◆書籍紹介
・書籍名:三河雑兵心得
(一)足軽仁義
(二)旗指足軽仁義
(三)足軽小頭仁義
(四)弓組寄騎仁義
(五)砦番仁義
・発行所:双葉社
・著 者:井原忠政
・発行年月:2020年2月~2021年3月
◆内容紹介
時は戦国、所は三河。喧嘩のはずみで人を死なせ、村を出奔した十七歳の茂兵衛は、松平家康の家来である夏目次郎左衛門に拾われる。武士人生ののっけから、立身出世どころか国主に弓を引く謀反人になってしまった茂兵衛。波乱の世に漕ぎ出した新米足軽の運命やいかに!?戦国足軽出世物語、いざ開幕!
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本書に興味を持ったのは小説の舞台が私の育った三河地方だったこと。そして新聞広告及び文庫本の帯「『時代小説SHOW』による2020年時代小説文庫書き下ろし部門で、同シリーズが1位となった」ことでしょうか。
それほど期待をしていなかったのですが、1巻を読んで面白く2巻~5巻と一気に読んでしまいました。
本書に出てくる三河訛りの会話が懐かしですね。(現代ではほとんど使われていないようですが・・・)
【おまん】 → おまえ
【たあけ】 → ばか
【つれ】 → 友人
【ほだら・ほだらー】 → そうでしょう
これまで時代小説というと司馬遼太郎、池波正太郎、藤沢周平などを読んできましたが、足軽を主人公にしたのは本書が初めてです。
キャリア組を乗り越えての活躍が痛快ですね。現代なら平社員から部長クラスへの出世レベルでしょうか・・・。
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