二日続きのノーベル賞受賞の報は日本の科学的水準の高さを改めて実感させられることとなった。
テレビに映っていたスーパーカミオカンデの美しさは息をのむほどで、あのような素晴らしい装置を作った研究者とそれを支援した行政の努力は相当なものであったに違いない。優れた科学者の努力なくしてはなしえなかった偉業とはいえ、あの装置があったからこそのノーベル賞と思うと、国でもらったとも思えて、日本国民として誇らしい気持ちになる。
今朝のラジオで、キャスターが今回のノーベル物理学賞の受賞した梶田隆章教授の東大宇宙線研究所の”宇宙線を宇宙船、すなわちUFOの研究所だと勘違いしていたという笑い話があった。
宇宙線にしても、宇宙船にしてもわれわれ門外漢からしてみれば大して変わらない。仮に、「地球外生命体の研究」で、何かの賞を誰かがとったとしても、それはそれで受け入れるだろう。それはさておき、このような素晴らしい研究者が同じ国にいて、素晴らしい研究成果を挙げ、ほんのさわりだけでも、その研究の一端に触れることができるというのは、科学文化の発展のためこの上ない環境であり、決して絶やしてはいけないものだ。