”首相案件”という言葉が最近、マスコミを賑わしている。高級官僚が地方の役人に向かって言ったことらしいけど、一体その官僚、自分の考えというのはあったのだろうか?”首相”に忖度し、”首相”になりかわったようなつもりでそのような言葉を発したのだとしたら、ちゃんちゃらおかしい。
官僚としての地位が上がって、様々なことをして良い立場になったものの、自分の意思でこの国を良くしようという思いはこの言葉からは感じられない。このお役人に対する包囲網はどんどん狭まって、そのうち色々なことが明らかなるだろう。
そうこうするうち、今度は、財務省の事務次官のセクハラ発言がすっぱ抜かれた。
「胸触っていい?」「手縛っていい?」「抱き締めていい?」「予算通ったら浮気するか」なんて、財務省の事務次官が言うか?
場末の酒場じゃあるまいし。それに、やっていることがセコい。
事務次官とか国税庁長官になるキャリアのトップ、というのが、こういった調子では言葉を失う。
どうしてこういうお役人が育ってしまったのか、役所の人材育成システムというのはどうなっているのだろう。役人は良く働くというけど、楽な仕事から先にやって合格点に届いたら、難しい仕事には挑戦しないらしい。公務員試験というのがどれほどの難関なのか知らないが、”こんな人たち”がトップになってしまうような選抜試験、どれほどの質なのだろう。
政治家と役人というのは、それぞれの立場をわきまえて行動しなくてはいけないのに、それぞれの権力を悪用されては、一般納税者はやっていられない。
役人のあるべき姿とはなんなの?