が収録されていたからだ。それはジム・モリソン(Jim Morrison)が間奏の時に叫ぶ「Fuck!...Fuck! ...Fuck me baby...」。もちろんオリジナルアルバムではカットされていたし、内容的にもぼかされていた。ライヴでは叫び声として録音されているものがあったと思うが、正規スタジオ録音時にしっかりそう歌っていたとは!

    またこの曲が内包している神話的部分が立花隆著の「解読・地獄の黙示録」で解説されていたのでなるほどと、また違った側面からの興味が湧き、関係本も読み漁った。

    この「Redux」(日本名:特別完全版)と銘打たれた新編集版の映画でも新たに1枚もののサントラが作られたのが本盤だ。新たに収録された音源もあるのだが、残念な事にドアーズは冒頭部分だけ。また劇中で使用されたストーンズ(The Rolling Stones)の「Satisfaction」もやっぱり収録はなく、コンパクトにまとまってはいるが、これなら旧盤サントラの方が雰囲気があって良かったような気がする。

    中古店にて購入(¥315)

  • CD (2001/8/27)
  • Disc: 1
  • Format: Original recording remastered, Soundtrack, Import, from US
  • Label: Nonesuch
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    Y34RZ3R0R3MIX3D / Nine Inch Nails

    2012年09月09日 | オルタナティヴ・ロック

    Nin

    Y34RZ3R0R3MIX3D / Nine Inch Nails (2007)

    2007年発売のナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のアルバム「Year Zero」のリミックスアルバム。アルバムタイトルのアルファベットと数字の羅列はよく見ると「YEARZEROREMIXED」と読めるようになっている。本編のアルバムはとても良い出来で、トレント・レズナー(Trent Raznor)のそれまでの鉄壁のメンバーを総入れ替えする度胸の良さに感服したものだった。PVの発表の仕方とかも凝っていてワクワクさせてくれた。

    ことNINに関しては全てを肯定したいくらいのファンだったが、昔から苦手だったのはリミックス・ヴァージョン。その時々のアルバムで注目株や旬なリミキサーを登用しているんだが、どれも正直言って素晴らしい出来とは言えず全く愛聴していない。それはこの作品にも言えることで、どれも原曲よりも素晴しくとまでは言わないがせめて同様に聴けるものがあって欲しいのだが…。やっぱりダメ。個人的に特筆すべき曲はここでも見当たらない。

    この頃からトレントはホームページ上に素材音源を公開してファンに自由にリミックスさせたり、様々なヴァージョンをウェブ上で聴けるようにしてしまったのでこうしたCD媒体でのリミックスアルバムの存在自体が希薄になってきていた。本盤のボーナスDVDもその素材音源集だ。素人によるリミックス・ヴァージョンの乱立はもうこの手法が行き着くところまで行ってしまった事を実感させた。でも自分でやってみようとまでは思わなかったな…。

    中古店にて購入(¥315)

  • CD (2007/11/20)
  • Disc: 2
  • Format: CD+DVD, NTSC, Import, from UK
  • Label: Interscope Records
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