天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第55期十段戦第3局/余正麒が〝初勝利〟

2017-04-09 20:30:00 | プロ棋戦

第55期十段戦挑戦手合五番勝負の第3局が4月6日に長野県大町市で行われた。結果は余正麒七段が井山裕太十段に白番中押し勝ちをおさめ、本シリーズ初勝利。対戦成績を余の1勝2敗とした。第4局は4月21日(金)に大阪市の「日本棋院関西総本部」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「余の真骨頂冴える読み、大石仕留め切った」  「本対局場と相性の悪い井山、今回も・・・」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

タイトル戦初勝利の余七段、難戦を最強手で勝ち取りました。
敗れた井山十段、若手との乱打戦に隙があったか・・・。

本シリーズはこれで井山さんの2勝1敗、優位は動きませんが楽観はできませんね。
これまで対井山戦9連敗の余さん、この一勝で弾みがつくか・・・。

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今回の対局地は長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」。十段戦では20年以上この地で開催されています。
井山十段はここ大町市での対局が5度目だそうですが、今回も敗れ5連敗。圧倒的な勝率の井山さんでもジンクスがあるのでしょうか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-4-9):第70期本因坊戦/高尾が本因坊挑戦

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ベスポジを探せ/週刊碁

2017-04-07 20:30:00 | 囲碁

週刊碁に「布石次の一手/ベスポジを探せ」という連載コーナーがあります。
全9問あり取り組んでいますが正答率は5割くらい、全問正解は五段とあります・・・。

この問題の特長として解答(例:3-ろ・ハネ)はあるのですが、その解説が一切ないところです。
不親切だと思いますが「正否の理由は自分で考えろ」ということでしょうか・・・。

多くの問題集は正解図・変化図・失敗図などがあり、内容についての解説があります。
丁寧な解説も身にならなければ元も子もない・・・?

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「ベスポジ」はベスト・ポジションの略。世の中、略語が多くなりました。
パソコン(パーソナル・コンピュータ)、スマホ(スマート・フォン)、ガラケー(ガラパゴス・ケータイ)・・・。
「ベスポジ」は世の中に出回ることはなさそうですね。

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1年前の記事(2016-4-7):棋士の本棚(内田修平・七段)/七つの会議

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「週刊碁」積み重ねて2000号

2017-04-05 20:30:00 | 囲碁

今週の週刊碁(2017/4/10号)は、2000号記念で40年にわたる軌跡やプレゼントの特集が組まれています。
創刊は1977年(昭和52年)11月でもう40年、早いものです。
特集記事の中で「トップ記事を飾った主役・登場回数ランキング」が載っていました。

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「トップ記事を飾った主役」
◆登場回数ランキング(週刊碁より抜粋)

〈1号~1000号〉
①趙 治勲  312回
②小林光一 302回
③加藤正夫 245回
④大竹英雄 206回
⑤林 海峰  192回
⑥武宮正樹 169回
⑦藤沢秀行 100回
⑧依田紀基   71回
⑨小林 覚    66回
〃山城 宏    66回

〈1001号~1500号〉
①山下敬吾 129回
②趙 治勲  126回
③依田紀基 123回
④張   栩  113回
⑤王 立誠  100回
⑥小林光一  93回
⑦羽根直樹  72回
⑧王 銘エン  47回
⑨高尾紳路  45回
⑩加藤正夫  43回

〈1501号~2000号〉
①井山裕太 273回
②山下敬吾 163回
③張  栩   155回
④高尾紳路 119回
⑤謝  依旻  92回
⑥河野  臨  69回
⑦羽根直樹  68回
⑧趙 治勲   52回
⑨一力 遼   37回
⑩村川大介  36回

時代の流れを感じさせますね。
特筆は趙治勲さんの長期活躍でしょうか。少年期の鍛錬の賜物か・・・。

当初は販売店も少なく、駅売店や特定のコンビニに買いに行ってました。当時は1部20ページ100円。
その後、日本棋院の定期購読(郵送)、現在は新聞販売店の宅配で購読しています。
最初の10年以降は定期購読で欠かさず読んでおり、碁界のトピックスや上達講座を楽しんでいます。

楽しみな企画としては5年ほど前から掲載中の「治勲の人生相談室/お悩み天国」、あと終了した「棋士の本棚」も参考になりましたね。

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1年前の記事(2016-4-5):国際棋戦は冬景色

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第55期十段戦第2局/井山が開幕連勝!

2017-04-03 20:30:00 | プロ棋戦

第55期十段戦挑戦手合五番勝負の第2局が3月30日、大分県宇佐市ので行われた。結果は井山裕太十段が余正麒七段に白番中押し勝ちをおさめ、開幕から連勝、防衛まであと1勝とした。第3局は4月6日(木)に長野県大町市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山圧勝、緩まず押し切る」 「余 積極策が不発、力出し切れず・・・」
   (週刊碁見出しより)

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2連勝で防衛に王手をかけた井山十段、挑戦者の大模様を巧みに荒らして快勝でした。
敗れた余七段、大模様をまとめるのは難しい・・・。

これで余さんは対井山戦9連敗、苦手意識を吹っ切るのはいつか・・・。

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今回の対局地は大分県宇佐市の「宇佐神宮」。神社仏閣での対局もしばしば行われていますね。

大分県で連想するのは「滑って転んで大分県」。子どものころよく聞かされましたね。
他県では「山はあっても山梨県」というのもありました。
今の子ども達から、このような「言葉遊び」はあまり聞かないような・・・。

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1年前の記事(2016-4-3):プロ棋士ペア碁選手権2016/王景怡・村川大介ペアがが優勝

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こども囲碁教室/両負け

2017-04-01 20:30:00 | 囲碁

こども囲碁教室の対局でのトラブル、2桁級の両者が「2手打ちした」「しない」でモメていました。
私は宿題の採点中でしたが、5分近く言い合いをしておりラチがあきません。他の生徒の手前もあり、苛立ちながら「両負けだ!」と告げました。

後で「両負け」ってあるのか? 調べたところ、日本棋院の囲碁規約にありました。

第十三条-2(両負け)
対局中に盤上の石が移動し、かつ対局が進行した場合は、移動した石を元の着点に戻して続行する。この場合において対局者が合意できない場合は、両負けとする。

<解説>
元の着点に石を戻すことを対局者が合意できないとき、あるいは元の着点にすでに石が存在、または存在できない石になるなど、規約上元へ戻すことが不可能は場合は、両対局者に責任ありという事で両負けとなる。

腹立ちまぎれに告げた「両負け」でしたが、ナルホドあったんですね。
子どもの喧嘩に「喧嘩両成敗」はよく聞くセリフですが、実生活のトラブルで両成敗はあまりないような・・・。

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1年前の記事(2016-4-1):2015年棋戦優勝者選手権/趙治勲が初優勝!

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