天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第43期棋聖戦第6局/山下が勝利!決着は最終局へ

2019-03-10 21:00:00 | プロ棋戦

第43期棋聖戦七番勝負第6局が3月7、8日(木、金)に神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で行われた。結果は、山下敬吾九段が井山裕太棋聖に白番中押し勝ちをおさめシリーズ対戦成績を3勝3敗のタイとした。第7局は3月14、15日に新潟県南魚沼市「温泉御宿 龍言」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「山下大逆転、正念場で踏ん張る」 「井山、優勢を決められず・・・」
   (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

投了寸前から大逆転の山下九段。とことん攻め一本に賭けたのが功を奏した一局でした。
敗れた井山棋聖、妥協を拒否した姿勢は立派だが・・・。

これでスコアは3-3、囲碁ファンとしては最高の展開になりました。
流れは山下九段に傾いているようですが、井山棋聖も意地があるでしょう。最終局はいかに・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は神奈川県箱根町の「ホテル花月園」。この棋戦は3年越しの実現、昨年、一昨年と予定が決まっていたのですが、決着が早く開催できなかったとのこと。ナルホド・・・。

3年ほど前に箱根を訪れたことがあります。対局地近くにある仙石原のホテルに泊まりました。
このとき大涌谷は火山活動の影響で立ち入り禁止、友人は「黒たまご」が買えないと嘆いていました・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2018-03-10):囲碁書籍/碁悦同衆

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本棚「盤上のアルファ」

2019-03-08 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:「盤上のアルファ」
 ・発行所:講談社
 ・著者:塩田武士
 ・発行年月:2014年2月
◆内容紹介
背水の陣でプロ棋士を志す男が巻き起こす熱い感動の物語。小説現代長編新人賞受賞作。

     ○ ● ○

テレビドラマ「盤上のアルファ」が面白かったので、原作を読んでみようと思いました。
ドラマで表現できない心理描写は、本ならではの面白さですね。
映像と活字の文化、近年は映像が優勢となっていますが、活字文化の良さも見直されてもいいかも・・・。

本作品は「ドラマ」を見てから、「本」を読むという順でしたが、どちらがいいか? ムズなところで・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2018-03-08):将棋界の一番長い日/2018

関連記事:テレビドラマ/『盤上のアルファ』~約束の将棋~

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第66回NHK杯/ベスト4決定

2019-03-06 21:00:00 | プロ棋戦

「第66回NHK杯テレビ囲碁トーナメント」は先日の放送でベスト4が決まりました。

◎準々決勝の結果(左側が勝者)
 ・一力 遼・八段 VS 余 正麒・八段
 ・井山裕太・NHK杯 VS 羽根直樹・九段  
 ・伊田篤史・八段 VS 張 栩・名人
 ・許 家元・碁聖 VS 鈴木伸二・七段 

◎準決勝の組合せ
 ・許 家元・碁聖 VS 一力 遼・八段(3/10放送)
 ・井山裕太・NHK杯 VS 伊田篤史・八段(3/17放送)
※決勝は3/24放送

     ○ ● ○

今回のベスト4(許、一力、井山、伊田)はいずれも20代、勢力図は変わってきましたね。
前回(第65回)のベスト4(井山、志田、今村、余)で残っているのは井山さんのみ、早碁で安定的に好結果を残すのは大変かも・・・。
優勝予想ですが、本命は井山さん、対抗は一力さんか・・・。

放送はすべて見ていませんが、準々決勝「伊田 VS 張栩」戦は変化の連続で面白かったですね。
準決勝の「井山 VS 伊田」戦、伊田さんの打ちぶりに注目しています。

     ○ ● ○

1年前の記事(2018-03-06):第30期女流名人戦第1局/藤沢が先勝!

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第43期棋聖戦第5局/山下がシリーズ2勝目!

2019-03-04 21:00:00 | プロ棋戦

第43期棋聖戦七番勝負第5局が2月27、28日(水、木)に山梨県甲府市の「常磐ホテル」で行われた。結果は、山下敬吾九段が井山裕太棋聖に黒番6目半勝ちをおさめシリーズ対戦成績を2勝3敗とした。第6局は3月7、8日に神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

反撃山下、乱戦で掴んだ勝機」 「井山、戦いで誤算か・・・」
   (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

序盤の劣勢から逆転勝利の山下九段、よく踏ん張りました。
敗れた井山棋聖、最強手が打ち過ぎか・・・。

これでスコアは井山棋聖からみて3-2、名人戦(井山-張)と同じ道をたどっています。
第6局以降の結果は如何に・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は山梨県甲府市の「常磐ホテル」、タイトル戦ではお馴染みですね。

文豪ゆかりの客室
山口瞳・松本清張・井伏鱒二などの作家にご利用いただき、松本清張氏が小説「波の塔」の一部を執筆された落ち着いた風情のお部屋にお泊りいただくことも可能。(常盤ホテルHPより)

20代のころ松本清張作品はよく読んだ記憶があります。「波の塔」は山梨県の下部温泉、青木ヶ原樹海などが出てきますね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2018-03-04):第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦/韓国が優勝

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韓国囲碁事情/月刊・碁ワールド

2019-03-02 21:00:00 | 囲碁

月刊・碁ワールドで2018/11月号~2019/3月号にかけて「金賢貞四段のアンニョンハセヨ~韓国パドウクだより」が連載(全5回)されました。 ※パドウク=韓国語で「囲碁」

韓国の囲碁事情を金賢貞四段(キム・ヒョンジョン、韓国出身、日本棋院中部総本部所属、中根直行九段は夫)が紹介する記事です。
今や日本を追い越した韓国囲碁界ですが、その要因はいろいろありそうですね。

韓国の囲碁人口は約900万人(人口は5,170万人で約17%)、日本は300万人(人口は12,650万人で約2%)と桁違いです。
子供達への囲碁教育も質量とも格段の差があるようで、日本劣勢は必然?

最後に「囲碁を通して、国境を越えてお互いに助け合い、交流がなされるのはなんとすばらしいことでしょうか」と結んでいます。
確かにそうなんですが、イマイチ心は晴れない・・・。

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1年前の記事(2018-03-02):第65回NHK杯/ベスト4決定

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