毎日のように報じられる政治家の不祥事。主に自民党の政治家のことがあげつらわれているが、大臣経験者が自民党に多いから自民党が目立つだけで、ほかの党でも様々なスキャンダルが過去には報じられている。政治家はみんな同じ穴のムジナだ。
昨日は、元文部大臣が、財務事務次官の”ちょっと頭がおかしいのではないか”と思えるセクハラ発言を告発した新聞記者のことを、ハニートラップであるかのように犯罪者扱いしたことが問題になった。そういうことを言うこと自体問題だけど、それよりまずいと思ったのは、それらのことに関して報じたNHKのニュース。自民党の政治家のパーティーで、それらのことに関連した発言をする総理大臣とか副総理のことが出ていた。マスコミがどんなに騒いでも、Twitterでいかに議論が戦わされようと、政治家には馬耳東風ということだろう。選挙にさえ勝ってしまえばいい、勝てば官軍。ロイターによる企業調査では現総理の総裁選3選を望む声が73%とか。パーティー会場の様子が満員に見えたのもうなづける。
それはさておき、そのパーティーの風景。参加者の姿を後ろから映していたけどほとんどが男性。「日本の政財界を動かしているのはこういう男の人たちなんだ」と見え、暗澹たる気持ちになった。男だけで政治社会を回していては、この国のジェンダー論議が進展することは難しいだろう。ついでに言えば、これらの人たちが互いに忖度して世の中を回しているということでもある。NHKもそんな意図があって流したのではないかと思えた。
男は男のコミュニティーがあって然るべきだと思う。それは女性だけのコミュニティーがあるのと同じで、同性だけで内緒話をしているところに異性が割って入ってきたら、いい気持ちはしない。個々のコミュニティーについての議論は差し控えるが、それらの多くは男性が作ってきたものであるところに問題があるのだろう。
そういう中で、政治の世界、行政の世界は、どちらも税金を使っているという意味で、男女問わず人材を集める義務がある。男のための社会の推進には男性目線しか必要ないけれど、男女共同参画社会を目指すのであれば、女性目線が必要となる。政治家の半分は女性、政治家のパーティーにいるのも半分は女性、企業の賀詞交換会でも半分は女性。それらの要件を満たさない場合は、開催してはいけない、とすればいい。
それで、100年ぐらいたったら、世の中少しは変わているんじゃないかと思う。
私も、男