鹿児島市で5月24日、25日に行われた、第66期本因坊決定戦七番勝負の第2局は、山下本因坊が挑戦者の羽根直樹九段に黒番中押し勝ちし、2連勝を飾った。第3局は6月2、3日、北海道音更町で行われる。
巧みに打ち回して道吾の快勝局かと思われたが、最後に右上隅でコウに持ち込まれ、冷や汗の勝利となった。
<本因坊道吾の話>
途中は難しすぎてわけが分からなかった。右上の白はもっと楽に取れるつもりだったが、読み違いがあった。
<羽根九段の話>
封じ手あたりと右下がつらく、後半の右上も勝負手といえる手ではなかった。封じ手直前に問題があったと思う。
(毎日新聞より抜粋)
「道吾快進撃、動じず冷静に収束」、「空転羽根、心外2連敗、序盤構想に疑問」
(週刊碁見出しより)
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2連勝の山下本因坊、若い頃の直線的な攻めから柔軟性が加わって好調のようです。
連敗を喫した羽根九段、「週間碁/ウロ烏鷺戯評」で「もっと羽根を延ばしてェ」とありましたが、本因坊の「厚い攻め」を意識し過ぎでしょうか。
山下本因坊のいい面だけが出ている本シリーズですが、羽根九段の逆転力も定評があります。囲碁ファンとしては七番までいってほしいところです。
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今回の対局地は鹿児島県鹿児島市の「城山観光ホテル」。鹿児島といえば桜島ですね。
幕末の志士・平野国臣が詠んだ歌があります。
「我が胸の 燃ゆる思いに くらぶれば 煙は薄し 桜島山」
作者の意図はよく分かりませんが、恋愛とは関係ないようです・・・。
それにしても桜島は「島」なのか?「山」なのか?
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