張栩天元・十段・王座・碁聖=に山下敬吾棋聖が挑戦している第35期天元戦五番勝負の第1局は11月12日、長野県松本市で打たれ、黒番の山下が中押し勝ちし、5期ぶりの復位に向けて好スタートを切った。
第2局は11月19日、北海道登別市の「ホテルまほろば」で行われる。
<山下敬吾棋聖の話>
最初の戦いは、やれるかなと思いましたが、途中で不本意な手がありました。黒95では下辺の白を取りにいくべきでしたか。黒177と飛び込んで、地合いで行けるかなと思いました。
<張栩天元の話>
無理気味の戦いで苦しかったですが、右上で大石をしのいだので、こちらがよくなっていたはずです。しかし黒161と真ん中を取られたのは大きかった。黒177で負けになっています。
(中日新聞より抜粋)
「山下辛勝、熾烈な乱打戦、山下渾身の決め手」、「張の猛追及ばず」
(週刊碁、見出しより)
◇ ◇ ◇
序盤でリードの山下棋聖、中盤の疑問手で追い上げられるも、なんとか逃げ切った一局のようでした。
名人位を奪われ逆風の張四冠、序盤の劣勢を一時は形勢不明まで挽回するも、終盤で息が切れたようです。
タイトル戦6度目となる「山張対決」、過去の成績は4-1で張四冠がリードのようですが本シリーズの決着はどうでしょうか。
◇ ◇ ◇
今回の対局地は長野県松本市の「ホテル ブエナビスタ」。
「ブエナ・ビスタ (Buena Vista)」はスペイン語で絶景を意味するそうですが、あまり聞きなれないカタカナ名称はどうでしょうか。
競走馬の名前にもあるようですね。
松本へは20代の頃、北アルプスの玄関口として何度も訪れました。
自然に恵まれて、知的な雰囲気が漂う街の印象でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます