第39期棋聖戦挑戦手合七番勝負の第6局が3月11、12日に静岡県伊豆市で行われた。結果は黒番の山下敬吾九段が井山裕太棋聖に中押し勝ちをおさめ、3連勝でタイに追いついた。最終第7局は3月19、20日に新潟県南魚沼市で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「山下並んだ、エンジン全開」 「井山3連勝3連敗、取りかけが裏目」
(週刊碁、見出しより)
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3-3のタイに持ち込んだ山下九段。捨て石を巧みに利用しての攻勢で優位に立ちました。
敗れた井山棋聖、勝負を急ぎ過ぎたのでしょうか・・・
山下九段が3連敗した時点で今期の棋聖戦は終わったかと思いましたが、その後3連勝。最終七番勝負にもつれ込み面白くなりました。
最終戦ですが、山下九段は3連勝で上げ潮ムードですね。
一方、井山棋聖は3月4日に中国・上海で「農心辛ラーメン杯」、3月14日に京都で「阿含桐山杯日中決戦」と国際棋戦を戦っており、過密スケジュールでやや不安が・・・
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今回の対局地は静岡県伊豆市土肥温泉「玉樟園新井」。棋聖戦は過去4回行われているそうです。
土肥温泉は伊豆半島の中北部海側、西伊豆にあります。
「東伊豆」は伊豆急行が下田まで運行しており、観光地も早くから開発されました。
一方、「西伊豆」は交通が不便で、時間に余裕がないと行けません。
その分、自然に恵まれ東伊豆に比べるとゆったりとした雰囲気がありますね。
朝陽の東伊豆、夕陽の西伊豆というところでしょうか・・・