政治家とか高級官僚、医者、弁護士、一流企業のトップ、なんて人が集う秘密クラブという小説や映画はよくある。私の記憶に残っているのは小説だと川端康成の『眠れる美女』、筒井康隆は『俗物図鑑』はじめその手の小説が上手で、ほんとかよと思いながら読んでいた。映画だったらトムクルーズ主演の『アイズワイドシャット』だ。どれも地位も金もある人物が高級性産業の顧客となっている。性風俗産業というのは底無しで、あの手この手の新手法が開発されつづけている。いったんこういう世界に興味を持って嵌り込んだら抜け出すのはなかなか大変だろうと思う。
財務省の事務次官のセクハラ話を聞いて、この省のノーパンシャブシャブ以来の伝統を感じる。あれも、大蔵官僚が連れ立って接待で行っていたわけで、俺もお前もシャブシャブ仲間という感じだったのだろう。そんなノリが今でも続いているから、あんな不用意な言葉が飛び出すのではないか。
性風俗産業を一切合切封じ込めるなんてことはできないし、なくなったらいろんな意味で困る。
古来、男女の仲の機微は難しくて、なにがセクハラなのかという判断は簡単にはできない。私自身も気をつけているつもりで、うっかり変なことを言ってしまったら謝ろうと思っている。
行きの電車でここまで書いていたら、帰りの電車で、財務省の事務次官も新潟県知事も引責辞任するとのニュースを読んでびっくり。
火消しは早いに越したことはないけど、あと二つ、どうしても消すことができないでいることがある。あれは一体どうするのだろう?全部、財務省のせいにして終わらせてしまうのだろうか?
でも、他にも獣医学部のこととか日報のこととか、全く・・・。
うやむやにはできない
アイズ ワイド シャット (字幕版) | |
俗物図鑑 (新潮文庫) | |
筒井 康隆 | |
新潮社 |
眠れる美女 (新潮文庫) | |
川端 康成 | |
新潮社 |