天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

第33期碁聖戦第2・3局/張栩、連勝

2008-08-08 15:42:45 | プロ棋戦

◆第3局
 第33期碁聖戦5番勝負の第3局は7月31日、沖縄県那覇市で打たれ、白番の張が中押し勝ちして2勝1敗とし、3連覇に王手をかけた。第4局は15日、東京都の日本棋院会館で行われる。

◎二連勝の張は「激しい戦いだったが、自分なりにうまく打てた。勢いみたいなものを感じる」と、充実の表情。「できれば次で決めたい」と意欲的に語った。

◎一方の山下は、「全体的に悪かった。第4局まで日にちがあるので、立て直したい」と再起を誓った。
          (沖縄タイムスより抜粋)

◆第2局
 第33期碁聖戦5番勝負の第2局が7月27日、新潟県長岡市で打たれ、黒番の張碁聖・名人が中押し勝ちし、勝敗を1勝1敗の五分に戻した。

◎タイに戻した張碁聖・名人は「思い通りの碁が打てた。山下さんは粘り強く、勝ちきるまで大変だった。(次勝てば)王手だが、意識せずリラックスして臨みたい」と気を引き締めていた。

◎敗れた山下棋聖・王座は「最初からまずい碁で、勝ち目がなかった。早く忘れて次回に全力投球したい」と疲れた表情だった。
          (新潟日報より抜粋)

        ◇  ◇  ◇  ◇

張栩碁聖(名人)が2連勝と快調です。キメ細かい打ちまわしで山下挑戦者の豪腕を巧みに封じているようです。
一方、第1局で好スタートをきった山下棋聖ですが、第2・3局では攻めが空回りしている感じです。
対戦成績も張栩碁聖がリードしており、山下棋聖にとっては苦しい展開になりそうです。

        ◇  ◇  ◇  ◇

第3局の対局地は沖縄県那覇市の「ロワジールホテル那覇」。
この碁聖戦は、「沖縄タイムス」創刊六十周年事業として開催したそうです。60年というと戦後間もない頃のスタートになります。
戦中の1940年代から1972年の本土復帰までの30年近くは、本土では想像できないような苦労があったと思います。
しかし沖縄出身のタレントやミュージシャンを見ていると、過去の暗い影など感じさせない海洋風な明るさがありますね。

沖縄出身のプロ棋士というと、時本壱・九段、新垣武・九段、下地玄昭・六段、知念かおり・四段、玉井伸・二段、関西の新垣朱武・八段がいます。
全体的におおらかな棋風のように思いますが、どうでしょうか。

        ◇  ◇  ◇  ◇

Hanabi02 第2局の対局地は新潟県長岡市の「長岡グランドホテル」。
長岡といえば花火大会が有名です。今年はもう終わってしまったようですが、一度は訪れてみたいものです。

私の親戚が「三河花火」の製造をしており、むかし工場が爆発したことがありました。華やかな舞台裏は危険と隣り合わせなんですね。

花火大会が始まる前のワクワク感と、終わった後のもの悲しさ、「真夏の夜の夢舞台」のようです。

コメント