張栩碁聖(4冠)に坂井秀至七段が挑戦している第35期碁聖戦五番勝負の第2局は6月9日、石川県野々市町で行われ、白番の坂井が2目半勝ちした。坂井はタイトル戦初勝利となり、対戦成績を1勝1敗のタイにした。
(北國新聞HPより抜粋)
「坂井初白星」、「張に誤算!?、隠しきれぬ悔しさ」
<坂井七段の話>決め手を与えないように注意し、ヨセはうまく打てた。
<張栩碁聖の話>中央(左方)の厚い形がほとんど地にならなかった。
(週刊碁より)
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坂井挑戦者が序盤の遅れを粘り強く戦い、微差で逃げ切った一局。タイトル戦初勝利で勢いがつくでしょうか。
敗れた張栩碁聖、中盤からの緩みが敗因か。5連覇のかかる本タイトル戦、是非ともモノにしたいところでしょう。
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坂井挑戦者は医師国家試験に合格しながらも、囲碁のプロに転向した異色の棋士。
医師は社会貢献という点で尊敬される職業、プロ棋士は自己の才能・能力を極める勝負師。
どちらも大変でしょうが、戦後は個人主義が幅をきかせて後者を選ぶ人が多いような気がします。
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今回の対局地は石川県野々市町「文化会館フォルテ」。
タイトル戦といえば有名な旅館やホテルが定番ですが、碁聖戦ではここ野々市町で毎年のように開催されています。
全国的にはそれほどの知名度がある土地ではないのに・・・。なぜでしょうね。