天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第66期本因坊戦第2局/道吾、冷や汗の連勝

2011-05-29 22:24:13 | プロ棋戦

 鹿児島市で5月24日、25日に行われた、第66期本因坊決定戦七番勝負の第2局は、山下本因坊が挑戦者の羽根直樹九段に黒番中押し勝ちし、2連勝を飾った。第3局は6月2、3日、北海道音更町で行われる。
 巧みに打ち回して道吾の快勝局かと思われたが、最後に右上隅でコウに持ち込まれ、冷や汗の勝利となった。

<本因坊道吾の話>
 途中は難しすぎてわけが分からなかった。右上の白はもっと楽に取れるつもりだったが、読み違いがあった。

<羽根九段の話>
 封じ手あたりと右下がつらく、後半の右上も勝負手といえる手ではなかった。封じ手直前に問題があったと思う。
      (毎日新聞より抜粋)

「道吾快進撃、動じず冷静に収束」、「空転羽根、心外2連敗、序盤構想に疑問」
      (週刊碁見出しより)

       ◇   ◇   ◇

2連勝の山下本因坊、若い頃の直線的な攻めから柔軟性が加わって好調のようです。
連敗を喫した羽根九段、「週間碁/ウロ烏鷺戯評」で「もっと羽根を延ばしてェ」とありましたが、本因坊の「厚い攻め」を意識し過ぎでしょうか。
山下本因坊のいい面だけが出ている本シリーズですが、羽根九段の逆転力も定評があります。囲碁ファンとしては七番までいってほしいところです。

       ◇   ◇   ◇

Sakurajima 今回の対局地は鹿児島県鹿児島市の「城山観光ホテル」。鹿児島といえば桜島ですね。
幕末の志士・平野国臣が詠んだ歌があります。
「我が胸の 燃ゆる思いに くらぶれば 煙は薄し 桜島山」
作者の意図はよく分かりませんが、恋愛とは関係ないようです・・・。

それにしても桜島は「島」なのか?「山」なのか?

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