天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第50期十段戦第3局/張棋聖が1勝を返す!

2012-04-09 21:44:58 | プロ棋戦

第50期十段戦五番勝負第3局が4月5日に長野県大町市で行われた。結果は張栩棋聖が井山裕太十段に黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ初勝利をあげた。井山2勝、張1勝で迎える第4局は4月18日(水)に大阪市・日本棋院関西総本部で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「張栩急上昇、序盤から井山を圧倒」 「井山、流れを覆せず・・・」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

カド番の張棋聖ですが、これまで五番勝負、七番勝負でストレート負けはないとのこと。本局ではスキのない打ち回しで完勝でした。

敗れた井山十段、今回は精彩を欠いた一局でした。5月24日に結婚届を出すということですが、いい結果を持って新生活を迎えたいでしょうね。

    ◇   ◇

今回の対局地は長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」。
「くろよん」は黒部川第四発電所(黒四)で、一般的には黒部ダムをさしているようです。

黒部ダム建設を舞台にした「黒部の太陽」という映画がありました。1968年公開ですから40数年も前になるんですね。
三船敏郎、石原裕次郎という当時の二大スターが共演しました。
ストーリーはよく覚えていませんが、峻嶮な山岳風景が脳裏に浮かんできます。

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子ども囲碁教室と玉村町月例囲碁大会(2012/4月)

2012-04-07 21:50:14 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

今日の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
4月から中学生になる生徒が多く、クラスの編成替えがありました。
私の担当するCクラス(15級~18級)は10名(五年生:2、四年生:2、三年生:4、二年生:2)で、低学年が多くなりました。

教室での活動時間は2時間ですが、低学年の生徒は後半になると飽きてふざけることも多くなります。
技術的な説明をしていても、反応がイマイチ伝わってこないこともあります。

いろいろ歯がゆいこともありますが、「囲碁を好きになる」ことを第一義に工夫していこうと思っています。

    ◇   ◇

Tama5 午後は「玉村町囲碁会」の4月度月例大会、参加者は20名でした。
こちらは「子ども教室」の無邪気な雰囲気とは異なり、たそがれムードの世界です。
それでも対局の合間に先輩方から「囲碁を覚えていてよかった」と聞くと、まったりした気持ちになりますね。

月例会の優勝は菱沼さん、準優勝は下田さんでした。
優勝の菱沼さんは熟練の雰囲気があります。2回戦で対戦しましたが、粘っこく押し切られました。
下田さんは前月も準優勝と「いぶし銀」の味わいでしょうか。

私の成績は○●●●の1勝3敗。イマイチ粘り気が薄れているようで・・・。

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プロペア碁選手権2012/謝・王ペア2連覇!

2012-04-05 22:24:17 | プロ棋戦

プロ棋士ペア碁選手権2012の決勝は3月24日、謝依旻女流本因坊・王銘エン九段ペアが吉原由香里五段・結城聡九段ペアに白番半目勝ちし、2連覇した。昨年の決勝も半目勝ちだった。
   (朝日新聞Web版より抜粋)

「謝依旻・王銘エン連覇、吉原・結城から半目逃げ切る」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

謝・王ペア2連覇ですか、強いですね。
ペア碁の場合、個人の力量とチームワークがうまく重なってパワーが発揮できるのでしょうね。
結城九段は昨年も準優勝とのこと、残念でした。

スポーツではテニス、卓球などダブルス戦は当たり前となっていますが、ゴルフなどは考えられないようです。
囲碁もイベントとしては華やかでOKでしょうが、棋戦としてはどうでしょう・・・。

    ◇   ◇

この大会は日本棋院・関西棋院の棋戦情報には載っていません。主催は「公益財団法人日本ペア碁協会」となっていますが、何か問題があるのでしょうか。

以前、日本棋院と関西棋院が別組織ということに疑問を感じていました。
でも、互いにライバルとして切磋琢磨する関係であれば、それもアリかなと思っています。野球のセ・リーグとパ・リーグの感じでしょうか。

「日本ペア碁協会」の場合、目的は囲碁の普及振興等で同じような気がしますが・・・。

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第7回ネット囲碁オープン決勝/井山が優勝!2連覇!

2012-04-03 21:15:35 | デジタル・インターネット

日本棋院ネット対局「幽玄の間」を舞台とした第7回大和証券杯ネット囲碁オープンは3月24日に決勝戦「井山裕太天元 VS 25世本因坊治勲」の対局が東京で行われた。結果は井山天元が黒番中押し勝ちして優勝を決めた。井山は大会2連覇。治勲の初優勝はならなかった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山V2、シノギの治勲をKO!」 「治勲 痛恨の打ち忘れ」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

ネット囲碁王者2連覇を果たした井山さん、ネット碁でも快進撃です。
先週の本因坊リーグ最終ラウンドでは、羽根碁聖を破り挑戦者に名乗りをあげました。
明後日(4/5)は張棋聖との十段戦第3局。2連勝で防衛に王手をかけていますが、結果はいかに・・・。

NEC杯決勝(3/17)では高尾九段に苦杯をなめ準優勝、続く本局も準優勝とあと一歩が遠い治勲さんです。

隆盛を誇った木谷門下でタイトル争いに絡んでいるのは治勲さんと小林覚九段でしょうか。
ただ両者ともマスターズカップ出場の熟年メンバー、「四天王+井山」には苦しいでしょう。
あとは本局で解説をした孫弟子となる河野臨九段(小林光一門下)、木谷一門強者の伝統を受け継いでほしいですね。

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「群馬少年少女囲碁協会」発足

2012-04-01 21:25:57 | 囲碁

今日は伊勢崎市内で「群馬少年少女囲碁協会」の設立総会が開かれ、30数人の会員出席のもと協会設立が承認されました。
私も役員として総会の準備・進行に携わってきましたが、無事に設立されホッとしているところです。

県内の子どもへの普及活動は、10年ほど前の「ヒカルの碁」ブームをピークに停滞気味の状況です。
新組織は「日本棋院群馬県支部連合会」と連携し、少年少女の大会運営、普及活動、選手育成などを推進していきます。

昨年度は群馬県出身のプロ棋士が2名(本木克弥さん、木部夏生さん)誕生、「全国女流アマ選手権」では新井満涌さん優勝と、県内の「ヒカルに碁」世代が大活躍でした。
この俊英3人に続く、優秀な選手を輩出できるような環境づくりも重要な課題だと思っています。

ただちに成果は現れないでしょうが、先々は全国でも名を轟かせる囲碁振興県が目標です。

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