こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

紅葉

2010年12月14日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
もみじがいつの間にやら真っ赤になった。

つい、この前まではこんなふうにオレンジ色だったのに。
葉っぱもだいぶ落ちているが・・・



すべてが一緒に移り変わっているのが、この世の中ならば、私にしても、あなたにしても変わっていく。
植物にしても、動物にしても、山にしても、海にしても、すべてが互いに影響を与えながら変わっていく。

これが無常というものかと、ふと思うことが多くなった。

生活の質、医療の質の向上が私たちの命を延ばしてしまった現代では、人生の午後にさしかかっても、なおどう生きて行くべきかを考えなくてはいけない。

それぞれのひとが、ふと立ち止まって、それぞれの人生を見直すのだろう。
1週間前までのもみじと、今日のもみじが全く別のものであっても、幹は変わらない。

人生にしても同じだ。
私という人間も、変わるところがある一方で、変わらないこともある。
それが、夫であり、父親であること。そして、変わらないでいたい一つのことに病理医であることもあって欲しいと思う。

ただ、病理医としてどう生きて行くべきかをいつまで考えるといいのだろうかと思う。
気力、体力そして知力。
ある時期に来たら次世代に引き継いでいかなくてはいけない。
だが、今日はまだ、よりよい医療を行うことを考えていたい。