天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第75期本因坊戦/芝野虎丸名人が挑戦者に

2020-04-09 21:00:00 | プロ棋戦

第75期本因坊戦リーグのプレーオフ、芝野虎丸名人(20)と許家元八段(22)との対局が4月6日、日本棋院で打たれ、芝野が黒番中押し勝ちし、本因坊文裕(30)=井山裕太九段=への挑戦権を獲得した。
芝野は本因坊初挑戦。5月12日、群馬県高崎市で開幕する予定の七番勝負は、棋聖・天元との3冠を持つ文裕に、王座との2冠の芝野が挑む頂上対決となった。 
   (毎日新聞より抜粋)

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コウを巡っての大熱戦、芝野名人が粘り抜いての勝利でした。
敗れた許八段、勝利の女神に見放されたか・・・。

本因坊戦7番勝負の第1局(5/12~13)は群馬県高崎市で行われます。
地元の囲碁関係者は開催を楽しみにしていますが、準備の方も大変です。
関連イベントとして前夜祭(5/11)、大盤解説会(5/13)のほか、ペア碁大会(5/6)、初心者教室(5/10)、プロ指導碁会(5/12)が予定されています。
問題は新型コロナウイルスの行方、何とか予定イベントの開催を願うところですが・・・。

○本因坊戦7番勝負の第1局~高崎対局パンフレット(PDF)

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1年前の記事(2019-04-09):碓氷峠鉄道文化むら

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山下九段、スランプか?

2020-04-07 21:00:00 | プロ棋士

平成四天王・山下敬吾九段は本因坊リーグで7連敗、名人戦リーグでも4連敗と絶不調です。
山下九段といえば、攻めを基調とした好戦的なスタイルで多くのタイトルを獲得、骨太な棋風にあこがれる囲碁ファンも多いでしょうね。

不調の要因は? ザル碁党の独り言ですが「AI」の影響ではないかと、AIは効率重視な手が多いと聞きます。その点、山下九段の厚み重視がマイナスかも・・・。
日本的な碁の雰囲気を持つ山下九段、若手の壁となるような剛力無双な碁を見せてほしいですね。

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1年前の記事(2019-04-07):囲碁界の一番長い日/本因坊戦リーグ最終戦

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本因坊戦リーグは【芝野 ― 許】の挑戦者決定プレイオフへ

2020-04-05 21:00:00 | プロ棋戦

本因坊文裕への挑戦権を争う第75期本因坊戦挑戦者決定リーグの最終戦一斉対局が4月3日に行われ、その結果、芝野虎丸名人・許家元八段が6勝1敗となり、この2名で挑戦者決定プレイオフが行われることとなった。

第75期本因坊戦最終戦結果  左→勝者(カッコ内はリーグ成績)
 一力 遼八段(5勝2敗)― 河野 臨九段(3勝4敗)
 芝野虎丸名人(6勝1敗)― 横塚 力七段(1勝6敗)
 羽根直樹碁聖(4勝3敗)― 山下敬吾九段(0勝7敗)
 許 家元八段(6勝1敗)― 志田達哉八段(3勝4敗)
   (日本棋院HPより抜粋)

「芝野 VS. 許、勝つのはどちらか?」「残留は羽根と一力」
   (週刊碁見出しより)

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今期の本因坊戦リーグは令和三羽烏(芝野、許、一力)のトップ争い、結果は芝野名人・王座と許八段のプレーオフとなりました。
実績からすると芝野優位の予想ですがどうでしょう・・・?
リーグ残留は最終戦で勝利した芝野、許、一力、羽根。陥落は河野、山下、志田、横塚。好不調が分かれた結果となりました。

一方、芝野名人への挑戦権を争う名人戦リーグは井山棋聖が4連勝、一力八段と許八段が3勝1敗で追走の状況です。
今年の囲碁界は、井山棋聖+令和三羽烏を中心に回っていきそうですね。

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1年前の記事(2019-04-05):平成碁界回想/週刊碁

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サルコスミ & サルトビ

2020-04-03 21:00:00 | 囲碁

連絡は緩やかに柔らかく
連絡したいときは、緩やかな動きを心がけます。
直線的な動きは立場が強いときや、陣地を目いっぱいに囲いたいときなどです。目的によって使い分けられるようにしましょう。
   (NHKテキスト「囲碁講座・2020/03号」より)

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昨年10月から始まった「囲碁フォーカス・囲碁講座(Eテレ・日曜・12時~)」、釼持丈八段の「即効!勝てる手筋」は3月で終了となりました。
釼持丈八段は、体型に似合わず穏やかな話しぶりで分かりやすかったですね。
特に印象に残ったのは連絡の手筋の造語「サルコスミとサルトビ」、今まで聞いたことのない用語で新鮮な感じでした。
こどもにも受けそうな新語ですが、浸透してほしいですね。


「サルコスミ」:大ザルスベリ × コスミ


「サルトビ」:大ザルスベリ × トビ

 

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1年前の記事(2019-04-03):第57期十段戦第2局/村川が勝ち1勝1敗に

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第67回NHK杯・決勝/井山3回目の優勝

2020-04-01 21:00:00 | プロ棋戦

第67回NHK杯テレビ囲碁トーナメントは3月22日に決勝戦が放送され、井山裕太(30)が一力遼八段NHK杯選手権者(22)を破り、2年ぶり3回目の優勝を飾った。2年連続の同一カード対決はNHK杯史上初。井山はまったくスキを見せず、短手数で押し切った。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山優勝、勝機掴み押し切る」 「一力、連覇ならず・・・」 
   (週刊碁見出しより)

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3回目の優勝を果たした井山棋聖。中盤早々に優勢を確立し、スキを与えず快勝でした。
敗れた一力さん、前半での誤算がまずい碁に・・・。

絶対王者の井山さんと令和三羽烏の大将格・一力さん。激戦が予想されましたが、井山さんの一方的な勝利で観戦者はドーモ・・・。
一力さん、力が入り過ぎたか・・・。

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1年前の記事(2019-04-01):第66回NHK杯・決勝/一力が初優勝!

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