昨日の朝刊に、高齢者の胃瘻造設治療についてのオピニオン記事(朝日新聞、耕論)が掲載されていた。賛否の論議を読み、わが身の行く末にも置き換えつつ出勤した。
職場ではいつも通りの仕事をして、症例の予後をどうの、この疾患はどうのと、診断書を書き、臨床医と話す。傍目八目とはいえ、病理医の意見というものの大切さを、我ながらつよく感じる。
仕事を終え、へとへとになりながら、家にたどり着き、夕食を食べ終わって、ちょっとテレビをつけてみたら、WOWWOWで井上真央が映っていた。「僕の初恋をキミに捧ぐ」という映画で、あらすじを読んだら、重度の心疾患をもった青年(岡田将生)とその恋人の物語だった。まだ起きていた妻と息子の3人で見入ってしまった。途中から見始めたのだが、見終わったのは・・・未明の1時半。
朝一番で高齢者の延命医療の問題。帰宅して真夜中に、移植医療に関わる問題。
どちらも、人間の尊厳、倫理的問題がまったくといっていいほど解決されていない。
二つの重い問題について、昨日は多くを考えつつ床に就いた。
そして今日、昨日のことが気になったまま一日過ごした。
その間にも、剖検があり、カンファレンスもあった。
カンファレンスでは、終末期の患者さんの治療方針についての議論があった。
医療というものがどういうものか、毎日考えるけど、答えは見つからない。
夕食どき話したら、妻も息子も、今日一日それぞれいろんなことを考えて過ごしたようだ。
昨日のことに限らず、人それぞれが、医療について、命について、いろいろと考えていることに最近気がついた。
医者が一番よく考えているわけではない。というか、”医術”を持っているというだけで、偉くなったような気になってはいけない。
医療のことを考える時、医者は最も謙虚でなければいけない。
職場ではいつも通りの仕事をして、症例の予後をどうの、この疾患はどうのと、診断書を書き、臨床医と話す。傍目八目とはいえ、病理医の意見というものの大切さを、我ながらつよく感じる。
仕事を終え、へとへとになりながら、家にたどり着き、夕食を食べ終わって、ちょっとテレビをつけてみたら、WOWWOWで井上真央が映っていた。「僕の初恋をキミに捧ぐ」という映画で、あらすじを読んだら、重度の心疾患をもった青年(岡田将生)とその恋人の物語だった。まだ起きていた妻と息子の3人で見入ってしまった。途中から見始めたのだが、見終わったのは・・・未明の1時半。
朝一番で高齢者の延命医療の問題。帰宅して真夜中に、移植医療に関わる問題。
どちらも、人間の尊厳、倫理的問題がまったくといっていいほど解決されていない。
二つの重い問題について、昨日は多くを考えつつ床に就いた。
そして今日、昨日のことが気になったまま一日過ごした。
その間にも、剖検があり、カンファレンスもあった。
カンファレンスでは、終末期の患者さんの治療方針についての議論があった。
医療というものがどういうものか、毎日考えるけど、答えは見つからない。
夕食どき話したら、妻も息子も、今日一日それぞれいろんなことを考えて過ごしたようだ。
昨日のことに限らず、人それぞれが、医療について、命について、いろいろと考えていることに最近気がついた。
医者が一番よく考えているわけではない。というか、”医術”を持っているというだけで、偉くなったような気になってはいけない。
医療のことを考える時、医者は最も謙虚でなければいけない。