こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

クリスマスプレゼント

2010年12月26日 | 家族のこと
クリスマスプレゼントの交換、娘から私へのプレゼントは、文庫本用のブックカバー。
もし買うとしても、自分ではとても買えないようなカラフルなデザイン。


早速読んでいたオーウェルの本を包んだ。

文学書なんて読んでいる暇はないのだが、隙を見つけては読んでしまう。

不思議なのだが、私の周りに読書家はほとんどいない。
少なくとも、元文学青年、元文学少女、なんていうのはいそうもない。
医学部の頃、武蔵高校出身のやつがひとりだけ、文学青年だった気がするが・・・

高校の頃、へたくそな散文を書いて、同人誌に載せていた。
先日、一緒に同人誌をやっていた友人がその文章を見せてくれたが・・・
その内容たるや、恥ずかしかった。

さて、周りの医者を見ても、教養のありそうな人、というのがなかなかいない様な気がする。
医学部に入るための受験勉強で精一杯、なったらなったで、国試の勉強、医者になったあとも論文書くので精一杯。研究を続けるのはそれはそれで、臨床との二足のわらじを履いてのことなので、大変。開業したらしたで、その経営が大変。日本では医者の育成、そのライフスタイル、いずれもあまり恵まれているとは言えない。

今が忙しい世の中ということがあるが、私自身、教養のかけらもなく生きてきたので、なんとも言えない。
本なんて読むより、勉強をすることがいいというように、後ろめたさを感じながら生きてきたから。

先生、と言われるからには、それなりの教養があった方が、いいと思うが、どうだろう。


娘がブックカバーをくれたということは、娘からは私が読書好き、に見えるたのだろうか。

生まれて初めて、私が読書好きなのを肯定してもらえた。
嬉しかった。